2008.07.27

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「のぼうの城」(和田竜著)

先日の直木賞ノミネート。
惜しくも受賞は逃しましたが・・・
表紙カバーのイラストの効果だけではないでしょうが
時代小説といっても
マンガ的に読めて面白かったです。
戦国ものが苦手な女性でもいけるんではないでしょうか。
石田三成に攻められる小さな城のつかみ所のない城主の物語。
史実に則っているので実在の人物なんですよね。
その城主が豪腕、豪傑のタイプではなく
愚鈍で愚者なイメージなんです。
でも周りから特に農民などの現場の人間からは慕われているという。
その謎が最後までつかめない。
でも現代にもいて欲しいような
うちの上司になって欲しいようなそんなタイプです。
直木賞ノミネーターは伊達ではありません。
4ブック

まず今回は完全版インタビューを掲載できない事を
皆さんにお詫びしなければいけなません。

東福岡時代や石橋さんとのワールドユース話、
けんじろとの交流、チームを渡り歩く中でのプロ根性などを
じっくりと聞いて見たいと思ったのですが
ケガもあり取材が半ばでストップとなりました。
でもまた次の機会に
絶対に実現したいと思います。

といっても今回の“海族団”取材で宮原選手の
素顔が少し覗けたような気がします。
放送を見ていただいた人は分かると思いますが
おおげさではなくて子供達に大人気でした。

それも最初からではなく
子供達といろんな話をしながら子供達が喜ぶネタをリサーチして
ここぞというタイミングでギャグを披露する。
おおげさではなく
帰るころには完全に子供達のハートをしっかり掴んでいました。
これ簡単なようでかなり高度なテクニックです。
我々しゃべりのプロでも難しい。
というかそれが出来たらしゃべり手としても一流です。

サッカーにも通ずると思いますよ。
相手の情報をリサーチして咀嚼して絶妙のタイミングで必殺のパスを出す。
なるほどこれが“三冠男”の
どのチームでも中心となりえた男の秘訣なのではないかと一人納得してました。

練習の合い間もいっつも
他の選手にチャチャを入れていて
いいタイミングでツッコミを入れるなあと思っていました。
見た目が今風の兄ちゃんなので
もっとハッチャけているかと思ったら(失礼!)
しっかりした考えを持っていますしね。

チームスタッフによると“海族団”の活動は
宮原選手からやりたいと言い出したそうで
そういうことを選手から言ってきたのは彼がはじめてだそうです。
OFFのときは相当ハジケルそうですが
ONとの切り替えが出来るのも才能ですもんね。

さあて次回の「サッカー魂」ヤローは・・・

2008.07.16

えさシネマ倶楽部〜DVD編〜

Author: ロッベン江刺

「ヴェロニカ・ゲリン」

気鋭のアイルランド人女性記者が
麻薬組織と戦う実話。
主演のケイト・ブランシェットはやっぱり上手いですね。
「クライマーズ・ハイ」とともに
ジャーナリズムとはマスコミとはを
考えさせてくれます。
まあその二人に比べたら
マスコミに居る資格は
私にはありませんが。

4シネマ

「ディナー・ラッシュ」

ジャケ借りしてしまった作品。
でも料理は美味しそうだし
最後のオチも
予想できなかったので
意外なもうけもんでした。

4シネマ

2008.07.14

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「赤めだか」(立川談春著)

声を出して笑いました。
読み終えた後、直ぐ最初から読み直しました。
一気に2回読んだということです。
まあ2時間程で読めるし読みやすい。
さすが落語家真打。
噺の上手い人は文章も上手いのですね。
といっても彼の落語を聞いたことはありませんが笑。
でも聞きたくなりました。
ここだけの話
落研はあまり好きではありません(あ、仕事がし辛くなるなあ笑)。
でも立川談志は昔から好きです。
アウトローだし。
「レッドカーペット」で面白くもないネタに大笑いを押すような風潮は芸人と視聴者を殺します。
そんなヒマがあったら
この本か
彼らのCDを聞いている方がよっぽど有意義です。

