2017.06.16
ロッベンのイッペン読んでみ!
「いのちの車窓から」星野源著
はい、もう完全なファンです
「逃恥」以降の俄かですが何か笑
マルチな才能はまさに“今伊丹十三(賞ももらってましたね)”
中でも「そして生活はつづく」でハートを射ぬかれてからは
文筆活動のファンになりました
本作は「そして~」ほどの爆笑エッセイはありませんが
なんかシカゴ・トリビューン紙のコラムみたいで(読んだことないけど)
ちゃんとオチもある自然体な文章が魅力です
彼も「ラジオに救われた」ってエピソードでまたまた好きになってしまいました
あ、決して同じにしてるのはありませんよ!
人生の暗黒時代(勝手に自分で思ってるだけですが)だった浪人中
テレビも見られない高予備の寮生活で唯一許されていたラジオ
あの小さな黒い箱から流れてくるダウンタウン、今田、東野さんらのバカ話にどれだけ救われたことか
二人共同部屋だったのでイヤホンで音が漏れないようにしながら
それでも笑いをこらえるのに必死でした
受験に失敗したのはトラウマとなり
今だにもう一度受験をしなければいけないという悪夢を見るけれど
ラジオ好きになった原風景はあの狭い6畳部屋の隅っこで一人聴いていたあのシーン
後ろがどっちかわからなかったので前を向けなかった陰気な浪人生にとって
なによりの生きる糧でした
今はその時の恩返しが少しでもできるようにとマイクに向かっています
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