2023.05.23

ロッベンのイッペン読んでみ

Author: ロッベン江刺

「夏物語」川上未映子著

600Pを超える大作ですが

読み応えのある名著でした

小説家の女性が

精子提供で生まれた男性と出会い心を寄せていく

舞台が大阪だからでしょうか

そんなに説教臭くなく

ユーモアがしっかりとあるところがともて好感を持てます

好きな文章がたくさんありました

ニューヨークタイムズとかTIME誌が本著を

おススメするなど

“世界が絶賛する最高傑作”

と帯に書いているのですが

文章や表現などは極めて日本的です

そこが逆にいいのかな

よくありがちな説明文だらけの台詞も一切なく

映像が浮かんでくるような表現が

たくさんあるけれど

これを映像化するのは無理でしょう

いや、軽々しくしてほしくない

って思うくらいファンになりました

著者から強烈に感じる

私の世界観は“文章”でしか表現できない

っていう矜持がビンビンに感じられて

イメージ通りメチャクチャカッコヨキです!

4.5ブック