ロッベンのイッペン読んでみ!
「たゆたえども沈まず」原田マハ
ホントに幸せな時間が終わってしまいました
久しぶりに読み終えたくないと思える本に出会えました
メチャクチャ面白かったです
著者が好きなのと装丁がゴッホ「星月夜」だったのに惹かれて手にしました
それからずっとこの本を読む時間がメチャクチャ幸せでした
ベタ褒めです
いつも興味が無いもの、造詣が深くないものを読むようにしているのですが
天才画家・フィンセント・ゴッホの物語です
日本文化、特に浮世絵に多大な影響を受けたゴッホ
当時の芸術の中心ヨーロッパ、フランスのパリでまったく売れない絵描き
そんなゴッホを全力で支える画商の弟・テオと
二人の日本人画商との美しい交流
「ゴーギャンの椅子」とか「タンギー爺さん」「ジャガイモを食べる人々」などなど…
本作に絵が登場するたびにネットで検索して確認しながら読むのが楽しくて
耳切り事件も出てきます
全部をそぎ落としたかと思ってたらちょこっとだけだったんですね
生きてるうちは孤独に苦しみ過ぎて
自死後でようやく世界が認めた天才…
本文とは関係ないのですが嫌なことも一つ
読み終えて浸っていたら余計な文章に水を差されました
最後の解説でエライ人が史実とは違う所をご丁寧に指摘してます
「あの部分はフィクションですね」とか「あの人物は作者の創作ですね」とか
そんなことはどーーでもいいんです!
そういうこというオッサン、居るんですよね~
興ざめするねん!
小説だから!読み手が良ければ、書き手が良ければ、どっちでもいいの
(最近いろんなことがありまして草)
2020年最高作、見つけたり!
5ブック
えさシネマ倶楽部
「オフィシャル・シークレット」
イラク戦争はまだまだネタになるんですね
アメリカだけでなく今度はイギリスでの実話をもとにしています
どうしても戦争を起こしたい政府の極秘内部資料をマスコミにリークするという話
これ系だとあるあるなストーリーです
そういえば
“絶対に大量破壊兵器があるからフセインをやっつけろ!”
と言ってたのはブッシュだけでなくブレアもでしたよね
映画になってこき下ろされるのはブッシュがパターンでしたが
今回はブレア
そこは新しい切り口でした
でもやっぱりブッシュが悪く見える
結局どこにもなかった大量破壊兵器
嘘をついて戦争を始めたのに未だに罪に問われないアメリカにイギリス…
そのアメリカでまもなく大統領選挙が始まりますね
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「TENET」
ノーランちゃんはどこまで行こうとしているの?
いや、監督の信者なので何をしても大好きなことに変わりませんので
“やっちゃえ、ノーラン”
ですw
途中までは逆行の時系列をちゃんと理解しようと必死で追いつこうとしましたが
もういい!
なんやわからんけど、この変な感覚に身をゆだねよう!!
と吹っ切れてからはただただ不思議な感覚で
ずっと手に力が入りっぱなしでした
2回、3回と観たら回収できるんでしょうね
噂に違わぬキモ面白い作品でした
「TENET2」やるなこれは
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「ミッドウェイ」
紫電改に深くかかわった今、
「パールハーバー」みたいなアメリカ万歳映画だったら
途中で帰るぞ!と思っていたら大丈夫でした
最後まで観て面白かった、良かったです
アメリカ主人公だけど、あっちもギリギリだったことが描かれて
知らなかったことが結構ありました
運命を分けた作戦の失敗が南雲中将で、その参謀が三四三空の源田司令
テンパった南雲さんが「どうなってるんだ、源田!」と
叫ぶシーンには、おお我らが源田司令と一人興奮してました
でも、この大敗があってこそ紫電改を守るべく偵察機「彩雲」の採用に拘ったんですね
スクリーンに映るアメリカ兵皆が日本兵に見えて
勝敗は別れたけれど同じだったんだなと感じ入りました
いろんなことを知った上で観ることが出来て良かったです
紫電改ファンは是非、観てください
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「事故物件 恐い間取り」
まず人が多かった~
亀梨ファン?いや男子もいたし夫婦も多かった
みんなこれ系が好きなんですね
ホラーは普段、好んで観ませんが
番組テーマで扱ったしお祓いの為に?と行ってきましたw
事故物件に住み続ける実在の芸人さんがいるんですね
お~コワッ
実際に事故物件を紹介しているサイトもあるそうで
「松山もいっぱいありますよ~」と笑いながらADさんが教えてくれました汗
一人暮らしだったら観に行ってないかな
ちゃんと怖かったです
3.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「身分帳」佐木隆三著
映画化する西川美和監督が帯を書いてたのを見て
すぐ手に取りました
「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売る二人」「永い言い訳」・・・
全作品完璧です
自身で書き下ろしたオリジナル脚本しか映画にしなかった西川監督
が初めて他人の小説で映画にしたいと惚れ込んだ原作
“こんな面白い本が絶版状態にあるとは世の中は何と損をしているのだろう”
ここまで書かれたら絶対に読みます!
