Archive for the '中学サッカー' Category

決勝:FCゼブラ4-1宇和島市立城北中学

下馬評以上に

接戦になる予感はしてたんですよね(マジで)

特に前半は完全に城北のペース

“東、大野”包囲網が完全にはまってました

しかもウィングバックをベタに下げて5バックにすることなく

ガンガン攻めていました

策士・松本監督

システムを戻しポジションを変え

相手のストロングを消しながらも攻撃をする

和霊の神、山家清兵衛がのり移ったかのような名采配

初優勝の喜びをかみ締めていた

ゼブラ飯尾監督も「負けてもおかしくなかったですね」と振り返るくらいでした

延長で力尽きましたが

そのミッションをぶっ倒れるまで遂行しようとした選手が素晴らしい

伊達秀宗公も天晴れ!と誉めてくれるでしょう

彼らの想いをゼブラは忘れてはいけません

最後に1点を決めましたが日本代表の肩書きに相応しいプレーは

披露できなかった東君

試合後の自己採点は「60点ですね…」

交代出場の仲間達に感謝しなければいけません

分厚い選手層が優勝の要因

しかし苦しみながら手に入れた金字塔だからこそ価値があります

四国大会では愛媛FC、愛媛FC新居浜とともに

是非、暴れてきて欲しいものです

心を動かされる名勝負にまたも出会えました

これだからジュニアユース実況はやめられないんです

10月31日(土)午後1時30分~のテレビ放送でご確認下さい

“U15日本代表VS中学総体愛媛チャンピオン”

これ以上のカードがあるでしょうか

個人的にも観たかった、放送局としても一番オイシイ対戦です笑

何かと注目されるFCゼブラの寵児・U15日本代表、東俊希(ひがししゅんき)君

大洲喜多SSにいた小学生の頃から飛びぬけてました

大きく見えたのは20センチも伸びた身長のせいだけではありません

U17W杯を目指す「00ジャパン」の一員として

先日、モンゴルで行われた“アジア予選の予選”に呼ばれました

この世代でのガチ代表はおそらく愛媛では初の快挙

対モンゴル戦であの元バルサ・久保建英君と交代し29分プレー

「一つ一つの質がみんな高かった。日の丸を背負うプレッシャーがありました」

彼がここまで成長できたのは本人の資質と努力はもちろん

ゼブラという育成では屈指のクラブにいるからでしょう

取材した日も相変わらず2対2や4対4でのパス練習だけをずっとしていました笑

「(松前公園)練習環境もありますが、シュートは高校でも間に合うと思っています

それよりはそこまでにパスでどう持ち込むかですね」

拘りのサッカー理論を持つ飯尾監督

この数年、愛媛高校サッカーの中心選手にゼブラ門下生が激増

その成功例が鳥栖の鎌田大地くんであり東君です

今年は彼だけでなく同じ大洲喜多の全日優勝メンバー山田タケポン君、岡田君

さらに天才・大野君など超中学級プレーヤーが揃いました

ただ意外にもこの一番大きなタイトルを獲れていないゼブラ

「自分達が間違っていないことを証明するためにも絶対に欲しいタイトルです」

初戴冠への渇望も指揮官にはあります

一方、最強の対抗馬

宇和島市立城北中学校サッカー部

夏に行われた全国中学総体1回戦では後に日本一となった青森山田中に大敗(2-9)

大量点は取られましたが注目は2点取り返したことです

得点者は城北が誇る山田ツインズの兄、友聖(ゆうせい)君

弟、光聖(こうせい)君と共にチームの中核を成します

「優勝した青森山田と対戦しているのでゼブラへの苦手意識はありません」

攻撃だけでなくキーパーの近藤君がいいので試合が締まります

事実、県リーグのゼブラとの直接対決では2-1、1-0と惜敗

「1点差で負けているので一番良い舞台で勝って全国にもう一度行きたい!」

選手達は声をそろえます

「全中に出て子供達は満足してしまうかと思ったんですが

また(全国に)出るぞ!と逆に気合が入ってるんです」

松本監督自身も強豪同士の対決を楽しみにしているようでした

中学年代で最高最大の“高円杯”へ

勝った方だけが四国予選に出場できるサバイバルゲーム

どちらが勝っても初のビッグタイトル

同日開催の高校サッカー2回戦もヒジョーに気になりますが

ゆうパック杯に集中!

