2008.09.03

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「田村はまだか」(朝倉かすみ著)

これは小説という名の詩、ポエムですね。
会話もそれ以外の文章もオシャレ。
流行のサスペンス物のように
「 」の中を読めば全てがわかるような
単純な作品ではありません。
主人公達は
とあるバーから動くわけでもなく
殺人事件が起きるわけでもなく
派手な内容ではありませんが
読んだ後は大きな何かが
心の中で起こっています。
最後、田村の登場のオチも
逃げることなく書き上げているので
清々しかったです。
ただ、なんでも映像化したがる私ですが
この作品は絶対無理です笑。
文章という二次元の世界でのみ成立する世界です。

4ブック

2008.09.01

「ロッベンのイッペン読んでみ!」

Author: ロッベン江刺

「空飛ぶタイヤ」(池井戸 潤著)

まさに“痛快”の一言です。
悪いやつが懲らしめられ
いい人は救われる。
ベタだけれども
やっぱりわかりやすい方がいい!
登場する大企業の
旧態依然としたところや
町の社長の
奮闘振り。
赤松のオヤジ、最高!
泣けます。
主演、西田敏行で映画化して欲しい。

4ブック

2008.08.23

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「グロテスク 上・下巻」(桐野夏生著)

タイトル通りグロくてエロいけれど
面白くありません笑。
書き方が手紙の独白形式だったので
夏目漱石の「こころ」を彷彿とさせましたが
「OUT」ほどのインパクトは無く
最後まで読むのが苦痛でした。
上・下巻にする意味があったのでしょうか。
時間を帰してくれ〜

3ブック

2008.08.19

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ぐるりのこと。」

今年の邦画NO.1が決定しました。
すっごく好きな作品です。
リアルで繊細で押し付けがましくないけどガツンと来る。
「ノーカントリ−」を観て
これはまだまだ日本映画は追いつけないなと思っていましたが
そんなことはありませんでした。
テイストは全然違うけれども
「ノーカントリー」に対抗できる作品です。
木村多江とリリー・フランキーの演技がとっても自然でメチャいい。
うそ臭くなくて共感できます。
法廷画家から見た
現代犯罪の異様さとそれを伝える側の滑稽さ。
家族とは夫婦とは。
ここにも“人間の業を肯定する”ことの美しさがあります。
マジでオススメ。
しかし公開終了が近づいています。
急げ!
4.5シネマ

会う人会う人気さくに声を掛けてくる
流石、地元三津
そして最後に必ず「またケガしたん笑?」
これには大木君も苦笑いで返すしかありませんでした
まあ14年もやってますからね、満身創痍ですよ

いつも全体練習が終わるとサッと引き上げるのを見て
ベテランとしてケガも多いし無理をしないように体に気を使ってるのと聞くと
「いや、全体練習で全てを出すようにしているので余力はないんです笑
プロになってからずっとそうですよ」とのこと
なるほどこれが大木君の流儀

練習に行くとわかる
彼の右足のふくらはぎ、力こぶの形が変わってるんです
ああ、凄い筋トレして膨らみ方が違うんだなあと思ってたら
これまたハズレ
「肉離れのケガで下半分の筋肉がつかなくなったんすよ」
「足首は数えられないくらいケガしてますし 
足首のスジものびきってしまって骨があたるんでずっと痛いし・・・」

マスコミの前ではあまりベラベラとしゃべる方ではないので
(オフの時や仲間といる時はオモロイ兄ちゃんです)
恐いイメージがついてますが
やっぱり聞いてみないとわからないものです
ボロボロなんですね

でも彼がいないと今のチームは機能しません
「でも怪我が多いから出れるんはホーム限定やろ」と言う人もいますが
いいじゃないですか ホーム限定選手で結構
“愛媛のデニス・ペルカンプ” 
あと5年は働いてもらいまっせ!

さあて、次回のサッカー魂ヤローは・・・

aciu.jpg
三津のお好み焼き「みよし」にて

サッカーをするきっかけは?)
小学校の時に、僕3人兄弟の一番下なんですけど
兄ちゃん2人がサッカーはじめるって事で僕もついて行った感じです

お父さんはラグビーで有名な人ですよね。ラグビーに行くつもりはなかった?)
ラグビーは小中は(チームが)なかったので
兄貴2人は中学校までサッカーして高校からラグビーしたんすけど
僕もラグビーしようかなと思った時はあったんすけど
(三津)中学の時に県選抜とかなんとか選抜に選ばれてたんで
丁度僕が中二の時に南宇和高校が全国優勝して
それを見てて僕も南宇和でやりたいなとおもってたんで
僕だけサッカーやらしてもらった

南宇和高校でも大活躍でした。今振り返ると?)
高校の思い出は下宿していたので
皆と生活していたというのが
下宿っていっても大家さんの家からはなれてくらしていたので
すごい楽しかったです

