2017.10.12

高校サッカーパンフレット完成!

Author: ロッベン江刺

~巻末文より~

私事で恐縮だが今年から愛媛FCホームゲームの実況(DAZN中継)を担当させて頂いている。

これまで地元クラブチームの事は知っていたつもりだったけれど、

他の21チームを見て取材していると改めてJ2リーグにはなんとINDIVIDUAL(個性的)なチーム、選手がいることかと驚かされる。

意地でもボールを繋げようとするチームもあれば、素早いカウンターアタックを得意とするチームもある。

絶対にスタイルを変えないチームもあれば、ころころシムテムを変えるチームもある。

個人でもそうだ。

ボールか来たら必ずドリブルから始める選手もいるし、

流れの中でのシュートはイマイチだがフリーキックになるとやたら上手い選手、

チームに加入するなりアシストしまくる助っ人や1対1は必ず勝負するルーキーなど。

INDIVIDUALなのはピッチ内だけではない。先日見た岐阜の長良川球技場ではボールパーソンの動きがメチャクチャ速かった笑。

あの素早さは日本一ではないだろうか。

タッチを割ったボールを拾うと全速力でタッチラインの傍までダッシュで戻り選手のすぐそばまで近づいてから返す。

そしてすぐ元のポジションに座る。その間わずかに数秒。

あんなに素早く返球するボールパーソンがいるスタジアムを私は見たことがない。

途中からは試合内容よりもそちらばかりが気になり、もっとボールデッドになれ!と願っていたくらいだ。

J2リーグはボールパーソンまでINDIVIDUALだ。

これらはゴールシーンばかりの短いスポーツニュースでは絶対にわからない。

じっくりと試合を観なければ本当の面白さは理解できないのだ。

サッカーの美しさはゴールを決めて勝つ事だけではないと改めて教えてもらっている。

愛媛の高校サッカーが全国トップクラスと言えなくなり久しい。

だがJ2リーグを戦う野武士たちのようにINDIVIDUALでないとは全く思わない。

むしろ逆だ。

その事を証明するためにこの“選手権”はあるのだと思う。

ヘディングだけは絶対に負けない愛媛一の制空権。

ディフェンスラインからのコーチングの声愛媛一。

ロッカールームでの盛り上げ役愛媛一。狙うのはなんでもいい。

プロリーグに負けない愛媛の高校サッカーだけにあるINDIVIDUAL。

それを見つける為に今年も“選手権”のグラウンドに向かいたいと思う。