えさシネマ倶楽部
「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」
リチャード・ギアは世代的にどうしても
「プリティ・ウーマン」臭が抜け切らなくて
敬遠していました
やっぱりこの人は富豪がハマリ役
ただ、こちらはかなりギリギリな人生です
投資が上手くいかなくなり破産寸前
愛人を不慮の事故で死なせ逮捕寸前
そこを札束で頬を張るダーティな抜け道で
切り抜けようとするところにスリルはありますが
何れもどこかで観たことのあるパターンかな…
これはギアの新境地!というほどのインパクトはありませんでした
ただ
追い詰める刑事のティム・ロスの
やさぐれ感が「レザボア・ドッグス」っぽくて好き
3.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「震える牛」 相場英雄著
文庫化されるのを待ってました
面白かったです!
書籍だけでなく食べ物でも何でも
安いものに飛びついてしまう自分が
少し恥ずかしくなりました
日本中で巨大ショッピングセンターが林立
一方
町の商店が消えていき“町の顔”が見えなくなるのを
憂う主人公の刑事
ある未解決事件を地道に追いかけていくと
巨大ショッピングセンターにたどり着く
そこには食の安全とは名ばかりの
驚愕の事実が隠されていた
2つのストーリーが繋がる展開も
登場するキャリア、ノンキャリアの警視庁側の
キャラクターもとても魅力がありました
一番信頼していた上司が実は…
みたいなオチは何となく感づいてしまいましたが
数多ある警察ものにまた一つ秀作が加わりました
4ブック
えさシネマ倶楽部
「シャドー・ダンサー」
IRA(アイルランド共和軍)とMI5(イギリス情報局保安部)のことを
少し知っていないとなんでなの?ってことが多いでしょう
といいながら私も「マスター・キートン」レベルでしか
知りませんが
アイルランドなので
現場も出演者も暗いです
しかもIRAものなので
いつ爆発するのかビクビクしながら
観てました(思ったほど爆発しません)
ただスパイになるヒロインはメチャクチャ綺麗です
その美人スパイからの
強烈なキスシーンは超セクシー
歴史に残る名キスシーンです
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「藁の盾」
そんな気はしていたが…
イマイチでした
大沢たかお、松嶋菜々子
大物キャスティングと
犯人を殺したら10億円もらえるという
派手なストーリーほどの
面白さはありませんでした
三池監督っぽいカッコよさは確かにありましたが…
誰も見たことのない斬新さ
ここまでやるか!ってくらいのリアル感が欲しかった
特に犯人役の藤原竜也
キレ具合が好評だそうですが
あれくらいのことは今までもやっていました
もっと残忍な陵辱シーンに挑戦してこその新境地
結局、カッコいいだけの犯人になってしまっていました
捕まえる側も捕まる側も
こちらが目を背けるくらいの丁々発止が観たかった
3シネマ
えさシネマ倶楽部
「リンカーン」
主演のダニエル・デイ=ルイスが
オスカーを獲った理由がわかりました
それは“声”です!
えらい猫背でしぼり出すように
しゃべるけど印象に残るなあ
と思い調べてみたら
リンカーン本人も甘い声で人気だったとか
“ええ声~”やったんですね
早速、松岡ANにモノマネを披露すると
「あのダニエル・デイ=ルイスは俳優を諦め
一時靴屋さんをしていたらしいっすね」と
これまた“ええ声~”&ドヤ顔で言われました
南北戦争と奴隷解放の細かいところは
亜米利加人ならストンと落ちるのでしょうが
ややこしい
なので、そこはフッ飛ばしても理解できるのが
スピルバーグ作品のいいところ
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「ラストスタンド」
試写会での観賞
シュワちゃん10年ぶりの主演最新作です
今度は田舎町の保安官
シュワちゃんらしく
ドガーン!バッバババ!からの
筋肉モリモ~リな感じ(どんな?)です
会場には先輩方が多く
本人だけでなくシュワちゃん世代も
歴史があるのですね
「テンポがあって解りやすかったわい」と
観終わった後の先輩女性が言ってました
仰る通り!
5月1日水は「シュワちゃんイナゾー」やります
チケットプレゼント10人分アリ!
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「偽りなき者」
異色の秀作に出会いました
しかもデンマーク作品です
子供は天使か悪魔か
少女の些細な嘘から人生を破壊される大人
主人公は「007 カジノロワイヤル」で
血の涙を流す冷徹なヒールを演じたあの役者が
今度は幼稚園の先生やってます
このギャップも面白い
性的なイタズラをされたと言われたら
大人は無条件に信じますわな
悪いのは嘘を言った少女なのか
勝手に信じてしまった周りの大人なのか
『冤罪』をテーマにする映画は多いですが
このタイプは初めてです
しかもデンマーク作品ですよ(2回目)!
ラストも余韻を残す締め方で
とっても先鋭的です
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「ジャンゴ 繋がれざる者」
タランティーノが“脚本賞”で
オスカーをゲットしたのがファンとしては嬉しい
オープニングのテーマソングから
タランティーノらしさが出まくりで
シャクレてくれています笑
「パルプ・フィクション」のマカロニウエスタン版
「キル・ビル」で失望の極みまで突き落とされた
私としては観終わった後にガッツポーズでした
カッコいいセリフ合戦もあるし
最後はR指定の銃撃戦もあります
キャストも秀逸
特にドン・ジョンソンとクリストフ・ヴァルツがサイコー
ただ
これに「リンカーン」が入るということは
今回の主要オスカーは
アメリカン度合いが高すぎますね
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「連続殺人鬼 カエル男」 中山七里著
手にしてから「あ、『さよならドビュッシー』の作者やん」と
後悔したのも後の祭りで読み始めたのですが
これが面白かったのです笑
猟奇的な殺人を繰り返す少年を
なかなか追い詰めることが出来ない警察
少年法や虐待も絡めながらの展開
ここでも必ずピアノや音楽療法などで
著者の得意分野をねじ込んできますが
別に嫌な感じではありませんでしたし
最後のどんでん返しも
二転三転して最後の最後まで楽しませてくれました
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「世界にひとつのプレイブック」
これまたお先に
マスコミ試写会で観させていただきました
お世辞じゃなく良かったのです!
“観た後に恋をしたくなります”
というと頭の悪い宣伝マンが考えた
陳腐なコピーのようですが
精神に傷を負った者同士が恋に落ちる展開が
ベタでなくリアルで
“31年ぶりのアカデミー賞全演技部門ノミネート”に
うなずけました
ただ“爆笑がいつしか大粒の涙に変る!”の宣伝文句ほど
日本人はこの内容で笑えないでしょう
ブラッドリー・クーパーと
ジェニファー・ローレンスのイカれ具合が
最後はとってもロマンチックに感じます
4シネマ