「(勝つ自信は)100%あります!…

と言わないと自分が倒れそうになります苦笑」

強豪校を初めて率いる坂本監督の正直な感想だ

「でも、選手の意識、スタッフ、環境

全てにおいてトップクラスなので冥利に尽きます」と語気を強めた

インターハイで自身初の全国切符を手にしたとはいえ

本番の“選手権”を獲るまで認められないことを

監督は一番よくわかっている

もう一つの十字架

『3年連続決勝敗退』

並のチームなら県大会準優勝という素晴らしい記録だが

名門・松工にとってはただの汚点でしかない

もし、取りこぼせば愛媛史上最多となる4年連続…

「僕達の代で(3年連続敗退の)壁を壊したいです」

去年、ベストイレブンに選ばれながらも

先輩達の涙を見つめることしか出来なかったGK大森は

今年、キャプテンマークをつけてさらに頼もしくなっていた

経験豊富な守護神と山崎、宮本のセンターバック

全国クラスのディフェンス力で

ここまで完全シャットアウトの無失点

守りだけではない

攻撃的な両サイドバックに

2年生カルテットの中盤で組み立てる伝統の鋭いサイド攻撃

前線には3年生エース久保とルーキー野川

ベンチにもタレントが控える

怪物はいないが隙も無い

「皆一人一人ががんばれる」愛媛のエリート軍団

振り返ると

愛媛にプロサッカーチームが出来た6年前から

選手権全国出場が途絶えている松山工業

“伝統”はプレッシャーにもなるが

特に大舞台ではその何倍もの力を与えてくれる

「真面目に、謙虚に、大胆に狙っていきます」

長い間止まっていた時計を

自分達の手で動かす為に

決勝のピッチに還ってくる

“奇跡は偶然では起こらない”

チームモットーは

サッカー界のカリスマ、ヨハン・クライフの名言から

準決勝の松山北戦で0-2からの

大逆転劇を演じ

それを見事に実証して見せた

ノーシードから一躍台風の目となり

浮き足立っているかと思いきや

練習グラウンドに足を入れると

私の邪推は一気に吹っ飛んだ

キャプテン市村を中心に

全選手が実に引き締まった表情でボールを追いかける

「彼が今年のチームを作りました」と

監督も全幅の信頼を寄せる“ザ・リーダー”の存在が

新田の屋台骨

他にも

相手の攻撃を摘み取るアンカー中村

中盤には大逆転への狼煙となったミドルが魅力の中川

抜群のスピードを持つ市田は4得点で現在得点王タイ

ルーキー高岡は「1年生での得点王を狙います」と静かに闘志を燃やす

などなど

決勝に来たのが偶然ではない

十分な実力のあるグッドチームだ

「次(決勝)で勝てばもう奇跡とは呼ばれませんから」

奇跡を起こすのはお家芸の“ミラクル・新田”

狙うは31年ぶりの大偉業だ

2012.10.31

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「脱原発論 ゴーマニズム宣言SPECIAL」小林よしのり著

このシリーズは好きでよく読んでます

全てを妄信しようとは思いませんが

考えてなかったこと

考えようとしたけど避けていたこと

考えていたけど一方向からしか知らなかったこと

を刺激的に考えさせてくれます

4ブック

2012.10.24

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「巧妙が辻 一~四」(司馬遼太郎著)

司馬さんの作品では

唯一?女性が主人公

ザ・内助の功として有名な

山内一豊の妻、千代の物語

血気盛んな戦国武将ではなく

何でも妻の言う通り

わからないことがあれば

格下の老中たちにも素直に聞いちゃう夫、一豊

日本ハムの栗山監督みたいな感じですね

虚勢を張らないと生きていけないと

思いがちな現代ですが

それも才能、なかなか出来ません

見習いたいです、ホント

その草食系な夫に頭ごなし(←ここ大事!)でなく

的確なアドバイスをし

一国一城の主にまで出世させます

チョーあげまんですな

終盤の関ヶ原後、一豊が高知に来たときは長曾我部の残党である一領具足に

かなり抵抗にあい制圧するため残虐なこともしたようですが

その中から天下をひっくり返した

幕末の土佐勤皇党や龍馬が出てきたと思うと

ここから全部繋がってるんだ~と

感慨深いものがあります

4ブック

今日のニュースCh.4

スポーツコーナー(18時20分過ぎ?)で

ジュニアユース決勝&高校サッカー準々決勝を

ダイジェストで放送します!

