ロッベンのイッペン読んでみ!
「イノセントデイズ」早見和真著
先に「足利事件」のノンフィクションを読んだからでしょうか
「衝撃の結末で3日寝込みました」のコピーが軽く感じてしまいました
いわゆる冤罪ものなのですが
事実のほうがもっとすごいことになってるのを知ってしまってるので
小説ならば見たことも聞いたこともないような展開であってほしかった
真犯人は新興宗教にはまった男だったというのも
いきなりな感じですし
もっとインパクトが欲しーのあき
ミステリーでなかなかヒットが出ません
直木賞に期待するか…
3ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「いのちの車窓から」星野源著
はい、もう完全なファンです
「逃恥」以降の俄かですが何か笑
マルチな才能はまさに“今伊丹十三(賞ももらってましたね)”
中でも「そして生活はつづく」でハートを射ぬかれてからは
文筆活動のファンになりました
本作は「そして~」ほどの爆笑エッセイはありませんが
なんかシカゴ・トリビューン紙のコラムみたいで(読んだことないけど)
ちゃんとオチもある自然体な文章が魅力です
彼も「ラジオに救われた」ってエピソードでまたまた好きになってしまいました
あ、決して同じにしてるのはありませんよ!
人生の暗黒時代(勝手に自分で思ってるだけですが)だった浪人中
テレビも見られない高予備の寮生活で唯一許されていたラジオ
あの小さな黒い箱から流れてくるダウンタウン、今田、東野さんらのバカ話にどれだけ救われたことか
二人共同部屋だったのでイヤホンで音が漏れないようにしながら
それでも笑いをこらえるのに必死でした
受験に失敗したのはトラウマとなり
今だにもう一度受験をしなければいけないという悪夢を見るけれど
ラジオ好きになった原風景はあの狭い6畳部屋の隅っこで一人聴いていたあのシーン
後ろがどっちかわからなかったので前を向けなかった陰気な浪人生にとって
なによりの生きる糧でした
今はその時の恩返しが少しでもできるようにとマイクに向かっています
4ブック
ロッベンの高校総体観戦記 FINAL!
・県決勝【済美2-1松山北】
ああ、このまま松山北が1-0で勝つんだろうなあ
と思った残り5分からの鮮やかな逆転勝利でした
これまで何度となくいいところまで来ていたのに
肝心なところで脆さを露呈してしまっていた済美
だが今日は違ってました
その原動力となった彼のプレーを「ロベセレ、今日のワンプレー」に認定です
それは…
“済美24番鈴木君の1.5アシスト!”です
1点目は文句なしですが2点目はキーパーにリフレクションあったので0.5笑
「前半はキンチョーしてて…ドリブルは好きです!」
東京からやってきたドリブラーは立ち姿が既に“テクニシャン然”としています
実は同点に追いついた時、あまりにも喜びすぎている済美イレブンを見て
まだ決まっていないのに大丈夫かなと心配していたのですが杞憂でした
あそこから逆転するのは素晴らしい!
2点目が遠かった松山北
今回も渡部監督は積極采配で貫きました
「思ったより(先制点が)早く入ってしまったかな…」
悔やむ表情で少し遠くを見てました
でもここぞという時の圧倒的な集中力はもはや松北の真骨頂
この後選手権メンバーはほとんどいなくなってしまうだろうが
またこんなチームを作ってほしいなと思いました
一方、直後に県球技場で行われたJFLでは
宇和島東の韋駄天・有間君が健在ぶりを発揮で1ゴール
強豪にがっぷりよつだった今治は確実に力が付いてきています(FC今治1-1ソニー仙台)
さあ“砥部のサッカーHOT3”は明日がいよいよ最終戦
オオトリの愛媛はどんなサッカーを見せてくれるのか
スタジアムに来れない方はDAZNで是非どうぞ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ケモノの城」誉田哲也著
久しぶりにミステリー小説を読んでみたくなりました
拷問好きなサディストが遊びのように何人も人を殺め
洗脳させた奴隷たちに浴槽で死体をバラバラに…
その描写が克明でグロでゲロで毎日悪夢見てました(マジで)
でもまた読みたくなる筆力があります
こういうの好きなのかな(大丈夫か俺?)
ただ
同じようなアプローチは
映画だと「冷たい熱帯魚」(←名作です!)
