高校サッカーパンフレット完成!
~巻末文より~
私事で恐縮だが今年から愛媛FCホームゲームの実況(DAZN中継)を担当させて頂いている。
これまで地元クラブチームの事は知っていたつもりだったけれど、
他の21チームを見て取材していると改めてJ2リーグにはなんとINDIVIDUAL(個性的)なチーム、選手がいることかと驚かされる。
意地でもボールを繋げようとするチームもあれば、素早いカウンターアタックを得意とするチームもある。
絶対にスタイルを変えないチームもあれば、ころころシムテムを変えるチームもある。
個人でもそうだ。
ボールか来たら必ずドリブルから始める選手もいるし、
流れの中でのシュートはイマイチだがフリーキックになるとやたら上手い選手、
チームに加入するなりアシストしまくる助っ人や1対1は必ず勝負するルーキーなど。
INDIVIDUALなのはピッチ内だけではない。先日見た岐阜の長良川球技場ではボールパーソンの動きがメチャクチャ速かった笑。
あの素早さは日本一ではないだろうか。
タッチを割ったボールを拾うと全速力でタッチラインの傍までダッシュで戻り選手のすぐそばまで近づいてから返す。
そしてすぐ元のポジションに座る。その間わずかに数秒。
あんなに素早く返球するボールパーソンがいるスタジアムを私は見たことがない。
途中からは試合内容よりもそちらばかりが気になり、もっとボールデッドになれ!と願っていたくらいだ。
J2リーグはボールパーソンまでINDIVIDUALだ。
これらはゴールシーンばかりの短いスポーツニュースでは絶対にわからない。
じっくりと試合を観なければ本当の面白さは理解できないのだ。
サッカーの美しさはゴールを決めて勝つ事だけではないと改めて教えてもらっている。
愛媛の高校サッカーが全国トップクラスと言えなくなり久しい。
だがJ2リーグを戦う野武士たちのようにINDIVIDUALでないとは全く思わない。
むしろ逆だ。
その事を証明するためにこの“選手権”はあるのだと思う。
ヘディングだけは絶対に負けない愛媛一の制空権。
ディフェンスラインからのコーチングの声愛媛一。
ロッカールームでの盛り上げ役愛媛一。狙うのはなんでもいい。
プロリーグに負けない愛媛の高校サッカーだけにあるINDIVIDUAL。
それを見つける為に今年も“選手権”のグラウンドに向かいたいと思う。
えさシネマ倶楽部
「三度目の殺人」
是枝ファンなので観ちゃいますよね
是枝ファンなので期待しちゃいますよね
が
観終わった後「?」が多かったかな~
犯人役の役所さんの家族はなぜ?どうやって殺されたの?とか
広瀬すずちゃんの虐待役は「悪人」とちょっとカブってるなとか
誕生日に偶然、河原で出会ったオジサンに女子学生が
父親からの性的虐待をそんな簡単にコクるか~とか
斉藤由貴さんはスキャンダルがタイムリーすぎて集中できなかったしW
福山君は…やっぱり福山君だったとか
「誰も知らない」のインパクトが強すぎてどうしても要求が高くなってしまう
ただ冤罪とか有罪率99.9%問題とか死刑問題とか
“らしい”テーマには惹かれました
けど
それだったら「それでも僕はやってない」のほうが良かったしな~
ってなんやねん!
まあ好きすぎてのことなのでご勘弁を
次作も絶対観ます
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「ダンケルク」
奮発してIMAXで観たお陰だろうか
メチャクチャ臨場感がありました!
特に戦闘機同士のエアーバトルシーン
あと船の水没シーンではホントに
胸が苦しくなりました
BGもかなり効果的
何でもないシーンで緊迫感をあおる音楽が流れ
何で?何で?って思ってたら
次のシーンで「そういうことか―っ!」と膝を打ちます
クリストファー・ノーランが初めて実話を撮ったということで
話題ですが
この作品で彼の天才ぶりが最も発揮されたのは“上映時間の短さ”です!
