2019.06.25
ロッベンのイッペン読んでみ!
「罪の声」塩田武士著
久しぶりに長編もいいなと
司馬さんの「菜の花の沖」に挑戦してましたが4巻で小休止
ヒリヒリする様な良作を読みたい!と引き当てたのが今作です
文庫版になって良かったです
本作を読むために時間を調整するくらいこの1週間はドップリはまりました
いろんな賞に絡んでるので読んだ人も多いでしょうが
舞台はあの昭和の大事件「グリコ・森永事件」です
数ある未解決の中でもトップクラスに位置されるでしょう
本作はフィクションですが当時の事件詳細がリアルに表現されてます
(*ここからネタバレ注意)で最後は犯人もしっかり登場します
主人公はあの時、犯人が送りつけた音声に使用された子供
なるほどそこから紐解いていきますかと膝を打ちました
あまりにリアルすぎYou TubeでNHKスペシャルを見直しましたし
作品に出てくる犯人がホントなんじゃないか
そうであってほしい(解決してほしい)と祈ってました
まるで事件リポを読んでるかのようなハラハラ感
でも現実は時効成立、未解決なんですよね
当時は良くわからずそういえばこの事件以来お菓子がパッケージされたなあ
くらいしか認識してませんでした
裏ではこんなことがあったのですね…
でも府警察の対応失敗が無ければ解決していたかも!(←こちらは史実)
令和の時代に大きな教訓を残した昭和の大事件
本作で振り返ってみては?
4.5ブック