小説だと「黒い家」で経験済み
なのでよほど新しい展開じゃないと次が予測でき驚きはなかったかな
エンドに少し変化がありましたが
「うわ~そうきましたか!」っていう新発見はなかったです
3ブック
ロッベンの高校総体観戦記 ~愛媛大会準決勝~
・第1試合【済美1-0松山工業】
早速、行きましょう!
“ロッベンセレクト、今日のワンプレー”は…
「後半3分、済美⑭福本選手の最前線からのチェイシング!」です
その前後でも松山工業のGK、DFがボールを持つたびに素早く突っかかり
いっぱいに広げた足で相手のパスを何度もブロック
「もうそこだけは大事だったので
足がつってでもやろうと思いました!」と試合後は会心の笑顔
(でも今度は最後まで走り切ってね笑)
伝統的に攻撃能力の高い選手が揃う済美ですが
今日は攻撃よりもむしろ守備が光っていました
こぼれ球への反応、ファーストディフェンダーの詰め
それは福本君だけでなくあらゆる選手がやろうとしてました
後半は暑さと連戦の疲れもあったのでしょう守備の網が綻び始め
松山工業の猛攻にさらされました
が結局この試合は福本君が前半3分に取ったスミイチが決勝ゴールに
一つ注文をするならお互いのゴールがもっと見たかった~
・第2試合【松山北3-1新田】
こちらの“ロベセレ、今日のワンプレー!”は…
「CBの④黒河主将をFWで起用した松山北・渡部監督の采配!」です
ほとんどの全国選手権メンバーが残った松北
どれほど完成度を高めているのかと思ったら
なんと背番号4が最前線にいるじゃないですか!
「選手権の後、黒河が怪我をした時に他のDFの選手が伸びてきたので
じゃあ彼をFWにしてみようかと」
中学以来の攻撃ポジションとなったが今日の2点目も決め黒河君はこれで大会2得点
「CBはいろいろ守らなきゃいけないことがあるんですけど
今は自分が好きなようにできるので楽しいです!」
⑩三宅との松北・新ホットラインも板についてました
終わってみれば松北の完勝
100人を超える新田大軍団のブレイクは秋にお預けです
さあ、大会記録が続出する今年の県総体はサッカー男子の決勝を残すのみ
済美なら10年ぶり、松山北なら3年ぶり
共に4度目となるサマーチケットの行方を一緒に見届けましょう!
(5日土曜は11時~総体決勝&13時~FC今治のダブルヘッダー
から~の~翌日19時~愛媛FCホームゲームっていう土日はいかが!?)
ロッベンの総体サッカー観戦記 ~愛媛大会準々決勝~
・準々決勝【済美6-0小松】
早朝にあったCLファイナルの寝不足を引き摺りながら
マナーとして直近のチャンピオンから取材。
新人戦優勝の済美と小松の一戦を観に砥部の球技場へ。
隣接のニンスタからは陸上競技の大歓声が。
このあたり半径500mに漂う「今までやってきたことを今日で全部出します!」っていう
青臭く甘酸っぱい青春の匂いがプンプン。
これぞ高校スポーツの醍醐味です。プロもいいけどやっぱこっちもいいなあ~笑。
では早速行きましょう
今年から始まった(すぐ終わるかも?)“ロッベン江刺セレクト、今日のワンプレー!”は…
「済美・右SB④緒方君の1点目のクロス!」に決定です。
まさに糸を引くような完璧なクロス、“ベストクロス賞”をあげちゃいます!
このワンプレーが大量点の導火線となりました。
「はい!もうそれだけが僕のストロングポイントみたいなもんですから笑」
試合後の受け答えも爽やかで好印象。
クロス前、相手DFとの競り合いで見せたデュエルもOK。
緒方君、中学時代は愛媛FC新居浜にいたそうで
「テレビで“選手権”を見て絶対に行きたいと思って」
心意気もOK!
一方、最後の最後まで攻め続ける姿勢を見せた小松ベンチ&選手にも敬意を送りたい。
さあこれで明日の第1試合(12時KO)は済美対松山工業
第2試合は新田対松山北(14時KO)となりました。
松山工業は中心選手が怪我から戻っておりほぼフルメンバー。
済美の本当の強さが試される一戦です。
そしていつブレイクしてもおかしくない新田“大”軍団。
対するは選手権王者、松山北。
県球技場で開催される明日のセミファイナル2試合は
共に好ゲームになること間違いない(by長井秀和)!
