えさシネマ倶楽部
「ドクタースリープ」
面白かったですね~
スティーブン・キング続編ものでは
「IT」よりは評判も上々の様でw
名作「シャイニング」の40年後
あの三輪車をコキコキ乗り回していた少年が大人になりました
でも前作を見ていなくても単体として十分楽しめて怖かったです
強いて言えばオチがいまいちでしたが
まさに“観たこともない映像”が一杯で楽しめます
最後にあの呪われた「オーバールック・ホテル」が出てくると
おーー!っとシネマカウパー出ました
観賞後、アマプラで「シャイニング」を再チェック
スティーブン・キングも天才ですが
あれはほぼジャック・ニコルソンの功績ですね
というか彼の“顔芸”が全て
怒る時、笑う時、悲しい時、ドアの隙間から除く時
ジャック・ニコルソンの表情は人間国宝レベル
志村けん級の職人技です
全体を通しての映像も今見てもスタイリッシュ
観るならセットでどうぞ
続編モノでは「ターミネーター」も大コケだったので
これで回収できた感じです
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「ひとよ」
子供を守る為に夫を殺した妻が
服役した15年後に
3人の子供たちに会いに行く
テーマとしては凄く面白そうだったのですが
主演の田中裕子さん…
大女優なのは承知の上で
やはり彼女が出てくると「ああ、この女性は耐える人なんだな」と
役がわかってしまう
そうなるとこっちの想像から一歩もはみ出てこないので
驚きが無い
驚きが無いと感動が無い
いわゆる吉永小百合現象ですね
しかしそこを救ったのが若き天才、松岡茉優さんです
「万引き家族」以来の相変わらずの名演技
彼女のお陰でこの映画は最後まで持っています
3.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」
ナイツ塙宣之著
芸人シリーズ第3弾である
ほとんど読みたい本は芸人さんのものばかりである
何なら今は「劇場」(又吉直樹著 文庫版)を読んでるくらいである
なぜならば全部が名著だからである
中には凡著も確かにあるが
評判のいい芸人本で外したのを読んだことが無い
全てが良作である
なぜならは彼らは表現のプロだからである
トップオブトップの有名人でなくともかなりのハイレベルだ
いやむしろイマイチ地味な芸人さんの方が
そのクオリティは高いのかもしれない
本著はタイトル通りあのお化け番組「M-1」での勝ち方を
関東芸人目線で徹底的に分析している
誰もが憧れる漫才師最高の栄誉
その頂へたどりつこうとする姿勢はまるで求道者である
ゴルコダの丘へ向かうキリストだ
そして
あの煌びやかなステージから
見えない十字架を背負って降りてくる彼らを
目にする季節がまもなくやってくる
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「一発屋芸人列伝」山田ルイ53世著
名著「ヒキコモリ漂流記」以来すっかりファンになり
「ルネッサンスラジオ」のリスナーにもなりました
とにかく表現力が多彩で豊か
36色色鉛筆のような
フィルミーノのゴール前での選択肢のような
ボヘミアンラプソディを思いついたときのフレディ―・マーキュリーのような
…私の表現力ではこのくらいが限界です泣
タイトル通りレイザーラモンやジョイマン、コウメ太夫などが登場し
彼らがどう一発屋になり
なぜ消えて行ったのかを著者の才能あふれる筆力で書いています
面白いのは当然、そこにわびさび、えぐみ、アイロニー、ルサンチマン、モラトリアム
全てが散りばめられています
この方も天才エッセイスト
こちらも何回も読み直しビビッとワードにアンダーラインを引きました
愛媛大学中退という親近感も加わり今や著者に心酔状態
毎週金曜の21時30分が待ち遠しい
弊社ラジオ編成局、まじ神!