4ブック

2008.07.07

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「クライマーズ・ハイ」

結局、原作を3回読み直し
NHKで放送したドラマをDVDで観て
かなり気合を入れてしまったのが裏目に出ました。
途中まではよかったんです。
キャスティングも理想通り
佐藤浩一よりは堤真一。
会社の中にいる抵抗勢力、嫌味な上司
ケンカしながらも助けてくれる同期。
安西も社長もドラマよりゼンゼンいい。
特に“でんでん”、最高ですね〜。
あんな人に背中を押されたら何でもやれそうです。
と、ここまでは最高だったんです。
まず/道劼隆愀犬原作ほどは描かれていなかった。
口も利かなくなった息子にどう接していいかわからない仕事人間の父。
そのことに後悔しながらも山登りというアイテムで少し心を通わせる。
これがまた泣かせるんです。
でもこの絡みがあまりなかった。
⊇盤、事故死した人の遺書が出てきます。
これは絶対に現物を見せるべきでした。
何か規制が入ったのでしょうか。
でもドラマでは見せていたのでそうではないでしょう。
映画では朗読するだけでした。
あの筆跡、凄まじい恐怖の中で家族に宛てた
最後の手紙を絶対に後世に伝える為にも見せて欲しかった。
文章だけでもメッセージがあるけれど
あのニュースを知らない若い人たちに
一発で伝えられるダイイング・メッセージ。
好きな作品だけに
ちょっと似ている(似ていないか)会社環境だっただけに
残念でした。
でも、理想の上司は間違いなく“悠木デスク”です!

4シネマ

サッカーをやり始めたきっかけは本人もよくわからないそうで
「おそらくカズさんと誕生日が同じだからだと思います」と真面目に答えてました。
彼にも影響を与えていたか、恐るべしキング・カズ・・・

にしてもしっかりした子ですね、兼田君はホント。
親戚のおじさんみたいに感心するばかりです。
だって練習以外はほとんど家に居るらしく
それもただボーっと時間を無駄にしているわけではなく
大学生として毎日ちゃんと勉強しているんですよ。
しかも通信教育なんで基本は一人でやります。
一人でパソコンの画面を見ながら授業を受けて
週1回はレポートを提出する。
出来ますか?誰も監視する人は居ないのだからサボり放題ですよ。
授業の出席日数が足らなくて留年してしまった私には絶対に出来ません(当たり前)。

“サッカー選手である前に一人の人間として上のレベルでも通用するようになりたい”
そんな考えに至ったのは全て
サンフレッチェユース時代、特に森山監督との出会いだったと彼は断言します。

サッカーファンならご存知のゴリさん。
熱血漢でホントに選手からも慕われています。

実は兼田君が愛媛に来るのを私が知ったのは
チーム公式発表のかなり前でした。
もう時効だからいいと思うのですけど笑
昨年末の全国高校サッカー選手権の組み合わせの時、中継スタッフを集めて
勉強会をしました。
そのときに講師として来て頂いたのが森山監督でした。
お話しも面白くてためになって、やっぱり日本一になった人は違うなあなんて感心していたら
最後に「今年、うちから○○、○○、○○がトップに上がって、兼田というGKは愛媛に行きます」
なんて言うものだから
こちらは「え〜ッ!そんな特ダネを聞いてもいいのだろうか??」とビックリしました。
もちろんチーム発表までどこにも言いませんでしたけど笑。
兼田君も「やっぱゴリさんらしいっすね」と笑ってました。

高校時代の指導者、恩師というのは
サッカーだけでなく人生を左右する大きな存在でもあるんですよね。

予定では5年間で大学のほうは卒業出来るそうです。
それまでに兼田君のほうはもちろんトップデビューもして
代表なんかにも呼ばれたりして
ゴリさんのほうもトップチームの監督になってて
さらに愛媛と広島がJ1で戦ってたりなんかして・・・
愛媛のゴールマウスに兼田君、広島のベンチにゴリさんが居て
試合後に卒業証書を見せにいくなんていうのが最高ですねえ。

さあて次回のサッカー魂ヤローは・・・

io.jpg
インタビュー場所:自宅にて  聞き手:江刺伯洋
早稲田大学人間科学部通信教育課程の勉強は毎日何時間くらい?)
2,3時間です
パソコン見て授業を受けたり、レポートを打ったりしています

練習以外の時間は何をしている?)
勉強するか、寝るか、風呂に行くか、あと料理くらいです
家に居るのが苦じゃないですね

なぜ大学も行っているの?)
サッカー選手であるまえに一人の人間として出来ていないと
上に行っても通用しないとおもうので
やっていて自分に得じゃないことはないし
やれるんなら若いうちにやっておきたかった

やってみてどう?)
いろいろ勉強になりますし 普通の大学生よりしっかりやらないとと思います

愛媛に来てからの4ヶ月はどう?)
あっという間でした 

試合になかなか出られないが)
まだ若いし それが理由ではないけれど 
いろいろ経験とかもあるので しっかり今やれる事をやっておけば
出たときに活躍できると思うんで 今はやるだけですね

