2020.10.10

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「たゆたえども沈まず」原田マハ

ホントに幸せな時間が終わってしまいました

久しぶりに読み終えたくないと思える本に出会えました

メチャクチャ面白かったです

著者が好きなのと装丁がゴッホ「星月夜」だったのに惹かれて手にしました

それからずっとこの本を読む時間がメチャクチャ幸せでした

ベタ褒めです

いつも興味が無いもの、造詣が深くないものを読むようにしているのですが

天才画家・フィンセント・ゴッホの物語です

日本文化、特に浮世絵に多大な影響を受けたゴッホ

当時の芸術の中心ヨーロッパ、フランスのパリでまったく売れない絵描き

そんなゴッホを全力で支える画商の弟・テオと

二人の日本人画商との美しい交流

「ゴーギャンの椅子」とか「タンギー爺さん」「ジャガイモを食べる人々」などなど…

本作に絵が登場するたびにネットで検索して確認しながら読むのが楽しくて

耳切り事件も出てきます

全部をそぎ落としたかと思ってたらちょこっとだけだったんですね

生きてるうちは孤独に苦しみ過ぎて

自死後でようやく世界が認めた天才…

本文とは関係ないのですが嫌なことも一つ

読み終えて浸っていたら余計な文章に水を差されました

最後の解説でエライ人が史実とは違う所をご丁寧に指摘してます

「あの部分はフィクションですね」とか「あの人物は作者の創作ですね」とか

そんなことはどーーでもいいんです!

そういうこというオッサン、居るんですよね~

興ざめするねん!

小説だから!読み手が良ければ、書き手が良ければ、どっちでもいいの

(最近いろんなことがありまして草)

2020年最高作、見つけたり!

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