Archive for the '未分類' Category

2016.07.15

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「インディペンデンス・デイ  リサージェンス」

大統領のあの名スピーチが印象的な第1作からもう20年たつのですね

より巨大に、より凶暴になった宇宙船と宇宙人が地球侵略にやってきます

今回は太平洋を覆うくらいの母船が登場します

いろんな宇宙人侵略ものがあるのでどんどんエスカレートしてるんですよね

次は地球を飲み込むくらいになるのでしょうか

(ここからネタバレ&偏見満載です注意!)

こうなるとどうやってオチをつけるかがキーポイントとなりますが

ハリウッドが無計画に敵を肥大化させた結果

結局、悪者宇宙人のトップ(女王または王様)をやっつけたら

他のみんなが動かなくなってしまうというのがパターンになってます

いやいやいや

人類を凌駕する超高度な文明を持つ彼らが

それぐらいのことで毎回毎回やられないでしょう笑

今のところそれ以上の撃退法が思いつかないのでしょうね

あ、今気付きました

パート1とまったく同じ内容だと…

2シネマ

2016.07.14

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「広島カープ 最強のベストナイン」二宮清純著

広島ファンじゃなくとも

赤ヘル最強だったら

1番高橋慶彦でクリーンアップは山本浩二と衣笠祥雄は不動

投手は北別府と江夏で決まり

じゃあマエケンは黒田は…などなど

40~50代の昭和親父なら4,5人は直ぐに出てきます

特に山際淳司に魂を射抜かれ

沢木耕太郎の文章に没我し

また同じこと書いてるわ~と苦笑いしながらも

野村克也の本を手にしてしまう

“江夏の21球・信者”の我々にとってはタマラナイ内容です

知ってたこともたくさん有りますが

そこは名うてのカープウォッチャーである著者

外木場や水谷、果ては木庭スカウト、関根潤三まで押さえているのは流石

一番印象に残ったのは意外にも古葉監督のエピソードでした

にしても“21球”話は誰のエピソードを聞いても面白い

今回は高橋慶がらみで「あのプレーが無かったら江夏の21球は無かった…」みたいな

話も登場します

そこまでいくか!と突っ込みつつも

そういうのがまた面白い

そのうちボールボーイとかビールの売り子から見た21球エピソードまで書かれそうですね

まあそれも読みますけど笑

旬なので本作を書かれたと思いますが

稀代のボクシングウォッチャーでもある著者

次回は是非、“歴代最強チャンピオン編”を上梓していただきたいと個人的には思っております

いかがですか清純さん?

4ブック

2016.07.12

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席 Ⅰ」(J.K.ローリング著)

著者は「ハリ・ポタ」シリーズのあの人です

この新作に魔法学校はまったく出てきません

現実の現代での話

イギリスの田舎町で突然空席となった議員の椅子を巡り

住人達が欲望を丸出しに嫉妬やら足の引っ張り合いやら

ドラッグやらセックスやらロックンロールやら…の陰謀渦巻くドロドロ劇!

と帯に書いていた(そこまでは書いてません笑)ので

これは絶対面白い!と手にしたら…

魔法や呪文が出てこないとJ.K.は厳しいのかなあ

表現が回りくどく

もっとテンポアップしてくれないとだれてしまう

後篇(Ⅱ)を読めばグッと変わるのかなあ

でも続きを読みたい!と思わせるのワクワク感も無く…

向こうではドラマになるそうで

「ハリ・ポタ」を最初に読んだときのような衝撃を期待するとガッカリします

ハーマイオニー、この小説を面白くする呪文をお願い!

3ブック

2016.06.28

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「マネーモンスター」

主演がジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ

監督がジョディ・フォスターという何とも豪華なラインナップ

なのにほとんど話題になっていないのはなぜかを探る為に観ました

理由がわかりました…

全部がイマイチだからです

ジョージ・クルーニー司会の株投資番組が

生放送中にジャックされる

犯人は番組で勧められた株で大損したブルーワーカー

でもホントは家族思いのいいやつ

既にこの手の作品での“あるある感”が満載

また番組を放送しながら救おうとするチーフ・ディレクターが

ジュリア・ロバーツで

彼女の指示は小型の補聴器みたいなので伝わり

ジョージとジュリアだけが犯人にナイショで繋がっている

これもあるある!