大体この手の戦争映画となると2時間超えは当たり前で
3時間、下手したら4時間近く長々とやってしまい
大御所になれば製作費が膨らもうが
お客が後半疲れようが関係ないもんね~と
制作者のオナニー映画になりがちなのですが
確かこの作品は90分そこそこしかありません
丁度、いい具合で腰も痛くない感じでエンドを迎えられます
傑作というのは時間を掛ければいいと言うものじゃないってのを
クリストファーが教えてくれています
4.5シネマ
ロッベン的、ジュニアユース観戦記 ~セミファイナルでの独り言~
〈準決勝①FC今治2-2 PK6-5 FCリベント〉
何年かに一度「この試合を実況したかった!」と心から思える試合に出会えます
まさにこの試合がそうでした
先制したリベントに
追いついた今治
延長でも決着つかずPKは5人まで全員が成功
この時点で両チーム全員天晴です
もう勝敗は二の次、結果は誰のせいでもありません
北条はまるでメイウェザーVSマクレガーのラスベガス状態
連覇の夢破れたリベントで特に目を引いたのがFW⑨菅野君
数プレー見ただけでものが違うと分かります
将来が非常に楽しみな逸材
この悔しさを胸にトップカテゴリーまで駆け上がってほしい
ただ(ここからは全くの個人的意見です)
今治の反撃を受けアディショナルで追いつかれる直前
自分たちのベンチに残り時間を確認しに来たあの3秒間
出来るならばその間も惜しんで
ゴールに一番近いところ、最前線へまっすぐ戻ってほしかった
細かいことだけど
川又堅碁、藤本佳希、松下佳貴、鎌田大地…
私が見てきた先達は終了まで脇目も振らず勝負をして本当のエースになりました
FC今治の岡田さんも言います
“サッカーの神様は細部に宿る”と
わずか数秒かもしれないけれど
愛媛にいたころから彼らはその数秒に拘っていました
今度はもっと大きなステージで出会えることを楽しみにしています
この世界を20年以上見てきたサッカーバカのオジサンからの独り言でした
〈準決勝②城東6-1アークレスSC〉
こちらは大方の予想を覆して一方的な展開となりました
城東には平田君という王様がいます
試合開始からほとんど動かないなあと思っていたら
ボールが来たら2プレーで2得点
結局、ハットトリック&1アシスト
これまた強烈な個性派を発見
愛媛のジュニアユース界は何年観ても飽きませんW
土曜の決勝へ向けて
さあ、どっちから取材しようかな
ロッベンのイッペン読んでみ!
「1984年のUWF」柳澤健著
世紀の対戦、メイウェザーVSマクレガーが迫る中
私の格闘技熱が今マックス!なのでありマックス!!
どれくらいかというと
“有田と週刊プロレスと”を1から全部観、
ネットでUWFのTシャツとUFCのパーカーを購入しようとしているくらいですw
“U”こそ全て
“ストロングスタイル”こそ全て
清濁併せ持つからこそ前田日明
「前田日明物語」っていうビデオ(3巻)も買っています
ヒーローは清廉潔白じゃないほうが心に突き刺さるんです
本書はあの頃の表も裏も暴露しています
UWFはリアルファイトじゃなかった-
だから何だ!
あの頃あの時代に起こしたリング上での革命は
何十年経とうと色褪せない“リアル・ワン”です
「選ばれしものの恍惚と不安、2つ我にあり」
佐山よりも高田よりも
やっぱり前田兄さんが好きです
4.5ブック
マクレガー、勝ってくんないかな~?