改めて自分のウリは?)
シュートを止めたり 繋ぐところだったり

高校時代、サンフレッチェユースで日本一になるなど大活躍でしたがユース時代の思い出は?)
環境的には一番いいところだと思うし 入ってそれで上手くなったと思うから
あの3年間は自分にとって一番いい時期にいいところでできたと思います
そのおかげで今の自分もあるとおもうし 
そのなかでいろんな人と出会えてその人たちから
いろんなものを吸収できたと思うので
こういうこと(通信教育)もやろうかなと考えるようになったと思います

人生の中でも大きな3年間?)
そうですね

高校時代は全寮制?)
はい

サンフレッチェユースの森山佳郎監督はサッカーだけではなく生活面でも影響を受けた?)
ゴリさん(森山監督)は今までで一番尊敬できる人だし 人間的に優れてるから
あそこまでいろんな人に信頼されて
いろんなひとからも頼りにされてるし 
やっぱああいう人が生き残っていけるんだなと感じました

森山監督から言われた事で今でも覚えていることは?)
やることをやったぶんだけ自分に戻ってくるみたいなことですね
ゴリさんとは常に一緒にいたんで
ゴリさんも家族と居るより俺らと居るほうが長いし
それだけ俺らのことを思っていてくれたと思うんで
去年は1年間、キャプテンをしていたのでそういうとこでも
感謝しないといけないと思います
もう家族みたいなもんですね
今でもときどき連絡したりしますね

〜ゴリさんに電話〜
(以下は電話でのやりとり)

ゴリさん)はい、森山です
兼田)ゴリさん、久し振りです

ゴリさん)元気ですか?
兼田)元気ですか?

ゴリさん)大変ですよ (チームの)調子があまりよくなくて 
まあ今の時期あまり調子がよくてもね
去年みたいにネ 今の時期苦しんで後で結果がいいほうがいいかな
今も今年のチームの池田君が今年のチームを引っ張ってくれてる
去年のアキシゲ君みたいにチームをまとめようとがんばってくれてますよ
アキシゲ君はどうですか?

兼田)そうですね(試合に)出たりは出来てないですけど 
練習やってるだけでいろんな勉強にはなりますし
今我慢してやっておけば
ゴリさん)まあ焦らんで 目先の出る出んじゃなくて毎日ちょっとずつでも進歩して
1年後とか半年後にもっと大きい道にすればいいじゃないかね
毎日毎日が勝負やなどっちにしても
一日どんだけ上手くなるかが勝負やな
目の前の敵は近くにあるん?遠くにあるん?ハハハ

兼田)多分近くにあります
ゴリさん)お、近いか 
とりあえず目の前の敵を引き摺り下ろしてもっともっと目標に近づいていく事やね
精神的にも安定してやれとる?

兼田)はい。そんな落ちてないです
ゴリさん)生活も大丈夫?

兼田)はい バッチリです
ゴリさん)飯はどうなっとるんかいね

兼田)自炊です
ゴリさん)自炊?ちゃんと作れるん?

兼田)めちゃ上手いですよ
ゴリさん)上手いご飯を作ってくれる人がおるとかやなくて?

兼田)いやいやいやいや、いないすよ
ゴリさん)まあ元気で何よりやね。たまにお母さんと会ったりして。
弟のジュニアのサッカーとか見たりしてるよ。弟もがんばってやってるよ。
おかあちゃんも心配してるけど元気な姿を見せるのがいちばんやね
そっちで顔や名前は覚えてもらっとるかね?

兼田)はい。いろいろサッカースクールとか行ってます
ゴリさん)地域の人に覚えてもらって
子供達に夢と希望をあたえられるようになるのが一番やね
成長している姿を垣間見れてよかったよ 元気に一日一日を大切にして下さい
みんなにあきしげがんばってるって言うよ

江刺)お話になるのは久し振り?
ゴリさん)コーチの山中さんから腐らずにやっていると言うのは聞いています
高校のときからしっかりキャプテンだったし 
自分の体の事も含めてしっかりしてた
3年生になってから変わったかな キャプテンを立候補して周りをまとめて
かなりヤンチャな子が多い 個性派集団の年だったので 
その中でも皆をまとめ
自分もレギューラー争いで大変な中 
チームの為にがんばってくれたなあと感じますね
立場が人を変えたというか
まだまだアマちゃんだったのが 自分がキャプテンになってがんばってくれた

江刺)じゃあいいところばかり?
ゴリさん)いやいやまだまだアマいですけど 
まずはこれからがプロの世界は努力だけでもダメだし
ホントに力をつけて 目の前の敵を 味方とレギュラー争いの勝負だし 
対戦相手との生き残りを賭けた勝負だし
厳しい厳しい男の肉食獣の争いみたいになる

江刺)最後に本人からの決意を聞いてください!

