2018.02.28
ロッベンのイッペン読んでみ!
「銀河鉄道の父」門井慶喜著
“直木賞に外れなし!”の格言を信じて読み始めたのですが
なかなかページが進みませんでした…
岩手と宮沢賢治のイメージがどうも暗いw
主人公は賢治のお父さん政次郎
息子・賢治への溺愛ぶりが描かれています
それがトンガっているわけでもなく
北国の人らしく普通に優しい
ようやく中盤以降で賢治が詩の世界で頭角を現し
「風の又三郎」や「注文の多い料理店」「雨ニモ負ケズ」が出てくると
おお~!となります
そのあたりでハタと気づきました
前回の「革命のファンファーレ」と同じで
これは本を制作して世に披露する物語であると
前者は絵本で後者は詩
ただその手法は全く違います
こちらは最初に新聞に掲載されて出版して
紙面で評価され重版する
わずか70~80年前なんですけどね
最期は子規と同じ結核に罹患して亡くなります
この病で夭折した天才のなんと多いことか
登場人物がみんな優しいので癒されます
3.5ブック