高校3年最後の武南戦を覚えている?)
僕が点を取ったんすけど
結局1−1のPKで負けて
高校最後の試合だったので、もうこのメンバーでサッカーできなくなると思うと悲しかったですね

サンフレッチェ広島時代も愛媛FCの会員になっていたのはホント?)
やってました
愛媛FCにお世話になった先輩とかいたし
愛媛にJリーグが出来たらいいなと思っていたんで
なんかの形で力になれたらいいなとは思ってました

故郷でサッカーをするこだわりはある?)
地元でJリーグでやれてるのは全国でもそんなにいないので
恵まれてると思うんすけど
その分、期待されるんも大きくなるで
がんばらないといけないなと思いますけど

三津に対する思いは強い?)
僕が生まれ育った町なんで
落ち着くっていうか・・・
ナントも言えない町ですね笑

最低でも後5年は出来ると僕は思ってますが。近いところでの夢は?)
いま下の娘が1歳なんで
その子が(お父さんがサッカーをしているのが)わかるくらいまではやりたいなと
何歳になったらわかってくれるかわかんないですけど笑

上の2人はもうわかっている?)
もうわかってますね
最低でも3年はやりたい
やれるからだがあって、皆に迷惑を掛けないくらいに
やれるだけはやりたい
ケガはまあ・・・防ぎようがないですね・・・

最後に“三津”にメッセージを)
三津はサッカーの盛んな町なんで
僕ががんばって試合に出て活躍すれば
たぶん観てくれている人も多いと思うので
元気を与えられるかなと思うのでがんばりたいです

2008.08.11

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「崖の上のポニョ」

流石です。
ジブリアニメは「ゲド戦記」で止まっていたので
やっと普通に戻してくれました笑。
オチはいまいち派手さには欠けましたが
宮崎監督自身が
今回はゴチャゴチャしたエンディングを嫌ったのか
それとも思いつかなかったのかわかりませんが
それでも充分期待には応えてくれました。
おじさんたちにも「ポニョ、かわいい!」と思わせる
キャラクターの表現力。
素晴らしいですね。
4シネマ

「ダーク・ナイト」

急逝したヒース・レジャーが前評判通り主役を食っていました。
子供騙しではない怪演ぶりに引き込まれます。
ストーリーとしては大した事ありませんが
彼がスクリーンに出ているだけで強烈なインパクトを受けます。
「ノーカントリー」のおかっぱ殺人鬼までではないけれど
メチャクチャ恐いです。
今年は悪役の当り年なのでしょうか。
4シネマ

2008.08.06

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「虹色の童話」(宇都宮まこと著)

真夏にふさわしいホラー小説でした。
おかげで結構、涼しくなりました笑。
デビュー作「るんびにの子供」は
まさに私も(佐伯ANも)ルンビニOBだったので
楽しく(恐ろしく?)読みました。
人間の陰湿な部分をグロテスクに書き上げるのは流石です。
後半は一気に読みました。
尚、本当のルンビニ幼稚園は恐くないですよ(もう廃園しましたが)。
すっごく楽しいところでした。
ねえ、クボタ先生!

最初に出会ったのはいつの頃だったでしょうか。
取材に行くといつも佐伯さんがいて、この人は何をしている人なんだろうと。
でも忙しそうな人だなあと感じていたのを覚えています。

クラブチームのスタッフに憧れる人は多いと思いますが
僕は彼を見て諦めました笑。

半端な情熱では簡単に吹き飛ばされてしまう世界です。
安定していたサラリーマン生活を捨て
なぜどうなるかわからないチームのスタッフになったのかを
JFL時代に聞いた事があります。
随分悩んだ後、
「最初から手ごたえがあったんです。このチームはJリーグにいくなあと。
だからですかねえ・・・」と答えてくれました。(書籍『オレンジ色の夜明け』P23より)

久し振りに密着取材(詳しくは8/6「おかえりテレビ」内で放送)をさせてもらい
あの頃と変わらない情熱と
あの頃とは違うたくさんの苦労があって
それを支えてくれるホンの少しの喜びがあることがわかりました。

確かに昔は何もなかったことが面白かったけれど
そこで止まる事は出来ません。

本当のプロチームになるその時まで
やっぱりこのチームを追いかけていきたいと思います。

さあて、次回のサッカー魂ヤローは・・・

saiki1.jpg
四国ダービー当日の朝、事務所にて 聞き手:江刺伯洋

もともと1万人を集めようとしたのは何故)
1つは鬼武チェアマンが愛媛に来た時に
「集客で一生懸命やっているのはわかるが一度結果を出してみろ!」「やるなら(四国)ダービーしかないやろ!」って言われて。
でも(試合の日は)水曜日ですよって言ったら「関係ない!」って言われて笑。
Jリーグとしても支援するからやってみろと言われてからですね

