えさシネマ倶楽部
「娼年」
松坂桃李君の娼夫役が話題です
「え、あんなことするの!?」とか「あんなもの出していいの!?」ってくらい
過激なセック○シーンの連続です
なるほどR15ではなくR18なわけです
女性が観るとビックリすると思います
ただ我々(私は)は「ソフト・オン・○マンド」とか「プレ○テージ」などで
もっと良い作品を鑑賞してきているので免疫はあります
単純に性描写が長いのは個人的に嬉しいけれど
そこをカットしたら20分で終わる話です
この作品で一番言いたいのは
桃李君の〝お尻〟がメチャクチャ可愛いいってこと
FC東京のディエゴ・オリベイラもビックリのプリケツ!
男性感がまったくなくモデルさんみたいに小さくて綺麗
缶詰の白桃みたい(桃李だけに)
今までいろんなお尻を観てきましたがベスト3に入ります
それを観る価値はあります
3シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
『かがみの孤城』辻村深月著
(特に女性陣から「お前は冷たい奴だ!」と罵られるのを承知で)
どうした本屋大賞…
いじめ現場についてもっとリアルな現実を知ってるだけに
どうしてもファンタジー感が拭えず入り込めませんでした
ファンタジーなんですけどW
一番残念だったのは
中盤以降ほとんどのページを会話文(「 」)だけ読み進めれば成立したこと
ト書きは飛ばしても大丈夫なのは嫌なんです
文章の可能性、文字の持つ無限のパワーを感じるのが好きなんです
エラソーですね
ラストのオチは面白いです
去年の大賞作「蜜蜂と遠雷」が大感動だっただけに
余計そう思いました
安直に映画化してしまう今の風潮に敢えて挑戦するかのように
「どうだこの作品を映像化してみろ!」
「この文章を画で表現してみろ出来ないだろ!これが“本”の力だ!!」
と言ってるんです(たぶん)
こういうことを言うから嫌われるのですね
3ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「億男」川村元気著
〝おくおとこ〟と読みます
タイトル通りお金の話です
ある日主人公が3億円の現金を手に入れます
でもすぐ無くします
当然取り返そうとするのですが
さあその人は幸せになるでしょうか
というストーリーです
答えは本書でチャップリンが教えてくれます
「人生に必要なもの、それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」
ただ
その時チャップリンは相当なお金持ちでしたW
もうひとつお金に関するストーリーが登場します
談志さんで有名な落語「芝浜」です
〝よそう、また夢になるといけねえ〟
簡単な一文ですが
何度口に出してもうまく言えないですね(当たり前かW)
一度でいいから談志さん本人の口から聞いてみたかったなあ
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「blank13」
タイトルの読み方は〝ブランクじゅうさん〟
意味は父と子の会わなかった期間です
蒸発した父をリリー・フランキー
残された兄弟を斎藤工(監督)と高橋一生が演じてます
ほとんどのシーンが葬儀場で展開されます
実話をもとに現代日本のヒエラルキーがリアルに表現されてるので
いろいろ考えさせられますが
弔問に訪れる人たちの個性が強烈すぎてメチャ笑えます
杉作J太郎、くっきー、金子ノブアキなど監督好みのオールスター
そこを佐藤二郎が上手にまわしてます
現場は相当面白かったんでしょうね
映像もカッコよかったですし上映時間もコンパクト
今のところの邦画ではNo.1のおススメです!
4.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「レッド・スパロー」
スパイ毒殺未遂事件があったばかりなので
おそロシア~で観てましたが
収穫はジェニファー・ローレンスのセクシーシーンのみ
やっぱりロシアのスパイだったらロシア語をしゃべらないと!