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「僕の人生には事件が起きない」岩井勇気著
不倫ばかりする他の小説を読んでいたのですが
あまり面白くなかった(こう書くと面白そうですが)ので
途中で止めてこっちに乗り換えました
お笑いコンビ「ハライチ」の澤部じゃないほうの
暗い方の芸人さんのエッセイです
帯の謳い文句通り〝日常に潜む違和感に狂気の牙をむき〟まくり
面白すぎで一人笑いをこらえきれなくなり笑ってるので
まるでホアキン・フェニックスのジョーカーのように
周りから不審がられてます
「この本が面白すぎて笑ってしまうんです。スイマセン」と書かれた
メモを持ち歩きその人に渡したいくらい
もちろん「読んだらこのメモはお返しください」と
最後に書くのも忘れずに(*ジョーカーネタバレ)
芸人さんのエッセイと言えば
オードリー・若林さんを筆頭に名著ばかりですが
こちらも評判に違わずの名作
今、2回目を読み直し
さらに面白かったところに線を引いていますw
4.5ブック
えさシネマ倶楽部
「IT/THE END そでが見えたら終わり」
怖いのは嫌だったけどチャプター1をしっかり観てから映画館へ行きました
今更ながらチャプター1はメチャクチャ面白いですね
ツッコみどころはいっぱいありましたが
最後に“chapter one”と出た瞬間
アメリカ人のようにスタンディングオベーション
まさに〝ホラー版、スタンド・バイ・ミー〟
やっぱりスティーブン・キングは天才だと納得…
したのもつかの間
どうしちまった!
やっちまったなチャプター2
ついにあの時の少年たちが27年後に再集結するワクワクと
ジャシカ・ジャスティンらB級ホラーらしくない豪華キャスティングで期待MAXだったのに
肝心のペニー・ワイズがただのエイリアンになっとる泣
顔だけ残って体はスターシップ・トゥルーパーズやん
完全に間違えてるよ
ペニー・ワイズはあのままで良かった
チャプター1であやふやにしていた謎みたいなのは
無理やり答えを出さなくてもいいのに
あれは何でなん?っていうのは
「だって説明めんどくさい」とか「だってハリウッドだから」で
あやふやにしておけばいいのよ~
となるとこちらも名作「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」にも
不安が募る
スティーブン、そっちは大丈夫だろうな???
2シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「白い衝動」呉勝浩著
かつて異常犯罪を起こした鬼畜男性と
これから殺人をしたい衝動が抑えられない男子高校生
得体のしれない2人に挟まれた女性スクールカウンセラーは
果たして次の惨劇を止められるのか
それともー
という入口はかなり引きが強かったのですが
結局、作中で新たな殺人事件は勃発せず肩すかし
心理学者同士の丁々発止は迫力がありましたが
読みたかったのはシリアルキラーがどう思い、どう行動するのか
なぜそんな残虐になったのか
フィクションとしての怖いもの見たさ欲求は満たされないままでした
それに引き替え
〝ホアキン・ジョーカー様〟の狂気とカリスマ性よ
貴方を思うと未だに脳の深部がヒリヒリと疼き
またお会いしたくなるのです
また観に行こうかな
3ブック
えさシネマ倶楽部
「アド・アストラ」
セレブは一度宇宙服を着たがる節っていうのはホントですね
今度はブラピが宇宙服を着ました
そこで、最近のこの手の宇宙服系映画を勝手にランキングしてみました
第5位「オデッセイ」
第4位「ファースト・マン」
第4位タイ「アド・アストラ」
第2位「ゼロ・グラビティ」
第1位「インターステラ―」
1、2位が抜けてますね
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「ジョーカー」
期待通り良かったです
でも・・・
それ以上ではなかった
「her」以来大ファンのホアキン・フェニックスの怪演振りには大満足
スクリーンに彼が出てくる毎ににじみ出る気持ち悪さ
クリーピー感はサイコーです
そこにカッコよさもある
ヒース・レジャーを超えたかと言われれば…
そこまでではない
続編を観て決めたいかな
で
何かが無いなと思ったら「バットマン」なんですね
バットマンがまだいない(少年)ので対決をしない
ということはバットモービルも大爆発もない
「バットマンシリーズ」と比べるとどうしても地味になりますが
その分逆にリアルで
一人のオタクがどうやって狂人になるのかというストーリーは
アカデミーが好きそうだなと
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「慈雨」柚木裕子著
久しぶりにゴリゴリのミステリーを読みました。
しかも警察ものでまっすくな若手刑事と実直なベテラン刑事が主人公で
少女誘拐事件の真相に迫るという王道ものです。
リタイヤしたベテラン刑事が四国遍路を巡り
そのベテラン刑事の娘と付き合ってるのが現場で奮闘する若手刑事
追いかけるのは少女を凌辱した憎き鬼畜
あるあるの内容で先が読めるッちゃあ読めるのですが
最後犯人が捕まった時はメチャクチャスッキリしました!
はやり筆者の文書力でしょう
外したくない人
奇をてらいたくない人
おススメです
4ブック