2012.10.16

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「少年は残酷な弓を射る」

久しぶりに見応えのある作品と出会いました

思い出すだけで胃が縮こまります

最近は「○○○」とか「○○○○」などの

ユル~い邦画ばかりだったので

本作はいきなりの劇薬を飲まされた感じ

お目目パッチリ目覚めました

校内での大量殺人事件

犯人は見目麗しい美少年

主人公はその母親

なぜモンスターは生まれたのか

どうやってモンスターになったのか

少年がスクリーンに映るたびに

とても恐ろしくてビクビクしていました

しかも

殺戮そのもののシーンはありません

その前後はあります

想像させるんです

それがメチャクチャ怖い

さらに

恐怖のシーンになると

まったく違う違和感のある曲が流れてくるんです

この手法がまた恐怖心を駆り立てる

悲しい場面を悲しいセリフと悲しい音楽で

お茶を濁しているようでは邦画は洋画に追いつきません

キャスティングも完璧

4.5シネマ