ロッベンのイッペン読んでみ!
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」西野亮廣著
羽田までの機上で一気に読みました
お笑い芸人・キングコングの西野さん
ああ、あのスカしてるカッコつけのおもんないヤツやろ?
たしか絵本書いて儲けてるらしいな~
くらいの予備知識しかないアナタ!
ビックリして腰抜かしますよ(私もそうでした)
ラジオで来県イベントを告知した直後にこの本を知人が持っていたので
なんか気になるわ~と気軽に読んだら
今、やろうとしていたことで悩んでた問いに
メチャクチャドハマりの答えが書いていました
運命的な出会いです!
本書は本をいかに売るかというビジネス本です
書き方が上から目線なので最初カチンときますが
そこに惹きこまれていきます
だって実際ベストセラー作家なのだから
所々ちゃんと芸人としてのお笑いもあります
今動こうとしている企画で実現するかどうかわからないけれど
動いてみる価値はありそうです
誤解していてスイマセンでした西野さん
やってみます!
俺にも革命のファンファーレが聴こえました!
今、静岡上空3万フィートです!!
と思ったらシートベルト着用のサインでした…
4.5ブック
えさシネマ倶楽部
「嘘を愛する女」
*ネタバレ注意
公開からしばらくたったのでもういいですよね
今年最初の作品がまさかの金返せ筆頭候補になるとは…
原因は明らかです
番宣CMです
どう見てもミステリー感満載ですよね
記憶を無くした夫の過去を辿ると
トンデモ事実が発覚し
妻は狂気の沙汰に陥ってしまう
さあ、そこからどうなる???って
そう思いますよね?あの事前CMを見ると
ところが大違い!
純粋なラブストーリーじゃないですか
だったらそう言って欲しかった
期待を煽るのはいいけどテイストがまったく違うのは困ります
やさぐれた探偵が乗るのがグリーンのFIAT Panda って時点で
怪しいと思ったんです
全部ベタすぎるんです
今時まだこれやりますかっていう演出ばかり
極め付きはラストです
不随になった夫の前で妻が「やっぱり貴方を愛してます」的な告白をし落涙すると
それまで動けなかった彼が動き始めるというオチ
そのシーン
①病室で長澤まさみ号泣
②ベッドで動かない高橋一生の手が映る
③その手がスクリーンにアップになる
④数秒後、指先がまさかの「…ピクッ」
池袋の劇場で一人ツッコミましたよ「オイッ!」って
ダメです
全てに対して失礼です
2シネマ
*全て個人の感想です
えさシネマアワード2017発表!
年末恒例の今年公開された映画ベスト3&金返せ3の発表です
もちろん独断と偏見
【金返せ部門】
第3位「メッセージ」:宇宙人がスミを吐くのはやっぱりタコにしか見えん!
第2位「ザ・サークル」:ストーリーが予想通り過ぎ!私でも思いつく(ウソ)
第1位「エル」:大御所なんでしょうがなぜこの女優?!もう少し若いのが…
なんだかアカデミーにケンカ売ってるみたいですねW
サッと流して
【ベスト部門】
第3位【ハードコア】
VRの世界が映画に!新しいチャレンジはつねに評価に値します
第2位【ダンケルク】
キネ旬では1位で寄稿しました。とにかく監督のファンってことで
第1位【ゲット・アウト】
低予算&無名俳優でこの面白さ! 圧倒的オリジナル力に脱帽
ジョーダン・ピール監督はハリウッド超大作を横目にしてやったりでしょうね
おまけ
今年読んだ本(新刊&文庫含む)から独断偏見で
【ロッベンのイッペン読んでみアワードベスト3】
第3位【夫のちんぽが入らない】こだま著
タイトルに騙されてはいけません。メチャ勇気を貰えます
第2位【蜜蜂と遠雷】恩田陸著
直木賞に外れなし!本屋大賞に偽りなし!読みながら“音が見えて”きます
第1位【文庫X】清水潔著
中身の『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―』を隠して売るという
斬新なチャレンジと冤罪を突き止めた筆者の執念が全文章からあふれ出しています
いろんな人に呼んで欲しい!という担当者に激しく同意
来年も名作&珍作にたくさん出会えますように!
えさシネマ倶楽部
「ゲット・アウト」
*ネタバレ注意
両手足を拘束された黒人青年が
メチャ泣いてるやん!しか情報が無く観ました
…面白かったです(怖かった~)!
