2018.05.23

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「娼年」

松坂桃李君の娼夫役が話題です

「え、あんなことするの!?」とか「あんなもの出していいの!?」ってくらい

過激なセック○シーンの連続です

なるほどR15ではなくR18なわけです

女性が観るとビックリすると思います

ただ我々(私は)は「ソフト・オン・○マンド」とか「プレ○テージ」などで

もっと良い作品を鑑賞してきているので免疫はあります

単純に性描写が長いのは個人的に嬉しいけれど

そこをカットしたら20分で終わる話です

この作品で一番言いたいのは

桃李君の〝お尻〟がメチャクチャ可愛いいってこと

FC東京のディエゴ・オリベイラもビックリのプリケツ!

男性感がまったくなくモデルさんみたいに小さくて綺麗

缶詰の白桃みたい(桃李だけに)

今までいろんなお尻を観てきましたがベスト3に入ります

それを観る価値はあります

3シネマ

2018.05.11

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

『かがみの孤城』辻村深月著

(特に女性陣から「お前は冷たい奴だ!」と罵られるのを承知で)

どうした本屋大賞…

いじめ現場についてもっとリアルな現実を知ってるだけに

どうしてもファンタジー感が拭えず入り込めませんでした

ファンタジーなんですけどW

一番残念だったのは

中盤以降ほとんどのページを会話文(「  」)だけ読み進めれば成立したこと

ト書きは飛ばしても大丈夫なのは嫌なんです

文章の可能性、文字の持つ無限のパワーを感じるのが好きなんです

エラソーですね

ラストのオチは面白いです

去年の大賞作「蜜蜂と遠雷」が大感動だっただけに

余計そう思いました

安直に映画化してしまう今の風潮に敢えて挑戦するかのように

「どうだこの作品を映像化してみろ!」

「この文章を画で表現してみろ出来ないだろ!これが“本”の力だ!!」

と言ってるんです(たぶん)

こういうことを言うから嫌われるのですね

3ブック

2018.04.27

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「億男」川村元気著

〝おくおとこ〟と読みます

タイトル通りお金の話です

ある日主人公が3億円の現金を手に入れます

でもすぐ無くします

当然取り返そうとするのですが

さあその人は幸せになるでしょうか

というストーリーです

答えは本書でチャップリンが教えてくれます

「人生に必要なもの、それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」

ただ

その時チャップリンは相当なお金持ちでしたW

もうひとつお金に関するストーリーが登場します

談志さんで有名な落語「芝浜」です

〝よそう、また夢になるといけねえ〟

簡単な一文ですが

何度口に出してもうまく言えないですね(当たり前かW)

一度でいいから談志さん本人の口から聞いてみたかったなあ

3.5ブック

2018.04.17

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「blank13」

タイトルの読み方は〝ブランクじゅうさん〟

意味は父と子の会わなかった期間です

蒸発した父をリリー・フランキー

残された兄弟を斎藤工(監督)と高橋一生が演じてます

ほとんどのシーンが葬儀場で展開されます

実話をもとに現代日本のヒエラルキーがリアルに表現されてるので

いろいろ考えさせられますが

弔問に訪れる人たちの個性が強烈すぎてメチャ笑えます

杉作J太郎、くっきー、金子ノブアキなど監督好みのオールスター

そこを佐藤二郎が上手にまわしてます

現場は相当面白かったんでしょうね

映像もカッコよかったですし上映時間もコンパクト

今のところの邦画ではNo.1のおススメです!

4.5シネマ

2018.04.12

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「レッド・スパロー」

スパイ毒殺未遂事件があったばかりなので

おそロシア~で観てましたが

収穫はジェニファー・ローレンスのセクシーシーンのみ

やっぱりロシアのスパイだったらロシア語をしゃべらないと!

