えさシネマ倶楽部
「Girl」
見逃すところでしたが滑り込みセーフでした
トランスジェンダーの美しすぎる主人公
心と体が違う事に悩むバレリーナ役のこの男子
実際にダンサーとしても優秀な子なのですね
しかもこの難しい役をやりきるのがまた凄すぎます
*注ここからネタバレ
観ながらこれは最後自ら命を絶つぐらいじゃないと
エンディングにはならないよなと思っていたら
あ、そっちかー!のまさかのアベサダ・フィニッシュでした
心も体もとっても痛くなる考えさせられる良作でした
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ゲバラ覚醒 ポーラースター1」海堂尊著
映画とかでなんとなく知っているつもりのチェ・ゲバラ
オードリーの若様影響と「バチスタ」シリーズの海堂氏が
どんなゲバラ像を書くのかに魅かれました。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」やベネチオ・デル・トロなど
映画化されやすく、また映像にしたい英雄で
サッカー場でもよくみかける〝反逆のシンボル〟であるカリスマを
今の年齢でしっかりとおさらいしたかったのです。
親友と二人、バイクで巡る南米縦断旅行
馴染みのないアルゼンチン、ペルーやボリビア、コロンビア…
喘息もちの医学生がなぜ革命家になったのか
その手前までの青年期が描かれています。
なので後年の熱き革命家としての活躍よりは
マドンナ主演で大コケしたアルゼンチン大統領夫人『エビータ』との
恋物語など
比較的ライトタッチで進んでいきます。
著者もあとがきで触れていましたが
史実を忠実に描くというよりは想像の部分も多いようで。
なので誰もが思い浮かべるヒゲ面&ベレー帽のような怖さや暗さがありません。
それが許せるかどうかで没頭の仕方が変わります。
ここからどう変貌していくのか
そしてカストロと出会ってどうなるのか。
知りたい気もするのですが
続けて読もうという気にはなれず
一旦、王道ミステリーに離れてしまいました。
3ブック
えさシネマ倶楽部
「五億円のじんせい」
「僕はイエスが嫌い」との渋~い2本立て勝負は1勝1敗でした
まず「五億円~」は
幼少期に受けた移植手術で生き延びた主人公が
その寄付金5億円を稼ぐまで自殺しないというストーリー
オリジナル映画製作プロジェクト第1回グランプリ受賞作の映画化
なのでオリジナル感が高いのです!
なんといっても初主演の望月歩君がいいですね
最初はちょっとブリッコ過ぎるかなと思いましたが
演技が臭くない
これは若手俳優では相当難しい事です
それが出来て鼻につかないってことは天才ですね
愛媛での舞台挨拶でもあのまんまだったと羽生支配人が言ってましたw
一方「僕はイエスが~」の方は
私には良く理解できず
何度もOh~Jesus!と頭を抱えてました
4シネマ&2.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「パピヨン」
何でも昔はよかった論でまとめるのは嫌いなのですが
やっぱりどう頑張ってもスティーブ・マックイーンには勝てない
ってことが証明されました
脱獄映画の金字塔をリメイクした今回
その試みは
難攻不落の監獄を抜け出すことと同じチャレンジだったでしょう
そこはリスペクトしたい
でもラミ・マレックもダスティン・ホフマンにはなれなかった
ただ
最後、孤島でヤシの実を詰め込んだ筏袋を持ち歩くチャーリー・ハナムの
シルエットが一瞬マックイーンに見えました
エラソーに言ってますが実話とは知りませんでした汗
「大脱走」「ショーシャンクの空に」「アルカトラズからの脱出」「勝利への脱出」
「ザ・ロック」そして「板尾創路の脱獄王」…
これを機会に脱獄映画を見直すのも面白い
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「天気の子」
流石の新海監督、期待を裏切りませんね
オープニングの映像からグイグイ引き込まれました
ここぞという時に流れるRADWIMPSがハマりすぎでずるいですw
「君の名は。」のキャストがカメオ出演しているのも嬉しいサプライズでした
私は三葉しかわかりませんでした泣(息子は全員分かってました)
ただ
前作「君の名は。」のハードルが高すぎて超えるまでではありません
なんとなく知っていた事前のストーリー以上のものは無く
こ、これは初めての展開だ…というビッグサプライズはありません
でも良作です
中盤以降なぜかわからないけれどずっと涙が流れていました
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「罪の声」塩田武士著
久しぶりに長編もいいなと
司馬さんの「菜の花の沖」に挑戦してましたが4巻で小休止
ヒリヒリする様な良作を読みたい!と引き当てたのが今作です
文庫版になって良かったです
本作を読むために時間を調整するくらいこの1週間はドップリはまりました
いろんな賞に絡んでるので読んだ人も多いでしょうが
舞台はあの昭和の大事件「グリコ・森永事件」です
数ある未解決の中でもトップクラスに位置されるでしょう
本作はフィクションですが当時の事件詳細がリアルに表現されてます
(*ここからネタバレ注意)で最後は犯人もしっかり登場します
主人公はあの時、犯人が送りつけた音声に使用された子供
なるほどそこから紐解いていきますかと膝を打ちました
あまりにリアルすぎYou TubeでNHKスペシャルを見直しましたし
作品に出てくる犯人がホントなんじゃないか
そうであってほしい(解決してほしい)と祈ってました
まるで事件リポを読んでるかのようなハラハラ感
でも現実は時効成立、未解決なんですよね
当時は良くわからずそういえばこの事件以来お菓子がパッケージされたなあ
くらいしか認識してませんでした
裏ではこんなことがあったのですね…
でも府警察の対応失敗が無ければ解決していたかも!(←こちらは史実)
令和の時代に大きな教訓を残した昭和の大事件
本作で振り返ってみては?