理由が性奴隷だったとは日本人じゃあ到底予想不可能でしょうW
お金かけなくても発想次第でヒット作になるんですね
(マッド・マックス超え)
監督のジョーダン・ピールはコメディアンだそうで
しかも初監督作品
お金をかけて有名俳優、大御所監督を使っての名作はあたりまえ
圧倒的なオリジナル力!
“笑い”と“恐怖”って限りなく近い紙一重なんですよね
引いて(俯瞰)みると爆笑だけど
近く(当事者)だと恐ろしい
2017年ラストにトンデモ作品と出会いました!
4.5シネマ
*来週のモーニングディライトで恒例のベスト3&金返せ3発表
えさシネマ倶楽部
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
*ネタバレ注意
まあ中間の話なのであまり進展はありません
レイはルークの娘なのか?カイロ・レンの妹なのか?
も含めて全ての答えはエピソード9まで引っ張るよとW
2時間40分近くあるので普通の人はちょっと長く感じるかな
私はファンなのでゼンゼン観れました
絶体絶命!ってなってもうダメだってときに
ギリギリでファルコンがやってきて「待たせたな!」みたいなパターンは
ベタだけど好きです
最後まで諦めちゃいけないんだ!といつも泣きそうになります
ところで話は変わりますが
太川陽介さんはジェダイなのでしょうか
あれほどの事が起こっても怒りに身を任せない
感情をコントロール出来るのはもはやマスターレベルです
その点、松居一代さんは…って話がずれ過ぎですね
ルークが死ぬのも予想できたし
ヨーダも出てきたし全体的にはOK(上から)!
傑作ではないけれどSWはやっぱり面白い
またまた新3部作を作るそうですが
出来れば次作は「I am your Father」並みの衝撃が欲しいな
3.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ユニクロ帝国の光と影」横田増生著
ユニクロを一代で巨大企業にした柳井社長のワンマンぶりと
ブラックぶりを著者自ら潜入して書き上げた調査報道もの
内容がきつ過ぎて名誉棄損で訴えられたが勝訴したっていう
シナリオも購読意欲を掻き立てます
これくらいじゃないと創業者にはなれないよな~という成功譚部分と
店舗や中国工場での厳しすぎる労働環境の暗黒部分
“光と影”のタイトル通りです
読みながらうわ~ホントに酷いな~とつぶやいている
私の全身がユニクロで包まていましたW(中味もヒートテック)
働くならZARAで着るなら(安いし)ユニクロかな
4ブック
えさシネマ倶楽部
「ザ・サークル」
SNS会社のカリスマCEOがトム・ハンクス(彼はセクハラ大丈夫?)
ヘッドセットをつけならがステージに颯爽と現れ
TED風に新商品を紹介すると若い聴衆から万雷の拍手
一度はやってみたいですよねW
24時間ネットにプライベートを晒すことになった新入社員にエマ・ワトソン
似たようなのでジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー」ってのがありましたね
最初は寵児として有名になるけれど秘密が無くなり人生が狂っていく
最後はCEOの裏の顔をそのSNSで晒すっていうオチで
SNSとはうまく距離を保って付き合いましょうねっていうのがテーマなんでしょうか
でも観終わった後なんか残るものがあんまりないなあと思ったら
結末が予想通りなんですね
なんの“いやあ~やられた!感”も“うわ、そうきたか!感”もない
私が作ってもそうだろうなっていう展開(←エラソー)
それこそSNS的なのかな
もうちょっと湿気や温度が欲しかった
名作になるヒントはクラウドにはなかったのでしょうか
あと“いいね”の字幕表記が“ニコ”(と“ムカ”)で書かれてるので
最初は何かと思いました
3シネマ
えさシネマ倶楽部
「ブレードランナー 2049」
「ファイナルカット版」とリドリー・スコット監督による解説版の
2回を見直して準備も万端、体調も完璧にして観てきました
それにしてもオリジナル版は30年以上たってもまったく色褪せていませんねえ
「強力 わかもと」看板以外の日本語がメチャクチャでもカンケーないね(柴田恭兵風)
デッカードが屋台でうどん食べる所は「ブラックレイン」だし
殴られたデッカードが透明なお酒を飲んで血が混じるのはハリソンフォードの演出だったとか
ロイの名言「思い出もやがて消える。雨の中の涙のように」はアドリブだったとか
なぜこの作品はこれほどまでに魅力的なのか
今更ながらわかりました
その世界観もさることながらやっぱりハリソン・フォード、その人に尽きますね
ハン・ソロはもちろんリチャード・キンブル、ジョン・ブック、インディ・ジョーンズ…全部魅力的
完璧なクールさではなくどこかスポーツ神経が悪そうなのがいいんですよね
ヒザ神もビックリのあの走り方なんかを見せられると思わず応援したくなる
「ブレードランナー」の場合そんな人間臭いところが
余計レプリカント(人造人間)なのかどうか論争にも火をつけるんです
これがトム・クルーズだとこうはいかない
ただハリソン君が出てくるまではかなり時間がかかりますのでじっと我慢です
最大の謎である“デッカードはレプリカンとなのか?”は謎のままです
それはまた「ブレードランナー 2055」あたりまで引っ張ってもらいましょうW
でもライアン・ゴズリングメインでは厳しいでしょうね
とにかくハリソンフォードがいる間に「スター・ウォーズ」も「ブレード・ランナー」も
思いっきり楽しみましょう
あ、それこそ彼をレプリカンとにすればいいか!