全ての設定がどこかで見たようなあるあるパターンの連続なんです

さらに爆弾チョッキを着せられた司会者のジョージが冷静すぎ!

一応同じギョーカイ人として

拳銃と爆弾を持った犯人が居座ったあとも

あんな完璧に番組を続けられるわけがないというツッコミがありまくり

悲しいかな事件自体はNYならありそうだけど

結局、犯人は警察の特殊部隊に狙撃されるぞ~

ジョージもジュリアもギリギリのところで助かるぞ~

という予想通りのまんま終わります

なんのどんでん返しもない

ノーどんでん返し、ノーシネマです

どうしたジョディ!君はIQ132の天才なんだろ!

我々は「タクシー・ドライバー」や「羊たちの沈黙」のような

ヒリヒリとする傑作を君に夢見ているんだ!

って、そこまでじゃないか笑

来たか今年の金返せNO.1…

ただ“ユーロ・ショック”真っ只中だけに

今現在、こんな感じで株で大損したり大儲けした(してる)人が

いるんだなあというリアル感はありました 頼むよ英吉利!

3シネマ

2016.06.25

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「関ヶ原(上・中・下巻)」「城塞(上・中・下巻)」司馬遼太郎著

読み直すのは何度目でしょうか

今回は「真田丸」きっかけで幸村目線で読みました

ほとんど覚えていないので何度読み直しても面白い笑

「関ヶ原」は父昌幸

「城塞」は幸村がよく出てきます

一貫しているのは家康をディスりまくっていること笑

司馬さんが書かなければ江戸幕府を開いた

凄い偉人としてリスペクトする人が多かったのではないでしょうか

それに日本史の授業では関ヶ原より冬&夏の陣のほうが地味に扱われていましたが

ゼンゼン逆じゃないですか!

って完全に“司馬史観”に感染していますね

家康は奸物界の大ボス、ダース・ベイダーとして描かれてます

大阪出身の司馬さんにとってはホントに嫌いな人物なんでしょうね~

でもそういうわかりやすいヒールがいるこそ

三成や秀頼、幸村が引き立つ

幸村の最後がまたカッコいいんです

夏の陣で家康をあと一歩のところまで何度も追い詰めながら

疲れ果てフラフラ、ボロボロになったところを

あっさり殺られるんです

まるでショーケンが演じたマカロニ刑事のように

そして敵の武将達が武運にあやかりたいと

幸村の髪を一筋二筋争うように切って懐中におさめたと結ばれています

完璧なヒーローとして戦国を躍動し

乱世の終わりと共に死んでいく

今回のドラマではどんなエンディングを迎えるのでしょうか

4.5ブック

2016.06.18

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「グランド・フィナーレ」

洋題は「YOUTH」

セレブ達がリタイヤ後に集うような超高級リゾートホテルが舞台

お金持ちの執事役イメージが強いマイケル・ケインが珍しく主役

そちらではなく

「Smoke」や「レザボア・ドッグス」などでお馴染み

マイフェイバリット俳優、ハーヴェイ・カイテルが出ているのでチェックしてきました

さらにジェーン・フォンダらシブ過ぎるキャストが集います

イタリア・フランス・スイス・イギリス4ケ国の合作映画なので

ロケ地が美しい

特にメインとなるリゾートホテルはハイジが出てきそうなスイスの広大な山の中にあります

あと歌も美しいです(もちろん美女も出てきます)