刑期を終えた囚人のプロフィールが書かれたものが「身分帳」
凶悪犯ではないけれど問題ばかり起こす元ヤクザ
曲がったことが嫌いな融通の利かない性格が災いして刑務所に戻ってばかりいる
実在の人物がこの著者に“俺の人生を本にしてくれ!”と売り込んできたそうです
本の終わり方もちょっと変わってます
著者は「海燕ジョーの奇跡」「復讐するは我にあり」の佐木隆三
映画の主人公は役所広司
来年2月公開が待ちきれません
4ブック
えさシネマ倶楽部
「悪人伝」
マ・ドンソクものは初めて?観ました
ヤクザの親分がなぜか刑事とタッグを組んで凶悪犯を追い詰めるという
まあいわゆる韓流版バディ映画ですな
20キロ減量してゴリマッチョ体型を作り上げたそうで
街で会ったら目をそらす全身モンモンタイプで
メチャ恐いんですけど
なんか可愛い~っていうマ・ドンソクの魅力が出てます
確かにファンになりました
スタローンが既にこの映画の版権を買い取り
ハリウッドでリメイクが決定
スタローンは制作のみで出ないとか
いいながらカメオ出演はするでしょうね
出たがりですからw
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「WAVES」
今を時めくスタジオ「A24」の新作となれば映画ファンは要チェックでしょう
「エクス・マキナ」「ルーム」「スイス・アーミーマン」「ムーンライト」
「レディ・バード」「ヘレディタリー」「ミッド・サマー」「暁に祈れ」
全て見ました。全て傑作です
「スキン」「ディック・ロングはなぜ死んだか」
まだ観てません。でもたぶん傑作です。
本作も「A24」らしさが出てました!
前半は恋人を死なせてしまう男子高校生のストーリー
確かにずっとピッタリなBG曲が流れておりオシャレだなとは思いましたが
これだけだとイマイチやん
これで終わり?と思ったらなんと後半主人公が変わります
そんな手法あり!?前半と後半で主人公が変わるって!
しかも後半は前半の男子高校生の妹です
前半の兄ちゃんがちょっとホラーな終わり方だったので
後半の妹に恋人が出来ても、実はこいつがサイコだったりして・・・
と「ミッド・サマー」後遺症に悩まされましたが
無事、エンドを迎えました
今までに見たことない締め方や構成を
流石やな~と思わせるのは数多のヒット作があるおかげでしょう
他のスタジオ作品が作ると酷評されるのでしょうが
あの「A24」がやるんですから、当分なにをしても許されるはずです
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「天使の囀り」貴志祐介著
元々の文庫のカバーにもう一枚カバーを装丁して
そこに編集担当者?のおススメ文が所狭しと書いてあるパターン
最近チョクチョクありますよね
わざとタイトルを隠して販売する「中身の見えない本」ってヤツですね
「文庫X」とか清水潔の調査報道ものはメチャクチャ思い面白いです
本著もそれに近くて(タイトルは書いてましたが)
「ホラー小説で怖いと感じた事のない人におすすめ!絶対に怖いです」
みたいな宣伝文句が書かれてたのにダマされた・・・
著者は「悪の経典」がヒットしましたね
確かに気持ち悪くはあったのですけど
簡単に言うとウィルスパニックものです
原因は菌ではなく線虫
ちーーーさい微生物ですね
そいつが人間に巣食うという
怖いというよりはキモイですね
3ブック
えさシネマ倶楽部
「ランボー ラスト・ブラッド」
安っすいんですよ脚本が
捕らわれた娘を取り返し、悪い奴らがやってきたところを
ボコボコにする
私でも書けます(多分)
でもいいんです、だってランボーだから・・・
ダッサいんですよセリフも
そんな言葉使わんやろって何回ツッコんだことか
でもいんです、だってスタローンだから・・・
太っといんですよ体が
明らかにステ〇イド太りからの~金持ち太り
グリーンベレー帰りで孤独に生きてきた男の肉体ではないんですよ
でもいんです、だってジョン・ランボーだから・・・
これで「ランボー」の栄光が傷つくわけではありません
スタローン様
駄作だと分かっていても絶対に観ます
なので
お元気なうちに「オーバー・ザ・トップ」と「コブラ」の続編も作って下さい
あ、「オスカー2」でもいいです
中学生くらいに「1」を観て腰が砕けるくらい面白くなかったのを未だに覚えてます
2シネマ