えさシネマ倶楽部
「アンチヴァイラル」
鬼才デビッド・クローネンバーグの長男、
ブランドン・クローネンバーグのデビュー作
セレブに憧れ過ぎて
セレブと同じ病気ウィルスを
体に注入してしまうという
何ともぶっ飛んだストーリー
パパラッチなどの異常な過熱ぶりを
皮肉った面白い目線だなあ
流石、鬼才の子!と思いましたが
内容はそれほどぶっ飛んでませんでした
体が変態(形態を変える)化するシーンを予告で見たので
おお、それからどうなるのだ?と期待しましたら
そこはまさかの夢オチでした…
そこに挑戦してこその鬼才
3シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「海賊とよばれた男」百田尚樹著
遅ればせながらです
壮大なストーリーで確かに引き込まれますが
「本屋大賞」までかなあと…
「出光興産」の創業者・出光佐三をモデルにした
ほぼノンフィクションなので
こんな豪快な偉人が戦後にいたんだという凄さはあります
が文章の書き方として
あまりにも完璧なリーダーとして描かれ過ぎなので
ちょっと白けてしまいます
ここまでカッコ良く書かれると
裏で何かあるのかと根性の捻くれた私などは穿ってしまいます
トップに立つ社長として100点満点過ぎる
もっと人間臭く書いてくれた方が
逆に魅力が出たと思います
でも知らなかった世界を覗けました
今度からガソリンスタンドを見る目が変ると思います
3.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ボランチ専門講座」 福西崇史著
新居浜出身、元サッカー日本代表の福西さん
ボランチ目線で書いたマニアな内容ですが
簡単にしかも興味深く読ませていただきました
お世辞でなく面白かったです!
知っていることも改めて文字でしっかり読み直すと
頭の中で整理整頓された感じ
もちろん知らなかったことも多く
とても勉強になりました
福西さんのテレビ解説がなぜ解り易いのか?
その秘密が解った気がします
サッカー指導者は現場の一冊として
特に「俺はサッカーちょっと知っているぜ」と言う人におススメ
次のサッカー観戦で目線が確実に変ります
私も次の実況で生かします!?
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「終戦のエンペラー ~陛下をお救いなさいまし~」岡本嗣郎著
メチャクチャ面白かったです!
今年最高作品です
天皇を救った日米2人の男女
一人は恵泉女学園を創設した河井道
もう一人がマッカーサーの側近、ボナー・フェラーズ
他にも新渡戸稲造、小泉八雲など
歴史の教科書で習った偉人が
生き生きと描かれているノンフィクションです
日本人なら誰もが知っているあの歴史的出来事の
裏側を覗いているミステリー感もあります
映画も絶対観ます!
5ブック
ロッベン的、全日少年サッカー雑感 ~代表決定戦~
決勝:帝人SS 3-0 今治清水FC
あの強い帝人が帰ってきた
3年ぶり9度目の全日タイトル
わずか2年逃しただけで非難されるのが
このチームの宿命
「プレッシャーは相当ありました」
試合後、苦笑した高橋監督は正直に吐露した
明け渡した王座を3年ぶりに取り戻した完全勝利
久しぶりの全国(7月28日~静岡御殿場)で
大暴れして欲しい
敗れはしたが
特に前半、清水の出足はその帝人を上回っていた
まだ4年目の若いチームだが
確実に愛媛少年サッカーシーンの
トップクラスにのし上がってきた
今や堂々の強豪チーム
OBが先の県総体で初優勝した
今治西高校の中心メンバーなのも頷ける
女子のアカデミーも誘致予定など
今治サッカーは今、ホットスポットだ
憎らしいくらい強いチームがいてこそ
ライバルは燃え上がる
4年後の国体メンバーにこの中から何人の選手が
選ばれるのかも楽しみにしながら
劇的な準決勝&3位決定戦とあわせて
今月22日(土)午前10:30~のテレビ放送でご確認を
えさシネマ倶楽部
「アイアンマン3」
久しぶりに吹き替え版で見ました
「アベンジャーズ」を含めて
このシリーズに外れはないですね
ものすごいスケールで描かれていますが
CGに違和感はまったくありません
帰り道、手のひらから何度もビームを出してしまいました笑
エンドロールで帰ってしまったお客さんがいましたが
この手の作品は絶対に最後の最後まで座っていましょう
案の定、もうひとネタありました
4シネマ
ロッベン的、県総体雑感 ~新チャンピオン誕生!~
決勝:今治西3-1松山工業
文句なし今治西の快勝
絵に描いたような堅守からのカウンター
“ミラクルイレブン・今西”