とにかく出てくるもの全てが美しい

カットもBGMも編集の仕方も美しい

「グレート・ビューティー 追憶のローマ」でオスカーを獲ったイタリアのパオロ・ソレンティーノが監督

タイトルの通り「若さ」って問答無用で美しいのですが

80を迎えた男女も美しいと思わせてくれます

まあ登場人物たちは生活に余裕がありまくるからでもありますが笑

あと時々出てくるマラドーナが笑えます

3.5シネマ

2016.04.26

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「レヴェナント ~蘇えりし者~」

公開日に観にいっちゃいましたよ

レオ様、大悲願のアカデミー男優賞受賞作品

極寒の中、熊と戦ったり

ヨダレ垂らしながら殴ったり殴られたり

シマウマの内臓取り出して腹の中に入ったり

ここまでやったらオスカーをあげてもいいでしょ

ってか、あげて下さい

私からもお願いしますって感じ笑

他の男優賞候補作をすべて見ていませんけど

レオ君がダントツで体張ってるでしょ

まるで芥川賞に固執した太宰治のように

アカデミーに跪きへりくだり

大和田常務張りの土下座までする

涙ぐましいほどの過酷な演技を披露しています

これでオスカーを逃したら

太宰と同じ末路を選びかねない鬼気迫るものをスクリーンから感じました

他の誰も見ていない

見えているのはアカデミー会員のみ

それが逆に潔くて気持ちが良い!

ただ内容としては暗すぎるのが難点

なるほど作品賞とまではいかなかった理由もわかりました

4シネマ

2016.04.22

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「漱石の長襦袢」(半藤末利子著)

没後100年(来年生誕150年)ということで夏目漱石ブームに便乗

著者は漱石の孫であり

夫が昭和史研究で有名な半藤一利という

“超”がつく文学エリートです

孫から見た漱石エピソード

母(漱石の長女筆子)から聞いた漱石エピソードが

たんまりと書かれてあるのではと期待したのですが

そうでもありませんでした笑

でも半藤末利子さんを取り囲むハイソな世界を垣間見

それはそれで楽しかったです

にしても

10年間で10作品の傑作を遺して亡くなった漱石

精神を病んで悪妻に悩まされながら

100年後にも読まれるベストセラーを書いた天才作家

いくらディスられても松山人はやっぱり彼を愛してしまうんです

読後ソッコーで「夢十夜・草枕」を購入!

4ブック

2016.04.12

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「西郷の貌(かお)」加治将一著

いやあ完全に騙されました

噴飯ものです

西郷隆盛の生写真が見つかった!ことを証明していく内容です

世間で知られている西郷の顔がゼンゼン違うというのは

歴史ファンの間では有名

「幕末 維新の暗号」で著者のファンになりました

こっちは面白かった

前回のフルベッキ写真同様

この手のお話は歴史オタクたちのファンタジーなのだと

もちろんわかっています

宇宙人とかフリー・メイソンとかと同じ

“信じるか信じないかはあなた次第です”の世界だと言うことは

でも…酷すぎる

途中の話もほとんど理解不能だし

それでも本当に西郷の写真だと証明してくれればスッキリすると想い

ラストまで読みました

最後に掲載された西郷の若い時と中年の2葉の写真

著者はそっくりだ!胸を張って断定して〆ています

ちょっと待て

ゼンゼン違います

一番痩せていた頃なので多少変化したという言い訳はギャグにもなりません

耳の形は変わるわけ無いでしょ

もう彼の本は手にしません

多分

あ、龍馬が生きていた!とかがテーマなら立ち読みくらいはするかも…

1ブック

2016.04.07

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「王とサーカス」米澤穂信著

いやあついに出会いました今年度NO.1に!

ちょっと早すぎますか笑

面白すぎるのではやく読みたいけれど

最後の方はわざとゆっくり読んで

楽しみを先延ばしにする作戦!を久しぶりに敢行しましたが断念

何度も畳み掛けるオチにラスト100ページはイッキ読みでした

主人公の女性記者が

ネパールで2001年に実際にあった王族殺害事件に巻き込まれていきます

なんの予備知識も無いまま読み始めましたが

事実と虚構の中を行き来する中で

頭の中がカトマンドゥの砂塵に包まれたようで抜け出せなくなり

引き込まれる引き込まれる

テーマはザックリ言うと「報道と正義」

丁度、ロバート・キャパのマグナム・フォトドキュメントも見ていたので

めちゃくちゃシンクロしました

かの有名な1枚の写真“崩れ落ちる兵士”は世界に衝撃を与え

名誉名声をキャパに与えましたが

なぜ見ているだけ、写真を撮っているだけだったのか

なぜ助けなかったのか…

同時に叩きつけられた苦悩、非難でした

誰もが想うこのドデカイ疑問に真正面からぶつかる

ジャンヌ・ダルクを本作で描いています

報道機関の末席を汚す者としてページをめくる手に力が入りました

流石、「このミス!」1位

状況描写の文章も美しい

欠点なし、満点です

5ブック