決勝:新居浜北中学5-3(*延長)FCゼブラ

最後の最後、怪物・山中の2発で

新人戦、県総体、ジュニアユースのトリプルクラウンを達成し

“記録”に残ったギャラクシー軍団・新居浜北

一方

公約通りの繋ぐサッカー

守備ではスッポンマークの井上

GK藤森のスーパーセーブ

なんと後半のロスタイムに追いつくという

河野の劇的な同点ゴールなど

延長後半で力尽きはしたが

“記憶”に残ったFCゼブラ

「いやあ、でも(点を)取ってもすぐ取られたのがダメですね」

やり切った表情は敗戦の将、飯尾監督

「ゼンゼン、ダメです!」

勝者には見えない憮然の表情は新居浜北、井上監督

確かに理想の勝ち方ではなかったが

それでもキッチリ勝ちきるのはやはり史上最強

目標の全国制覇への道は平坦ではないと

思い知ったはずだ

そしてゼブラは

自分達の道が間違っていないと

確信を持って四国大会に臨めるだろう

試合終了から5時間近く経つが

未だ私の体の奥にはあの時の大歓声が残響として

こびり付いて離れない

20年目の決勝は

まさに歴史に残る名勝負となった

“個人の良さを徹底的に引き出すこと”

「チームが日本一になるより、“選手”が日本一になって欲しいんです」

下部組織「キッズ」を率いて10年

ジュニアユース「ゼブラ」が出来て4年目

松前グラウンドで静かに選手を見つめる

飯尾監督のポリシーは決してブレることはない

目の前の勝利に一喜一憂する少年世代

特にその親世代には

もどかしく感じることもあっただろうが

頑固に“個”を貫き

いまやキッズ、ゼブラと言えば

「ボール扱いが上手い中予のトップクラス」と認知されるまでになった

この日も1対1(2対2)の練習のみをたっぷりと2時間!

テクニシャン工場の秘密を見た気がした

「決勝も引いて守ることはしません」

「サイドバックがどれだけ高い位置にいれるかが勝負ですね」

左に河野、右には池田

両サイドの最初のマッチアップを注目したい

ゼブラ初のビッグタイトルへ

もう一人のキーマンはFWの大野

そのテクニックは誰もが認めるところ

しかし、肝心の得点がまだ無い

「(ゴールは)決勝に残してます」

大器の2年生が

チャンスメーカーでなくゴールハンターとなれるか

自分達のサッカーを貫いたノーガードの殴り合いといえば

先の日本代表対ブラジル戦

日本はフルボッコにされたが

あの香川のシュートが枠に行っていれば

あの本田のボレーが決まっていれば

形勢は大きく変っていたはずだ

新居浜のギャクラクシー中学校に

一泡吹かせるのは松山の新興クラブなのか

全てのカテゴリーで

有形無形のパワーが作用するのが

“The FINAL”

とにかく

楽しみで仕方が無いんです

日曜日 午後2時 KICK OFF

「新人戦、総体とこれ(ジュニアユース)を獲って三冠を狙います!」

長友(インテル)選手の恩師として

県内サッカーファンに知らぬ人はいない井上監督が

そう豪語するのも無理は無い

今大会3試合で27得点

ディフェンディングチャンピオンは絶好調

うち12得点をマークするのが“北の怪物”山中海斗

「レアルやバルサに行ける様な選手になりたい」というコメントも

身近な先輩がイタリアのビッグクラブで活躍しているだけに

ただの夢には聞こえない

他にもボランチの岡西、テクニシャン日野など

ほとんどのレギュラーが全国トップクラスの

まさにギャラクシー軍団

今大会が開催されて丁度20年

日曜の決勝は

北の銀河系が愛媛の歴史を全て塗り替えるのか…

いや

松山のテクニシャン工場、ゼブラが

黙って指をくわえてるはずはない

ここにも大器がいるらしい…

明日、確認してきます!

2012.10.16

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「少年は残酷な弓を射る」

久しぶりに見応えのある作品と出会いました

思い出すだけで胃が縮こまります

最近は「○○○」とか「○○○○」などの

ユル~い邦画ばかりだったので

本作はいきなりの劇薬を飲まされた感じ

お目目パッチリ目覚めました

校内での大量殺人事件

犯人は見目麗しい美少年

主人公はその母親

なぜモンスターは生まれたのか

どうやってモンスターになったのか

少年がスクリーンに映るたびに

とても恐ろしくてビクビクしていました

しかも

殺戮そのもののシーンはありません

その前後はあります

想像させるんです

それがメチャクチャ怖い

さらに

恐怖のシーンになると

まったく違う違和感のある曲が流れてくるんです

この手法がまた恐怖心を駆り立てる

悲しい場面を悲しいセリフと悲しい音楽で

お茶を濁しているようでは邦画は洋画に追いつきません

キャスティングも完璧

4.5シネマ

2012.10.12

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「歴女 私の愛する戦国武将」 歴史アイドル 美甘子

今月27日、『お城下ウォーク』でゲストにいらっしゃるので

スタッフに借りて拝読

テレビなどで知ってはいました

歴史が好きなアイドルで今治大三島出身だと

しか~し

そんなヌルいもんじゃなかったです

戦国への愛がパない!

知りませんでした

御見それしました

私の周りにも武将好きがいますが

職業にしている人はレベルが違います

ただのオタクでもなく

しっかりと読み物として大人も楽しめます

本書では美甘子さんの好きな武将を取り上げています

石田三成、直江兼続、坂本龍馬までは

「まあ、女子はたいていそこ行くわな~」でしたが

“小西行長”って!

マニアックすぎます笑

あと好き嫌いがメチャはっきりしているのが良いです

私、「巧妙が辻」を読んでる最中ですが

『山内一豊は嫌いです!』とか書けるのが本物だなと

司馬さんが取り上げるなら誰でも大好き~な

軟派なハートを一刀両断にしてくれます

いやあ、益々お会いしたくなりました~

歴っしゅ!

4ブック