KICK OFFは13時県総合運動公園球技場です

2015.10.10

選手権開幕!

Author: ロッベン江刺

1回戦:大洲2-1今治西

愛媛FC取材など大人の事情もありまして

しおさいの第1試合のみを観戦

前半だけで言えば

愛媛FC-V・長崎よりも面白かったです

10分(*時間は全て手元の時計)に今西⑩宇都宮君のミドルシュートが決まります

押され気味だったのですが最初のチャンスを自らこじ開けた

素晴らしい先制パンチでした

5分後に今西ディフェンス陣がエアポケットに入り

流れてきたクロスを大洲⑦廣瀬君が詰めて同点

35分に大洲⑩中野君のドリブル突破で逆転に成功

敗れはしましたが

⑩宇都宮君を中心にしたパスワークに今西カラーがしっかり出ていました

もう少し爆発するかと思われた大洲

「最初のチャンスで決めてればもっと楽だったんですけど…」

初戦の怖さをかみ締めた山田監督

次は絶好調の松工戦

いきなりの好カード!

しか~し

ジュニアユースの決勝があります

大村さん、梶田さんコピーロボットを発明してくださ~い

【ゆうパック杯2015愛媛県ジュニアユースサッカー選手権大会】

『準決勝:FCゼブラ6-1FC.Livent』

Liventにチャンスが無かったわけではなかったのですが

U-15日本代表の東君、大野君を止めるのは至難です

少年時代から知る二人

愛媛の枠では納まらない超中学生レベルに育っておりました

他にも岡田君のドリブル

福原君のボールダッシュ

ゼブラが愛媛を席巻しております

『準決勝:城北2-0今治東』

“ストップ・ザ・ゼブラ”を託されたのは

南予の雄、中学総体全国出場の城北です

山田ツインズも魅力ですが

ここはキーパー近藤君の安定感が光ります

高校選手権に出ても1、2回は勝ってしまいそうな位

強烈な強さを誇るゼブラに対し

前半を守りきれば

一泡吹かせることは出来るはず

中学生年代で最後のビッグタイトル

ゆうパック杯を獲ったチームだけが

高円の四国大会へ進出できるサバイバルゲーム

本当のサッカーファンは

この世代のノーガードの殴り合いが一番面白いことを知っています

17日のFINALまでは少し時間があるので

しっかりと両チームをチェックしてきます!

2015.09.18

FC今治もいよいよ!

Author: ロッベン江刺

次の日曜日で全てが決まります

引き分けてもいけません

希望を繋げるのは勝利のみ

相手は勝点1差の首位、高知Uトラスター

その上で最終節も大量得点が必要となるので

まだ安心は出来ません

四国リーグ優勝の本当の天王山

社会人大会もありますが

きっちりリーグ戦で決めたいものです

“一縷の望み”

日本がワールドカップ初出場を決めたのも

首の皮一枚でした

岡ちゃんには劇的なストーリーが似合うのです

チームスタートから密着してきました

これからJリーグまでステップアップするごとに

ファンは増えていくでしょうが

今、追いかけることに意味があります

一緒に歴史の目撃者になりましょう

13:30 桜井でのKO

大げさではなく日本のサッカーが変わる日です

2014.10.18

ジュニアユースFINAL  ~ロッベン的雑感~

Author: ロッベン江刺

決勝:FC今治9-1帝人SS

下馬評は当てにならないものなのだと再痛感

リーグ戦で勝点1差のライバル同士

第1シード(FC今治)と第2シード(帝人)の対戦は誰もが接戦を予想したが

思わぬワンサイドゲームとなった

ただ試合後の総評で豊島会長が言ったように

「わずかな差が重なった結果」がこのスコアとなっただけ

エリート集団の帝人選手達はここまでの点差で敗れた経験は無いだろう

しかし、今日流した悔し涙が乾いたら

出来るだけはやく上を向かなければならない

セレソンだっていつまでも下を向いている選手はいないのだから

「あの試合があったから僕はここまで来れたんです!」と

上のカテゴリーで胸を張って言える未来でまた会いたいものだ

それまでは今日のメンバーを覚えていたいと思う

さてFC今治

史上最多得点での圧勝は見事

最後まで手を抜かなかった姿勢は

去年初戦で敗れた四国大会の悔しさを忘れなかったから

ただ「俺たちは強くなった!」といつまでも浮かれていると

悲劇は繰り返される

憎らしいくらい強いチームがいて

そこを倒す為に他のチームが死に物狂いでぶつかっていく

以前の南宇和を取り巻く環境がそうであったように

理想的な環境が中学生年代で出来つつあるのならば

FC今治の連覇は大歓迎

“ストップ・ザ・今治”