トーナメントの一発勝負は
下馬評も、伝統も、シードも関係ないということを
彼らに教えてもらいました
4番岡田を中心とした粘りの守備
8番木村(今日のマン・オブ・ザ・マッチ)と
10番橋田のホットライン
少ないチャンスでゴールを襲うスタイルで
見事、創部以来の快挙達成
「奇跡ってあるんですね!」
興奮冷めやらぬ試合後の兵頭監督
「(全国大会で)野球やボートに勘違いされないようにします笑」
照れ隠しな言葉の裏には
インターハイでも奇跡を起こしてやるという
熱血漢の企みが垣間見えた
さて
県総体3連覇を思わぬ伏兵に阻まれた第1シード・松山工業
今日の出来は素人目にもらしさがなく
出足の悪さは目を覆うばかり
あるはずはないと思っていた“慢心”にチームが襲われ
気付いた時には試合が終わっていた
「県内で勝っても全国で通用しない」
「今は前からの守備を徹底させています」
「プライドを持って通過点のつもりでしっかり勝ちたいです」
戦前に描いていた坂本監督のプランが音を立てて崩れた
「これがウチの実力です…」
「(先制されてから)修正することが出来ませんでした…」
築き上げるには膨大な時間がかかるが
崩れるのは一瞬
今日の惨敗をチーム進化の劇薬に出来るかどうかは
これからの選手達次第だ
ロッベン的、県総体雑感 ~史上初の快挙!~
なんと今治西が史上初の決勝進出
確認ですが野球ではなく“サッカー”の話です
準決勝で強豪チームの松山北を2-1で下す大金星
松北の攻撃的で洗練されたサッカーを
何とか守りきった後半
少し距離のある左斜め45度から
9番松村の美しいカーブシュートがゴールに吸い込まれました
「(あの角度は)いつも練習してたので狙ってました」と笑顔満面
足をつりながら必死で走りきったキャプテンの4番岡田
試合終了後、彼が真っ先にしたことは…
なんとコーナーフラッグの後片付け!
他のメンバーはゴールを運んでました
こんなチーム初めて見ました
「兵頭新監督が来て自分達の甘さに気がつきました」
「今はサッカー以外も全てゼロから勉強してます」
普通なら歴史的な勝利の余韻に浸ってハッチャけてしまうもの
素晴らしいチームです
一方、磐石の強さを見せたのが松山工業
準々決勝・今治東に2-0、準決勝・帝京第五を3-0のシャットアウト
「今は徹底して守備を鍛えています」
全国出場が命題の坂本監督
去年の選手権で中心だった中盤が最上級生になりました
ゼブラ仕込みの展開力は8番白谷
タクトに円熟味が加わった7番栗林
そして、今日のマン・オブ・ザ・マッチ10番平本
新人戦も優勝した実力は健在
欲を言えばレギュラー組を脅かす
ヤングガンズがちょっと寂しいか
敗れたチームには面白い素材を発見
今治東や帝京第五はこの敗戦を糧に
冬までに化けてくれそうな期待大だ
一方、厳しいようだが
実力を出し切れていない済美と大洲には
特に奮起を期待したい
今年の愛媛高校サッカーの命運は
この2チームが握っているといっても過言ではないのだから
さて
夏の代表切符まであと一勝
勝てば3年連続11度目となる“愛媛のエリート軍団、松山工業”か
それとも歴史を変えるのか“史上最強チーム、今治西”の初優勝か
KICK OFFは明日の午後2時!
えさシネマ倶楽部
「コズモポリス」
何ですかこの世界観は!
若き大富豪が狂気の世界へ引き込まれます
前半はほとんどリムジンの中で展開
予備知識なしで観たので
訳のわからない禅問答のようなセリフの応酬と
見たこともないカメラワークに
最初はついていけませんでした
ホラーなのかサスペンスなのか
が
頭を混乱させながらも
リアルなスリル感に
麻薬のように次第に惹きこまれていきます
後で知りましたが
これが鬼才デビッド・ クローネンバーグ監督だったんですね
細かいところを気にすると
訳がわかりませんが
こんなの観た事がありません
今、気がつきました
主人公のセリフに監督の想いが込められてたんです
「それは誰かがやったことだ」「もっと刺激が欲しいんだ!」
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「軍神の血脈 楠木正成伝」(高田崇史著)
正成を討った砥部の大森彦七がガッツリ出てくるミステリー
「これは日本版『ダ・ヴィンチ・コード』だ」の
コピーに
愛媛人として手に取らずにはいられませんでした
が
登場人物による
説明セリフが多すぎるパターンで残念
この手の名作としては
「幕末維新の暗号」(加治将一著)がありますが
それに比べると軽い
あっという間に読めます
で突っ込みどころも満載
でも
終盤にかけて盛り上がってきます
3.5ブック