ロッベンのイッペン読んでみ!
「< 完全版>下山事件 最後の証言」柴田哲孝著
「文庫X」と全く同じ商法で店頭に並んでいたので即買い!
「足利事件」の次は「下山事件」です
戦後、GHQ占領下にあった日本
国鉄総裁下山定則が出勤途中に失踪、轢死体で発見されるが
自殺なのか他殺なのか公式の捜査結果を発表することなく迷宮入りとなった謎の事件
今回も全く知らないことばかり
著者はその事件に絡んでいたGHQのスパイの孫!
もうこの時点でぶっ飛んでいます笑
日本経済を立て直すためにアメリカから強制されたいわゆる「ドッジ・ライン」で
国鉄職員を大量解雇せざるを得なかった下山総裁
殺されたとすればそれが原因なのか?
いやいやそんな単純ではありません
実はあの日本一カッコいい男、白洲次郎が深く絡んでいたとかいないとか
そこにマッカーサーが絡んで吉田茂もいてシャグノンもウィロビーもいると…
メチャクチャ難解です
その時代が混乱したカオスだったから起こった戦後の闇だったのでしょう
全てを理解するのは私には無理でした…
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「メッセージ」
宇宙ものなのに“作品賞”としてオスカーにノミネートされ話題になりました
(結果は音響編集賞のみ受賞)
*ここからネタバレ注意
“未来が見える”というのがオチです
ちょっと「インターステラ―」を髣髴させます
が、ス○ルバークが作るような突っ込みどころ満載の宇宙ものではありません
全て納得のストーリー
終盤になるにつれ答えがわかってくる納得感
「あ~!もう地球終わりやん!」の緊迫感から
ギリギリのところで危機を脱する「フ~、危なったぜ~」の安寧感へ移行していく心地いい感情
名作に必須な“緊張と緩和”が見事です
元が短編小説ってところも魅力
ただ宇宙人の見た目がタコタコしてて
触手から墨を吐くのもやっぱりタコタコしてるのがビミョー…
ヴィルヌーヴは「ブレードランナー」続編の監督にも抜擢!
そっちも楽しみです
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「夫のちんぽが入らない」こだま著
今、鼻で笑ったアナタ
タイトルに騙されていはいけません
かなり面白いですから!
面白いというか実際は大変なというか衝撃的というか…
ある女性が罹った難病(?)の実話です
望んでも性交渉ができない夫婦間のいろんな出来事を
本人が赤裸々に書いているだけでなく
学級崩壊などの社会問題まで出てきます
しかも文章がメチャクチャ上手!
泣きそうにもなるし声を上げて笑いもします
系統としては「困ってる人」(大野更綾著)に似ている
手におえない苦しみの中に立たせれた時って
実は男性より女性のほうが
どこか客観視出来てユーモアをもって捉える事が出来るんでしょうね
男だと「もうだめだ~」「死ぬ~」とかオロオロしてしまうだけで
夫には内緒で上梓しているらしく
バレた時はどんな反応になるのでしょう?
文中で察すると笑って許してくれそうなパートナーですけどね
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「文庫X」
書店売り場で一際異彩を放つ文庫カバーに思わず手を伸ばしました
本の全面を使って書店員の推薦文が書かれているあれです
アナタも見たことがあるかもしれません
最初はただの話題つくりかと斜めにみていたのですが
ページをめくっていくと止まりませんでした!
読中、読後「マジか…マジか…」の独り言を連発しまくっていました
とにかく凄すぎます
本書の正式タイトルは
「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」
著者は日本テレビ(また日テレ!)の清水潔記者
御存知の方も多い誤認逮捕で有名になった「足利事件」で
容疑者とされた菅谷さんの無罪を証明するまでをノンフィクションで描いています
しかもそれらを全て動かしたのはこの著者です!
しかも、しかも真犯人にまで迫ろうとしています!!
日本テレビにはバラエティだけでなく報道にも怪物がいるんですね
そりゃ強いはず
つい最近も“DNA型鑑定”で逮捕というニュースを見たばかり
報道記事を見る目が完全に変わります
内側を知っているつもりだった自分が情けない…
「小さな声に耳を傾ける」
肝に刻み込みたいと思います
そして真犯人が絶対に捕まりますように
5ブック