2012.11.01
ロッベン的、高校サッカーファイナリスト~松山工業~
「(勝つ自信は)100%あります!…
と言わないと自分が倒れそうになります苦笑」
強豪校を初めて率いる坂本監督の正直な感想だ
「でも、選手の意識、スタッフ、環境
全てにおいてトップクラスなので冥利に尽きます」と語気を強めた
インターハイで自身初の全国切符を手にしたとはいえ
本番の“選手権”を獲るまで認められないことを
監督は一番よくわかっている
もう一つの十字架
『3年連続決勝敗退』
並のチームなら県大会準優勝という素晴らしい記録だが
名門・松工にとってはただの汚点でしかない
もし、取りこぼせば愛媛史上最多となる4年連続…
「僕達の代で(3年連続敗退の)壁を壊したいです」
去年、ベストイレブンに選ばれながらも
先輩達の涙を見つめることしか出来なかったGK大森は
今年、キャプテンマークをつけてさらに頼もしくなっていた
経験豊富な守護神と山崎、宮本のセンターバック
全国クラスのディフェンス力で
ここまで完全シャットアウトの無失点
守りだけではない
攻撃的な両サイドバックに
2年生カルテットの中盤で組み立てる伝統の鋭いサイド攻撃
前線には3年生エース久保とルーキー野川
ベンチにもタレントが控える
怪物はいないが隙も無い
「皆一人一人ががんばれる」愛媛のエリート軍団
振り返ると
愛媛にプロサッカーチームが出来た6年前から
選手権全国出場が途絶えている松山工業
“伝統”はプレッシャーにもなるが
特に大舞台ではその何倍もの力を与えてくれる
「真面目に、謙虚に、大胆に狙っていきます」
長い間止まっていた時計を
自分達の手で動かす為に
決勝のピッチに還ってくる