この3年間、お客さんでは苦労してますね)
2つの考え方があって。
Jリーグの中でもようがんばっているって言ってくれる人もいるんです。
今の状況、スタジアムの位置とか施設とかチームの成績とか、まだ3年目だし。
そんな一足飛びに5千人、1万人になったりは出来ないと。
今やるべきことは地に足をつけて
(スタジアムの)半径3キロ以内のお宅を戸別訪問したりなどの地域に密着した活動をしてファンを増やしていく事が大事だと言う意見と。
そうは言っても打ち上げ花火は何発も打ち上げないといけないと。
お客さんが入らないとJリーグじゃないという意見もあって。
僕ら楽なのは打ち上げたほうが楽かなと思っていたんですけど。
年に2回くらい1万人集めたらいいかなと。
でもそれすらも3年やって非常に難しいという事がわかって。
江刺さんにも言われた事あるけど、1万人入ったという事実は大事だと僕らも思うので何とかやりたいが後につながる集め方をしたい。
今回1万人集めました。次(の試合は)2千人でしただと本当に打ち上げで終わる。
非常に苦しいけれどJリーグもサポーターもボランティアも応援してくれているので
何とか目標に向かってがんばりたいし
今日もし1万人いかなかったとしても次実現できる足がかりにしたい。

江刺さんもそうですが
昔からお客さんが50人くらいのときから知ってるじゃないですか。
球技場の客席を見上げると全員知ってるっていう笑。
関係者か(選手の)家族か彼女かとか。
JFLの時からの人はほとんど知ってるけど、今回いろんなところで活動して話しをさせてもらうと半分以上が知らない人でした。
確実に応戦してくれてる人が増えているのを実感できました。

今日のために特別な活動をしてきた?)
そうですね。
何とか1万人集めたいというのもあるし水曜日でもサッカーが見られる。
僕らいつも水曜日は(お客さんが)入らんわいとか難しいよねって話をしていたんですけど他のJリーグに行ったらJ2でも仙台とか1万人以上入ってる。水曜ナイターでも。甲府もそう。
そうなると、でも成績がねとなるんです。
でももういいわけの連鎖みたいになるんで断ち切って水曜でも集められるような情熱を持ってやろうって。
そういうところから今回もやっています。

一時はGM自らクビを考えたとか?)
今、僕がクビっていってもこの状態のクラブを引き受けてくれる人もおらんでしょ笑。
僕らの最終的な目標はこのクラブをJ1にあげること。
J1にあげて本当の意味でのプロクラブとして地域に親しまれる
活動自体が地域還元になるクラブにしたい。
それが甘い話
JFLからJ2にあがればなんとかなるという雰囲気が皆に流れていたと思う。
Jリーグっていうのはホントに素晴らしくてJリーグのある地域っていうのはすごく恵まれているなと思います。
J2の下位のクラブはどこも経営は火の車です。
その中で地域貢献とか地域還元とか偉そうな事言っても、自分の事できないのに他の人のことできんのかって。
JFLからJ2にあがって何とかなるって言う雰囲気は、僕自身はJ2の苦しいクラブを知っていたんであがってのほうがしんどいという感じでした。
社長もそれは認識しててあがったら大変やぞと話しをしていました。
ただあがったらJリーグのいいところを凄く感じているので、それを県民の皆様にそのよさを広げる一番の手段はJ1にあがること。
これが一番はやくてわかりやすく伝わる手段やとおもう。
それをする為に地道な活動をして、積み上げて、(J1にあがる)チャンスが来たらっていう。そこまではやりたい。

でも追い込まれたのは事実?)
今でも追い込まれています笑。日々追い込まれている。
いつも見失わないようにしているのは何のためにやっているかっていう。
自分のためにやっているのだったらこの仕事は割に合わない笑。
ストレスが凄いたまる仕事ですけど反面心のそこから面白くて、仕事としては充実感のある仕事なんで。
嫌でやっているわけではない笑。ストレスは・・・かなりたまりますけど笑

家族の理解は?)
JFL時代から理解はしてくれています。
(前の)仕事をやめた時も何も言わず。
J2あがった時は凄く喜んでくれて。
でも家族にはJ2あがってからがしんどいとトコトン言ってた。
子供達は帰ってきたら10秒くらいは「パパーッ!」って言ってくれるけど
後はずっと存在感ない笑。存在感を見せ付けたいですね。

長い歴史も含めて今日は相当重要な日?)
そうですね。
やるべきことはやってきました。
一人でも多くの人に来てもらう努力はギリギリまでやりたいと思います。
1万人は次につながるようにしたい。新規の人に来てもらいたい。
サッカー教室に行って小学生に試合に出ていないような選手のカードをプレゼントして
喜ばないかなと思っていたら相当喜んでくれたりして。
この1ヶ月の活動は7/30のためだけにやってきたといってもいいです。

最後に、試合まで7時間。今日の観客数の予想は?)
もちろん、一万人いくと思いますよ!