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「一億総ツッコミ時代」槙田雄司著
「往復書簡 初恋と不倫」坂元裕二著
全く毛色の違う二冊
槙田雄司とは芸人・マキタスポーツさんのことです。
ラジオが面白くて最近ハマってました(今も聞きながら書いてますW)。
作詞作曲モノマネはもはや芸術
なんかここ数年トークがちょっと変わったな(←エラソー はいこれがツッコミ)と思っていたら
考え方を変えたと本著に書かれていました。
なるほど~1億総ツッコミ時代ですね。まさに。
インスタもツイッターもブログもFBも皆からツッコまれない為に必死だと。
カッコよく生きたい!綺麗に見られたい!リア充でありたい!
(ANのブログなんてその権化みたいなものでんな やだやだ)
で、それではゼンッゼン面白くないので
ボケが足りない!と著者は叫びます
そこからより面白くなったんですね
SNSを完全否定しているわけではなく
ちゃんと「?」と思えた人用の指南書&避難書でもあります
PS.マキタスポーツのTENGA PVみたいなの笑えます
もう一冊は登場人物が基本若い男女二人
初恋と不倫と殺人とセックスとがごちゃ混ぜになる二つの物語
それらが全て男女間での手紙ORメールのやり取りのみで展開していきます
斬新です なので“往復書簡”
そのセリフがトンガっていて楽しいです
読んでてなんか舞台みたいやな~と思っていたら
舞台だったんですね 無学ですいません
著者は「東京ラブストーリー」の脚本家さんでいらっしゃる
(その時は20代前半!)
舞台は酒井若菜と高橋一生でやったそうで
メチャクチャ観てみたい~
3.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「みかづき」森絵都著
本を選ぶときはなるべく知識のない世界
これまで興味を持たなかった世界の話を手に取るようにしています
今回は“塾の歴史”を小説にしています
塾の歴史といっても江戸時代の寺子屋とかの私塾ではなく
“学習塾”です
興味ないといっても子供たちがそういう年齢になってる潜在意識もあったのでしょう
最初は塾が舞台でホントに面白いのか?と思いましたが
親子三代の物語を通して
戦後の教育界と日本がどう変遷していくかもわかりやすく書かれています
懐かしいネタが散りばめられているのも昭和世代には嬉しい
いろいろ思いだしちゃいます
なるほど私の小学~中学時代は学習塾の隆盛期だったんですね
知らずにアホみたいな顔して通ってました
懐かしいな~「小川塾」w
なるほど時代が“落ちこぼれ”を作らないないように必死だったんですね
そこから例の“ゆとり”って奴が来て現代に至る
全体の底上げはしない
出来ない者は見捨てて出来る者だけを引き上げる
塾が乱立する今、親はどこを選ぶのか必死です
一方で塾に行けない人たちもたくさんいる
我々は正しい道を歩いているのでしょうか
500P近い大作なので読破するのも大変
主人公の夫婦物語よりは
むしろ二人が亡くなってからの話の方が面白かった
ただ「蜜蜂と遠雷」よりは“濃さ”が無い
本屋大賞1位ではない理由がわかりました
3.5ブック