他のチームがこれで燃えなければ“漢(おとこ)”じゃないだろう

それとも返り討ちで史上最多タイの3連覇なるのか

早くも来年が楽しみでならない

ジュニアユースはやっぱり面白い!

2014.10.11

ベスト8、出揃う!

Author: ロッベン江刺

【2回戦:済美1-0松山東】

各所で私が吹聴していた通り“好ゲーム”になったでしょ!?

(詳しくは来週土曜11:30~「ロッベン」コーナーで録音実況)

敗れはしましたが松東の守り

特にキャプテン④武村君は気合が入ってました

済美のエース⑭福本君にまったく仕事をさせませんでした

先に相手に交代カードを切らせたことも

松東の守備が機能していた証です

ただその交代枠にもタレントが揃っているのが今年の済美の強さ

後半から出場わずか3分での直接FK

ゴールまで左45度距離25m

⑩徳井君の右足でカーブをかけたボールが

私の目の前でネットに吸い込まれていきました

“糸を引くような”というのはこのことを言うのでしょう

欲しかった時間に窮地を救った美しいゴール

「ホントはスタメンで出たいんですけど…

(交代で出たときは)自分で絶対決めてやろうと思ってました」と充実の表情

勝敗の行方はこのワンプレーで決まりましたが

どちらに転んでもおかしくない内容でした

済美にとってはこれで二桁得点の初戦を忘れるいい薬になったかもしれません

【2回戦:今治東2-0帝京第五】

「大会の雰囲気に呑まれてしまったのと

最後のシュートの精度がよくなかったです」

自慢のサイド攻撃で教科書通りの先制点

さらに自らのミドルシュートで突き放し

その後もほとんど試合を支配した今治東でしたが

止めを刺すことが出来なかった反省を口にしたキャプテンの⑦渡邊君

決して出来が悪かったわけではありませんでした

守備では相手のシュートをわずか1本に抑えたほぼ完璧な内容

どんな強豪でも初戦は上手くいかないことが多いものですが

とにかく勝つことで“大会に入って”行けるものなんですよね

さて

準々決勝までは2週間空きます

このブレイク期間の過ごし方でタイトルの行方が大きく変わってきます

一息ついてる場合じゃありませんよ!

ってそれは私のこと

来週は中学生たちによるノーガードの打ち合い(18日ジュニアユース決勝:FC今治-帝人SS)

これが毎年楽しみなんです

決勝:FC今治ジュニアユース 3-0 今治市立立花中学

大会史上初となった“しまなみダービー”は

今治の旗頭、FC今治が立花に貫録勝ち

10番浅海、14番松岡、8番宇都宮

FC今治が誇る魔のトライアングルは

四国大会でも相手を恐怖に陥れるだろう

立花もこの悔しさを忘れなければ

昨年のゼブラのように四国で逆転できるはずだ

両チームにはこのままバリっ子魂を大いに貫いて欲しい

以下は今大会決勝戦を振り返った個人的な余談として…

静かに見守る応援も“品”があっていいのだが

これを機に、次からは

今治らしい応援スタイルを確立してはどうだろうか

今年は中学年代だけでなく

小学年代、高校、トップチームも主要な大会で上位に進出

今や今治は愛媛の新しい“サッカーどころ”として勢力図を

完全に塗り替えようとしている

ヨーロッパの例を挙げるまでもなく

スタジアム(会場)の雰囲気が選手を育てることがある

特にこの年代は大人たちのフォローが欠かせないのは

周知の通りだ

今治サッカーは愛媛だけにとどまらず

日本を、世界を目指して欲しい

かつての南宇和のように

いやそれ以上の可能性を秘めた地域と言ってもいいだろう

憎たらしいくらいに強い地域(チーム)があって

そこを倒す為に他の地域が必死で挑みかかるのは

サッカーでは健全なスタイルだ

各世代の台頭を一過性に終わらせない為に

この流れを一つにして

松山にも出来ない

今治ならではのサッカー文化を確立する大きなスタートにする

その一つとして

選手達の晴れの舞台を演出するのは我々大人たちの役目

(もちろん放送体制のバックアップも含めて)