兼田)まだ今出れてないんですけど 1年後2年後に成長したなあと
思えるようにがんばりますんで
これからもちょくちょく電話するんで 宜しくお願いします
ゴリさん)わかりました いい報告を楽しみに待ってます!
後輩達もあきしげの活躍が励みになると思うんで
がんばってください 体に気を付けてね〜

2008.06.26

名門対決!「松山SS vs 帝人」

Author: RNBstaff

【第32回全日本少年サッカー大会 愛媛県大会決勝「松山SSvs帝人」】

小学生年代で最も歴史と権威がある大会。
決勝まで勝ち上がってきたのは、「松山SS」と「帝人」だ。

松山SSは中矢Ш監を中心とした堅守のチーム。
帝人はЮ鏡遒鮹羶瓦紡榛未聞況發鮓せる。
Ю鏡遒蓮▲リスチアーノ・ロナウドばりの髪型で決めているがプレーも負けてない。
愛媛県少年サッカーの歴史を築いてきた名門同士の好カード。
全国切符を手にするのは・・・。

6月28日(土)10:30〜11:25
ハイビジョン放送

2008.06.23

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「DIVE!! 上・下巻」(文庫版:森絵都著)

一瞬、飛び込みと聞いて
そんなマイナーなスポーツでしかも上・下巻ももつかなあ
と勘繰りましたが
まったくそんなことはありませんでした。
失礼しました。
「本屋大賞」にノミネートされた「サクリファイス」や
「一瞬の風になれ」と同じで
マイナーだからこそ知らないことだらけで面白かったです。
登場人物のキャラも立ってたし
でも映画では表せないだろうなあ。
見にはいかないでしょう。
でも、今度からスポーツとして注目はします。

4ブック

今年の入団選手で一番最後に決まったのが津田選手。
なので入団会見の時はいなかったんですよね。
大変な出産が控えていたとは露知らず。

普通なら赤ちゃんが生まれたらその日だけでもゆっくりしたいものですが
それもままならず愛媛にやってきてくれました。
ほんとに人生を賭けてます。
その分、今の生活の充実振りが伝わってきます。
少しケガがあって今はメンバー外ですが
そのうち元気にピッチに戻ってくるでしょう。

サッカーファンの間では有名な“たけし軍団”こと
大木武(元甲府監督〜現日本代表コーチ)監督の教え子。
噂に違わぬ熱血漢で
「大木監督は熱いっスよ〜、ミーティングの時から泣いてますからね」と
笑ってました。
そんな指導者に出会えるって幸せですよね。
たけし軍団の一員らしく津田選手も熱くてサッパリしたイイ男でした。

甲府と愛媛は繋がりが深い。
現役では川北選手、江後選手、去年まではジョジマール選手。
そうそう、古くは太田渉選手(02〜04年在籍)も甲府の選手でしたよね。

さらに繋がりでいえば
愛媛の“レフティー・モンスター”金子豊選手の
高校の後輩でもあります。
「金子さんは高校時代からレフティーモンスターでした。
愛媛で住むところとか相談しました」そうで今でも交流があるようです。

今回のインタビューでハタと気付かされた事があります。
「J1の良さを知ってるのでどうしてもあの舞台に戻りたい」と
力強く言ってくれた津田選手。
正直、僕自身は
今のままJ2ステージで、たまに上位争いするくらいで愛媛はいいのかな
なんて思ってましたが、そんなことを思っていると直ぐに(将来の)J3とか
もっと下のカテゴリーに落ちてしまうのかもしれませんね。
そうなってからでは遅すぎる。
いっぱい苦労してJに昇格しました。
だからこそ現状に甘えずに上を目指し続けなければいけないんだと
津田選手の話を聞いて思いを悔い改めました。
そのことに気付かせてくれて感謝です。

確かに今年は6位という目標をチームは掲げているけれど
じゃあ5年後、10年後、50年後のプランはどうなのかというと
はっきりと我々には示せていません。

順位が全てじゃないけれど
彼のように次のステージがどれだけいいのかを肌で知っていて
そこへ向かう揺るぎないモチベーションを持っている選手こそが
今のチームには必要なのかも知れません。

さあて、次回のサッカー野郎は・・・