4.5ブック
ロッベンのサッカー県総体観戦記 セミファイナル
【今治東3-0済美】
【新田0-0 PK4-2松山北】
両者の勝ち上がりかたは対照的だ
今治東は第1シードらしい貫録の3連勝
(2回戦2-0南宇和、準々決勝3-0八幡浜工業)
「まるで大学生チームとやってるようでした」
完敗を認めた南宇和・玉井監督のコメントが
今大会の強さを如実に表している
「去年ほど攻撃力は無いのですが
今までは1点取った後逃げてしまう所があった。
今年はそこからさらに行くのがテーマなんです」
〝しまなみのファン・ダイク〟主将・大谷は大会屈指のCB
次は愛媛、そして四国から飛び出せるのか
彼自身の真価も問われる一戦だ
ここ数年優勝候補に挙げられながら夏も冬も苦杯をなめてきた今東
全国は必達という大きなプレッシャーとも戦ってきた
「失うことを恐れるな!」
試合前選手を送りだす谷監督にこれまでにない自信とプライドを見た
一方
新田は〝失うものは何もない〟ことが最大の強みだ
(2回戦3-2松商、準々決勝1-0今西*延長)
逆転勝ち、延長勝ち、PK勝ち
ボロボロになりながらやっとたどり着いた決勝の舞台
逆に言えばどのチームより窮地での戦い方は知り尽くしている
クリーンシートの今東を慌てさせるには先制点が必須だ
注目は母親(*元五輪バレー選手佐伯美香さん)譲りの跳躍力を持つ9番福井
CBとFWの二刀流でチームを引っ張ってきた
試合終盤、彼が最前線へ上がる時
フルスロットルの攻撃スイッチが入る
ただ決してワンマンチームではない
闘将・三好を中心にした〝最後までやめない〟サッカーが今年の武器だ
今東と同じくいつタイトルを獲ってもおかしくないと
言われてきた近年の新田
ミラクル新田の新章は第1シードを倒してこそ始まるのだろう
沖縄行きを賭けたFINALは6月9日(日)午前11時
愛媛FCホームゲーム前、ニンスタでKOされる
PS:南海放送HP生配信&愛媛CATV生放送決定!
ロッベン的県総体観戦記 準々決勝
【松山北1-0松山工業*延長】
ライバルらしいヒリヒリしたダービーでした
ハーフタイムの大応援団エール対決も笑えましたしw
勝負の決め手は〝制空権〟でした
松北は
歴代でもNo.1くらいの長身チームじゃないでしょうか
立ち上がりからセットプレーやゴールキックのこぼれなどを
ことごとく拾い優位に試合を進めました
松工はボランチが受け身になりすぎて
最前線との距離感が悪かったのですが
ハーフタイムで大西コーチがきっちりと修正
後半は互角に持ち込みましたが
最後の最後
やはり松北のハイタワー14番村上にヘディングを叩きこまれ万事休す
トーナメントに強い松北の真骨頂ですね
さてはやくも明日は準決勝
今東ー済美
松北ー新田
いずれも楽しみな好カード
なお6月9日のFINALは今年も愛媛CATVと南海放送HPで
実況生中継です
ロッベンの県総体サッカー観戦記 2回戦
【新居浜工業1-0宇和島東】
決勝点はアディショナルタイム
宙を舞い続けたパスの中で試合を決めたのは1本のグラウンダーでした
敵の心臓をズブリと突き刺すような11番髙橋からの縦パス
これを10番近藤がしなやかな反転で仕留めて見せました
選手権チャンピオンは惜しくも初戦で姿を消しました
【今治東2-0南宇和】
こちらは見事な崩しからの先制点
9番高瀬⇒5番川口⇒7番岡本
今東らしいショートパスの結実は
直前の大きなサイドチェンジがあったからこそでした
タッチラインからタッチラインまで約40メートルのロングパスを完璧に繋ぎ
相手を揺さぶって中央を無力化
細かくつなぐ技術や堅守も流石ですが
この大技を1試合で何度も決めることが出来るのが今治東の本当の強さ
真っ向勝負に行った南宇和も好印象
第1シードが好発進です
【準々決勝カード】*明日
・今治東ー八幡浜工業
・新居浜工業ー済美
・松山工業ー松山北
・今治西ー新田
えさシネマ倶楽部
「空母いぶき」
今ガッツリ漫画にハマっておりまして観に行きました
そのせいか映画は歯ごたえの無いものとなってました…
やはり原作を超える映画は難しいのでしょうね
漫画では中国が尖閣諸島を占領しようとします
が映画ではどこかの国のテロ集団となってます
他にも本田翼ちゃん扮するマスコミ(報道目線)や
中井貴一扮するコンビニ店長(市井目線)を登場させるなど
興味のない人でも見易いように原作にはない要素が散りばめられています
配慮、忖度、コンプライアンス・・・
拙作過ぎて比べられませんが経験があるのでわからないでもありません
ただそうなると面白さは半減してしまいます
それでも突っぱねるのか
それとも世に出すことを優先するのか
難しいところです
原作は間違いなく傑作
読みながら何回も「これどうなるのっ!?」と欽ちゃん風に
ツッコミまくりドキドキハラハラの連続
ただ
思いは一つ
どうかこんな未来になりませんように
PS.主演の西島秀俊と潜水艦艦長の高島政宏のキャスティングは絶妙でした
3.5シネマ