この手の作品はいつもそうです

ドイツが舞台でも

イタリアが舞台でも

それっぽい訛りの英語をしゃべってるんです

アメリカ人はそれでオケーなんすね

どうしてもそこが気になって・・・

スパイ物のストーリーとしても目新しいものはありませんでした

ただローレンスちゃんのセクシーシーンだけは

オケーでした

3シネマ

2018.03.22

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「15時17分、パリ行き」

500人の命を救ったのは3人の普通の若者だった-

って全然普通じゃありませんからっ怒

3人のうち二人は軍人で

テロリストに果敢に襲い掛かった主人公は

高度な護身術を身に着けた屈強な青年です

それを“普通の若者”と言ってしまう亜米利加様が逆に怖いです

テロへの意識が日本人の思想とはかなり乖離してるんですね

こうなるとどっちがいいのかわかりません…

9・11でツインタワー以外にもう一つのビル崩壊があったとか

実は政府が絡んだ制御解体じゃないのかとか

今そこにある謎や疑惑が日常にあるんですね

にしても御年87歳のイーストウッド監督

あと何作品作ってくれるのでしょうか

出来れば最後にダーティー・ハリーで終わってほしいなあ

本物の3人を起用し手に汗握る展開は流石

4シネマ

2018.03.07

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「羊と鋼の森」宮下奈都著

「本屋大賞」は波があるW

こちらは2016年受賞作

「蜜蜂と遠雷」(2017年受賞作)にあまりにもハマってしまったので

同じピアノ物語としてはパンチに欠けます

こちらはピアノと言っても調律師の成長記

とても繊細でピュアな柔らかさがあって

知らない世界を知れたのは良かったのですが

単純にワクワクハラハラのエンターテイメント感

文字でしか表現できない驚きはありませんでした

映画化もされるようで

キャストを見ると…さもありなん

特に驚きもなく観なくても想像できます

「本屋大賞」と“映画化”はニコイチ

「蜜蜂~」が映画化!となれば

あの世界観をどう映像で表現するの!?とワクワクしますが…

3ブック

2018.03.06

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「シェイプ・オブ・ウォーター」

アカデミー発表前に絶対に!と意気込んで観ました

ここ最近、急にメディアが本作を推しまくるので

おいおいそこまで期待させちゃあハードル上がりすぎちゃうよ~と

白波五人男風に唸っていたら

私の浅薄な予見など軽々と越えていきましたW

開始5分で傑作だとわかります

主人公の女性がバスタブで自慰行為をしようと

半漁人の全身スーツが仮面ライダーみたいで陳腐だろうと

それを凌駕する圧巻のファンタジー感とロマンスとオリジナリティ

「スリー・ビルボ-ド」も「ダンケルク」も「ゲット・アウト」も

相手になりません(他の作品賞は観てないので知りません)

13部門ノミネートの看板に偽りなし!

全体的に“グリーン”が基調カラーだったので

帰りに購入した自転車も即、緑にし“イライザ”と命名しましたw

4.5シネマ

2018.03.02

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「スリー・ビルボード」

アカデミー(本家の)が近づいてきましたね!

にしても作品賞に「ゲット・アウト」が入ったのにはビックリ

私の慧眼ぶりも捨てたもんじゃないw

マジでアカデミー会員にさせてくれないかな~

最近マスコミが急に半漁人物語(「シェイプ・オブ・ウォーター」)推しに切り替えているけれど

どっちなんでしょう

本作はゴールデングローブを獲ったので

そうなると「うちは違いますから!」と区別したがるアカデミー会員の天邪鬼心理が働き

逃すパターンもあるあるです

娘を殺された母親が犯人逮捕に手間取る地元警察と悶着する物語

それだけ聞くとズッシリ重たい気がしましたが

予想よりは軽いタッチでした

登場人物(フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル)3人の演技は流石

それだけでも観る価値はあります

ちなみに私の作品賞予想は

個人的思いも込めて…「ゲット・アウト」にしておきます!

無理か

4シネマ

2018.02.28

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「銀河鉄道の父」門井慶喜著

“直木賞に外れなし!”の格言を信じて読み始めたのですが

なかなかページが進みませんでした…

岩手と宮沢賢治のイメージがどうも暗いw

主人公は賢治のお父さん政次郎

息子・賢治への溺愛ぶりが描かれています

それがトンガっているわけでもなく

北国の人らしく普通に優しい

ようやく中盤以降で賢治が詩の世界で頭角を現し

「風の又三郎」や「注文の多い料理店」「雨ニモ負ケズ」が出てくると

おお~!となります

そのあたりでハタと気づきました

前回の「革命のファンファーレ」と同じで

これは本を制作して世に披露する物語であると

前者は絵本で後者は詩

ただその手法は全く違います

こちらは最初に新聞に掲載されて出版して

紙面で評価され重版する

わずか70~80年前なんですけどね

最期は子規と同じ結核に罹患して亡くなります

この病で夭折した天才のなんと多いことか

登場人物がみんな優しいので癒されます

3.5ブック