この手の作品はいつもそうです
ドイツが舞台でも
イタリアが舞台でも
それっぽい訛りの英語をしゃべってるんです
アメリカ人はそれでオケーなんすね
どうしてもそこが気になって・・・
スパイ物のストーリーとしても目新しいものはありませんでした
ただローレンスちゃんのセクシーシーンだけは
オケーでした
3シネマ
えさシネマ倶楽部
「15時17分、パリ行き」
500人の命を救ったのは3人の普通の若者だった-
って全然普通じゃありませんからっ怒
3人のうち二人は軍人で
テロリストに果敢に襲い掛かった主人公は
高度な護身術を身に着けた屈強な青年です
それを“普通の若者”と言ってしまう亜米利加様が逆に怖いです
テロへの意識が日本人の思想とはかなり乖離してるんですね
こうなるとどっちがいいのかわかりません…
9・11でツインタワー以外にもう一つのビル崩壊があったとか
実は政府が絡んだ制御解体じゃないのかとか
今そこにある謎や疑惑が日常にあるんですね
にしても御年87歳のイーストウッド監督
あと何作品作ってくれるのでしょうか
出来れば最後にダーティー・ハリーで終わってほしいなあ
本物の3人を起用し手に汗握る展開は流石
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「羊と鋼の森」宮下奈都著
「本屋大賞」は波があるW
こちらは2016年受賞作
「蜜蜂と遠雷」(2017年受賞作)にあまりにもハマってしまったので
同じピアノ物語としてはパンチに欠けます
こちらはピアノと言っても調律師の成長記
とても繊細でピュアな柔らかさがあって
知らない世界を知れたのは良かったのですが
単純にワクワクハラハラのエンターテイメント感
文字でしか表現できない驚きはありませんでした
映画化もされるようで
キャストを見ると…さもありなん
特に驚きもなく観なくても想像できます
「本屋大賞」と“映画化”はニコイチ
「蜜蜂~」が映画化!となれば
あの世界観をどう映像で表現するの!?とワクワクしますが…
3ブック
えさシネマ倶楽部
「シェイプ・オブ・ウォーター」
アカデミー発表前に絶対に!と意気込んで観ました
ここ最近、急にメディアが本作を推しまくるので
おいおいそこまで期待させちゃあハードル上がりすぎちゃうよ~と
白波五人男風に唸っていたら
私の浅薄な予見など軽々と越えていきましたW
開始5分で傑作だとわかります
主人公の女性がバスタブで自慰行為をしようと
半漁人の全身スーツが仮面ライダーみたいで陳腐だろうと
それを凌駕する圧巻のファンタジー感とロマンスとオリジナリティ
「スリー・ビルボ-ド」も「ダンケルク」も「ゲット・アウト」も
相手になりません(他の作品賞は観てないので知りません)
13部門ノミネートの看板に偽りなし!
全体的に“グリーン”が基調カラーだったので
帰りに購入した自転車も即、緑にし“イライザ”と命名しましたw
4.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「スリー・ビルボード」
アカデミー(本家の)が近づいてきましたね!
にしても作品賞に「ゲット・アウト」が入ったのにはビックリ
私の慧眼ぶりも捨てたもんじゃないw
マジでアカデミー会員にさせてくれないかな~
最近マスコミが急に半漁人物語(「シェイプ・オブ・ウォーター」)推しに切り替えているけれど
どっちなんでしょう
本作はゴールデングローブを獲ったので
そうなると「うちは違いますから!」と区別したがるアカデミー会員の天邪鬼心理が働き
逃すパターンもあるあるです
娘を殺された母親が犯人逮捕に手間取る地元警察と悶着する物語
それだけ聞くとズッシリ重たい気がしましたが
予想よりは軽いタッチでした
登場人物(フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル)3人の演技は流石
それだけでも観る価値はあります
ちなみに私の作品賞予想は
個人的思いも込めて…「ゲット・アウト」にしておきます!
無理か
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「銀河鉄道の父」門井慶喜著
“直木賞に外れなし!”の格言を信じて読み始めたのですが
なかなかページが進みませんでした…
岩手と宮沢賢治のイメージがどうも暗いw
主人公は賢治のお父さん政次郎
息子・賢治への溺愛ぶりが描かれています
それがトンガっているわけでもなく
北国の人らしく普通に優しい
ようやく中盤以降で賢治が詩の世界で頭角を現し
「風の又三郎」や「注文の多い料理店」「雨ニモ負ケズ」が出てくると
おお~!となります
そのあたりでハタと気づきました
前回の「革命のファンファーレ」と同じで
これは本を制作して世に披露する物語であると
前者は絵本で後者は詩
ただその手法は全く違います
こちらは最初に新聞に掲載されて出版して
紙面で評価され重版する
わずか70~80年前なんですけどね
最期は子規と同じ結核に罹患して亡くなります
この病で夭折した天才のなんと多いことか
登場人物がみんな優しいので癒されます
3.5ブック