えさシネマ倶楽部
「ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密」
イケイケの曲者オジサンをやらせれば随一、マイケル・キートンが
マクドナルド帝国を作り上げた創始者(ファウンダー)を演じます
ただ一番最初にマクドナルドを作ったのはその名の通り
マクドナルド兄弟(マック&ディック)です
しかし
そのシステムをフランチャイズ化して強大にしていったのが
マイケル演じるレイ・クロックという実在した人物
途中からイッチョカミしてきたのに
考えた本人達を追い出して自分が全ての権利を手に入れる
いかにもアメリカンな剛腕起業家です
この人、孫正義さんもリスペクトしているとか
さらに、レイ・クロックがリスペクトしているのが
「積極的考えの力」の著者であるビンセント・ピールという自己啓発作家
劇中で彼の演説が吹き込まれたレコードをレイが聞くシーンが出てきます
で、そのビンセント・ピールを唯一のリスペクトとしているのが
ドナルド・トランプらしい…
ははーん、何か全部つながったw
「バードマン」「スポットライト」キャリアの後半に来てマイケル・キートンがエンジン全開です
追伸、帰りにどうしてもハンバーガーが食べたくなり
「ロッ○リア」に寄りましたw
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「もういっかい彼女」松久淳著
最近タイムスリップものを読む機会が続きました
(「花火を上から見るのか横から見るのかどっちでもええやん?」みたいなの)
岩井俊二よりは3倍面白かったかなW
官能小説家が恋人の過去へ戻るというストーリー
細かい設定にツッコミ所満載なのですが
最後のオチが上手いです
3.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「蘇る変態」星野源著
これでほぼ彼の本は制覇したのでしょうか
今回も笑わせていただきました
エライもんで何冊か読むと
「はは~ん、これはエロビデオを見るための長い長い言い訳やな」
とわかってきましたW
ただ今回は闘病生活のエッセイもあるので
ハッとさせられます
あんなヘラヘラしてるイメージだけど
そういえば開頭手術で生死の淵をさまよったんだよなあと
まあそれさえもなんとか面白く書こうとしているのが
涙を誘います
今回も笑かせてもらい泣かせてもらいました
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「ゴールド 金塊の行方」
知らずに観たら最後10秒で凄いどんでん返しが待ってました笑
金(きん)に憑りつかれ一攫千金を狙うゴールドハンターに
外さない男、マシュー・マコノヒー
160億のゴールドはどこに消えたのか?
で、最後どうなるのか?
ここではもちろん言いませんが
ラストを観た時は“マジか~~~(笑)”となります
この(笑)が肝
これまでもラストカットで衝撃を受けた作品はたくさんあります
未だに忘れられないのは「鑑定士と顔のない依頼人」ですね
ラストは腰から崩れ落ちましたね
こちらは“マジかーーー!!!”でした
笑えなかったW
“マジかッ!!”と拍手を贈ったのは「ユージュアル・サスペクツ」
本作に近い“マジか~(笑)”は「スティング」とか「ブラック・レイン」とか「エクス・マキナ」でしょうか
(笑)が付いてくてきます
にしてもマコノヒーは今デ・ニーロですね
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「劇場」又吉直樹著
まあ読んじゃいますよね
で、読んだ後「火花」と比べてみました
共に細かい表現が特徴の又吉節(太宰節)で展開されていきます
偏屈な主人公の青臭さに共感しどんどん引き込まれていきます
が
確かにこちらは“恋愛小説”でした
出会いから別れるまで
若い男女が抱く感情を又吉だけの文章で表現しています
読みながら「そう、それ!その感じ!」
とあの時は稚拙過ぎて言葉に出来なかった中坊・伯洋少年の心情を描いてくれています
こうして大人になってやっと文字で確認すると頭の中ってこうなってたんだと嬉しい気もするけれど
もう戻れないのかと鼻奥ツーン現象が沸き起こり切なさがもれなく付いてきます
ところで
「火花」ではなくこちらから上梓されていたら芥川賞はどうだったんだろう
などと余計なことを考えてしまいました
世間が又吉節に慣れてしまいインパクトが無くなっていたのか
それともやっぱり受賞していたのか
でも「火花」から出して正解だった気がします
両方好きですね
いや「火花」かな
いや…どっちでもいいですね
「火花」のときも思いました
次回作が読みたい!
4ブック