2013.05.24

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」

リチャード・ギアは世代的にどうしても

「プリティ・ウーマン」臭が抜け切らなくて

敬遠していました

やっぱりこの人は富豪がハマリ役

ただ、こちらはかなりギリギリな人生です

投資が上手くいかなくなり破産寸前

愛人を不慮の事故で死なせ逮捕寸前

そこを札束で頬を張るダーティな抜け道で

切り抜けようとするところにスリルはありますが

何れもどこかで観たことのあるパターンかな…

これはギアの新境地!というほどのインパクトはありませんでした

ただ

追い詰める刑事のティム・ロスの

やさぐれ感が「レザボア・ドッグス」っぽくて好き

3.5シネマ

2013.05.22

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「震える牛」 相場英雄著

文庫化されるのを待ってました

面白かったです!

書籍だけでなく食べ物でも何でも

安いものに飛びついてしまう自分が

少し恥ずかしくなりました

日本中で巨大ショッピングセンターが林立

一方

町の商店が消えていき“町の顔”が見えなくなるのを

憂う主人公の刑事

ある未解決事件を地道に追いかけていくと

巨大ショッピングセンターにたどり着く

そこには食の安全とは名ばかりの

驚愕の事実が隠されていた

2つのストーリーが繋がる展開も

登場するキャリア、ノンキャリアの警視庁側の

キャラクターもとても魅力がありました

一番信頼していた上司が実は…

みたいなオチは何となく感づいてしまいましたが

数多ある警察ものにまた一つ秀作が加わりました

4ブック

2013.05.10

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「シャドー・ダンサー」

IRA(アイルランド共和軍)とMI5(イギリス情報局保安部)のことを

少し知っていないとなんでなの?ってことが多いでしょう

といいながら私も「マスター・キートン」レベルでしか

知りませんが

アイルランドなので

現場も出演者も暗いです

しかもIRAものなので

いつ爆発するのかビクビクしながら

観てました(思ったほど爆発しません)

ただスパイになるヒロインはメチャクチャ綺麗です

その美人スパイからの

強烈なキスシーンは超セクシー

歴史に残る名キスシーンです

3.5シネマ

2013.05.06

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「藁の盾」

そんな気はしていたが…

イマイチでした

大沢たかお、松嶋菜々子

大物キャスティングと

犯人を殺したら10億円もらえるという

派手なストーリーほどの

面白さはありませんでした

三池監督っぽいカッコよさは確かにありましたが…

誰も見たことのない斬新さ

ここまでやるか!ってくらいのリアル感が欲しかった

特に犯人役の藤原竜也

キレ具合が好評だそうですが

あれくらいのことは今までもやっていました

もっと残忍な陵辱シーンに挑戦してこその新境地

結局、カッコいいだけの犯人になってしまっていました

捕まえる側も捕まる側も

こちらが目を背けるくらいの丁々発止が観たかった

3シネマ

2013.04.26

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「リンカーン」

主演のダニエル・デイ=ルイスが

オスカーを獲った理由がわかりました

それは“声”です!

えらい猫背でしぼり出すように

しゃべるけど印象に残るなあ

と思い調べてみたら

リンカーン本人も甘い声で人気だったとか

“ええ声~”やったんですね

早速、松岡ANにモノマネを披露すると

「あのダニエル・デイ=ルイスは俳優を諦め

一時靴屋さんをしていたらしいっすね」と

これまた“ええ声~”&ドヤ顔で言われました

南北戦争と奴隷解放の細かいところは

亜米利加人ならストンと落ちるのでしょうが

ややこしい

なので、そこはフッ飛ばしても理解できるのが

スピルバーグ作品のいいところ

3.5シネマ

2013.04.24

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ラストスタンド」

試写会での観賞

シュワちゃん10年ぶりの主演最新作です

今度は田舎町の保安官

シュワちゃんらしく

ドガーン!バッバババ!からの

筋肉モリモ~リな感じ(どんな?)です

会場には先輩方が多く

本人だけでなくシュワちゃん世代も

歴史があるのですね

「テンポがあって解りやすかったわい」と

観終わった後の先輩女性が言ってました

仰る通り!

5月1日水は「シュワちゃんイナゾー」やります

チケットプレゼント10人分アリ!

3.5シネマ

2013.04.19

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「偽りなき者」

異色の秀作に出会いました

しかもデンマーク作品です

子供は天使か悪魔か

少女の些細な嘘から人生を破壊される大人

主人公は「007 カジノロワイヤル」で

血の涙を流す冷徹なヒールを演じたあの役者が

今度は幼稚園の先生やってます

このギャップも面白い

性的なイタズラをされたと言われたら

大人は無条件に信じますわな

悪いのは嘘を言った少女なのか

勝手に信じてしまった周りの大人なのか

『冤罪』をテーマにする映画は多いですが

このタイプは初めてです

しかもデンマーク作品ですよ(2回目)!

ラストも余韻を残す締め方で

とっても先鋭的です

4シネマ

2013.04.09

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ジャンゴ 繋がれざる者」

タランティーノが“脚本賞”で

オスカーをゲットしたのがファンとしては嬉しい

オープニングのテーマソングから

タランティーノらしさが出まくりで

シャクレてくれています笑

「パルプ・フィクション」のマカロニウエスタン版

「キル・ビル」で失望の極みまで突き落とされた

私としては観終わった後にガッツポーズでした

カッコいいセリフ合戦もあるし

最後はR指定の銃撃戦もあります

キャストも秀逸

特にドン・ジョンソンとクリストフ・ヴァルツがサイコー

ただ

これに「リンカーン」が入るということは

今回の主要オスカーは

アメリカン度合いが高すぎますね

4シネマ

2013.04.03

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「連続殺人鬼 カエル男」 中山七里著

手にしてから「あ、『さよならドビュッシー』の作者やん」と

後悔したのも後の祭りで読み始めたのですが

これが面白かったのです笑

猟奇的な殺人を繰り返す少年を

なかなか追い詰めることが出来ない警察

少年法や虐待も絡めながらの展開

ここでも必ずピアノや音楽療法などで

著者の得意分野をねじ込んできますが

別に嫌な感じではありませんでしたし

最後のどんでん返しも

二転三転して最後の最後まで楽しませてくれました

3.5ブック

2013.03.22

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「世界にひとつのプレイブック」

これまたお先に

マスコミ試写会で観させていただきました

お世辞じゃなく良かったのです!

“観た後に恋をしたくなります”

というと頭の悪い宣伝マンが考えた

陳腐なコピーのようですが

精神に傷を負った者同士が恋に落ちる展開が

ベタでなくリアルで

“31年ぶりのアカデミー賞全演技部門ノミネート”に

うなずけました

ただ“爆笑がいつしか大粒の涙に変る!”の宣伝文句ほど

日本人はこの内容で笑えないでしょう

ブラッドリー・クーパーと

ジェニファー・ローレンスのイカれ具合が

最後はとってもロマンチックに感じます

4シネマ