2008.07.07
えさシネマ倶楽部
「クライマーズ・ハイ」
結局、原作を3回読み直し
NHKで放送したドラマをDVDで観て
かなり気合を入れてしまったのが裏目に出ました。
途中まではよかったんです。
キャスティングも理想通り
佐藤浩一よりは堤真一。
会社の中にいる抵抗勢力、嫌味な上司
ケンカしながらも助けてくれる同期。
安西も社長もドラマよりゼンゼンいい。
特に“でんでん”、最高ですね〜。
あんな人に背中を押されたら何でもやれそうです。
と、ここまでは最高だったんです。
まず/道劼隆愀犬原作ほどは描かれていなかった。
口も利かなくなった息子にどう接していいかわからない仕事人間の父。
そのことに後悔しながらも山登りというアイテムで少し心を通わせる。
これがまた泣かせるんです。
でもこの絡みがあまりなかった。
⊇盤、事故死した人の遺書が出てきます。
これは絶対に現物を見せるべきでした。
何か規制が入ったのでしょうか。
でもドラマでは見せていたのでそうではないでしょう。
映画では朗読するだけでした。
あの筆跡、凄まじい恐怖の中で家族に宛てた
最後の手紙を絶対に後世に伝える為にも見せて欲しかった。
文章だけでもメッセージがあるけれど
あのニュースを知らない若い人たちに
一発で伝えられるダイイング・メッセージ。
好きな作品だけに
ちょっと似ている(似ていないか)会社環境だっただけに
残念でした。
でも、理想の上司は間違いなく“悠木デスク”です!
4シネマ