“今治のサッカー元年”はすぐそこまで来ている

12番目の選手が大きな力を持っているのも

サッカーの魅力の一つだ

今治といえば

焼き鳥、バリィさん、焼き豚玉子飯、高校野球・・・そして

そろそろ“サッカー”を入れていいのかも知れない

トップチームではJリーグ入りを目指すFC今治

高校ではインターハイ初出場の今治西

少年サッカーでも今治勢の上位進出は

当たり前となってきたと思ったら

中学生年代の最強を決める今大会で

なんとベスト4のうち3つが今治のチームとなった

【準決勝第1試合:FC今治 3-1 今治西中学】

試合が動いたのは後半

17番竹本(マン・オブ・ザ・マッチ)の投入で

完全に主導権を掴んだFC今治

10番浅海や8番宇都宮など

繋いでビルドアップが出来る

能力の高い選手が揃います

JFL入りを目指すトップチームの

下部組織として今年誕生

名門・今越FCから

名前が変更したばかりのチーム創立元年

記念の年にビッグタイトルに王手をかけた

終了間際に8番越智のFKで一矢を報いた今西

7番三好の前への推進力は迫力があった

【準決勝第2試合:今治立花中学 2-1 小野中学】

総体チャンピオンの立花と

超中学級GK伊藤のいる小野

中体連同士、注目のカードでも

今治の勢いは止まらず

先制は小野だったが

時間がたつにつれ流れは立花へ

1点目は9番眞部の強引なドリブル突破から

2点目はロスタイム

27番レフティ片山が直接FKを右隅へ

長身の伊藤が伸ばした左手も届かず

最後まで諦めない粘りが劇的な逆転劇となった

一方、

小野はGK伊藤だけでなく

ミドルシューター19番稲井

大型ボランチ17番佐伯

野人スピードの29番井上

闘魂CB、91番茅田など

トップレベルのタレントが多い

上のカテゴリーで

どれだけ成長するのか楽しみだ

さて

大会史上初となる

今治ダービーの決勝戦

(10/20午後1時、11/30午後3時テレビ放送 解説・元愛媛FC黒田・レジェンド・一則氏)

四国大会の出場権は両チームに与えられるが

優勝のタイトルは一つだけ

いつの時代も永遠に語り継がれるのは

チャンピオンチームだけだ

2回戦:小野中学 1-1(PK4-2) 一本松中学

“Jクラブが触手を伸ばすGKが小野にいる”

サッカー関係者から聞いた情報を元に球技場へ

伊藤隆介君 中学3年生 身長185センチ

PK戦までじっくり見させてもらいました

この世代に良くある大きいだけの選手じゃありません

手足が長くキック力があり

ボールに対する反応も速い

何より一番いいのは最後まで味方を鼓舞する

ハートの強さです

愛媛にも毎年逸材はいるんだなあ

と思ったその時

「先ほどゼブラが負けました」との連絡が…

しばし言葉を失う

第1シードを下したのはFC今治

このアップセットはブラフでは無いと聞く

群雄割拠のジュニアユース

まだ見ぬ強者がいるらしい

2回戦:とべSC 4-1 今治桜井中学

とべの攻撃陣を

3プレーほど見たところで

フェイント、キックなどテクニックの高度さに

今日2回目の衝撃を受ける

特に前3枚の

いや7枚全員が“神トラップ”連発

静かに淡々とこなしながら

見るものを楽しませるゴールへの逆算プレーに

去年のゼブラを重ね見た

「ゼブラとはよく一緒にやってるんです」の

代表の声に納得

聞けばまだ新興チームだという

またまた面白いチームを見つけてしまった

これだからジュニアユース観戦は止められない

これではやくもベスト8が出揃った