2017.10.25
ロッベンのイッペン読んでみ!
「みかづき」森絵都著
本を選ぶときはなるべく知識のない世界
これまで興味を持たなかった世界の話を手に取るようにしています
今回は“塾の歴史”を小説にしています
塾の歴史といっても江戸時代の寺子屋とかの私塾ではなく
“学習塾”です
興味ないといっても子供たちがそういう年齢になってる潜在意識もあったのでしょう
最初は塾が舞台でホントに面白いのか?と思いましたが
親子三代の物語を通して
戦後の教育界と日本がどう変遷していくかもわかりやすく書かれています
懐かしいネタが散りばめられているのも昭和世代には嬉しい
いろいろ思いだしちゃいます
なるほど私の小学~中学時代は学習塾の隆盛期だったんですね
知らずにアホみたいな顔して通ってました
懐かしいな~「小川塾」w
なるほど時代が“落ちこぼれ”を作らないないように必死だったんですね
そこから例の“ゆとり”って奴が来て現代に至る
全体の底上げはしない
出来ない者は見捨てて出来る者だけを引き上げる
塾が乱立する今、親はどこを選ぶのか必死です
一方で塾に行けない人たちもたくさんいる
我々は正しい道を歩いているのでしょうか
500P近い大作なので読破するのも大変
主人公の夫婦物語よりは
むしろ二人が亡くなってからの話の方が面白かった
ただ「蜜蜂と遠雷」よりは“濃さ”が無い
本屋大賞1位ではない理由がわかりました
3.5ブック