Archive for the '高校サッカー' Category

2009.10.31

県大会セミファイナル 〜雑感〜

Author: ロッベン江刺

第1試合

ここまでの鬱憤を晴らすように攻撃が爆発した松山工業

「今日のキーは山崎よりは東野やね」と谷監督が予想した

その選手が躍動の2得点

自身ようやくの得点に「得点してなかったプレッシャーがあったので嬉しいです」と淡々と答えた

小学校時代から注目された天才兄弟の弟は

大舞台を何度も経験しているものしか持ちえないゴール前での落ち着きが武器だ

山崎との強力2トップばかりが目立つが

ぬが引っ張る守備陣はここまで無失点

県総体松山東戦で脳震盪を起こし決勝は欠場だったので

次の土曜日は

今シーズン初対決となる

“松北のスピードスター篠崎”VS“松工のターミネーターぬ”の

マッチアップが見どころ

松北を残り7分まで苦しめた今治東

「残ってくれた2人の3年生のためにも点を取りたかった・・・」

試合後、チームメイトが号泣する声を背中で受けながら

今東のエース伊藤は静かに語った

10人で守って伊藤のドリブルに賭ける

それが存分に披露された

試合中も座ることのなかった今東・近藤監督

「普通にやると松北には勝てないので

その練習ばかりしてました・・・悔しいです」

若き指揮官のプラン通りに進んだ73分間

チームの結束力を感じました

ほとんどが1,2年生

やり返す機会はまだある

オウンゴールという非情な結末だっただけに

今は現実を受け止めるのは辛いだろうけど

サッカーの神様は君が再びファイティングポーズをとってくれるのを

じっと見てくれているはずだ

もう一度、この舞台で出会えることを

センチメンタルなオジサンは祈っています

さあ、いよいよ

今年も残すのは1試合

「甘い!全てにおいて甘かった」とタイムアップ直後

全選手をローカールームに呼びつけ

大きな雷を落とした松北・兵頭監督

「学校が受験一色の中、たくさんの人が協力してくれているのに

こんなサッカーしよったらいかん!」

大一番に向けて兜の緒をきつく結ぶのはどちらも同じ

「解説に中野圭(松工出身、J1山形内定)が来るんで負けたらいかんやろ」と嘯き

「今年は相手うんぬんよりチャレンジャーやけん」と引き締めた松工・谷監督

松工が100周年に花を添える4年ぶりの歓喜となるか

史上最多の3年生が残ったディフェンディングチャンピオン松北の連覇なのか

決戦は土曜日、午後1時

【テレビ生放送12:55〜  

解説:坂本哲也氏(愛媛県サッカー協会第2種委員長)

ゲスト:中野圭選手(松工〜高知大〜山形)

実況:江刺伯洋】

第1試合
松山工業5(3-0、2-0)0済美 得点者:松工ぬ東野山崎東野佐光)

第2試合
松山北1(0-0、1-0)0今治東 得点者:OG

2009.10.24

高校サッカー準々決勝結果

Author: ロッベン江刺

松山工業1(0-0、1-0)0大洲  得点者:松工┣咲

済美4(1-1、3-0)1新居浜工業  得点者:済美三瀬成川武廣ヌ原、新工す秕

今治東3(2-1、1-0)1吉田  得点者:今東だ井О霤牒藤井、吉田土居

松山北2(0-0、2-0)0松山聖陵  得点者:松北篠崎㉒山岡

2009.10.17

高校サッカー2回戦結果

Author: ロッベン江刺

松山北2(0-2、1−0)1南宇和 得点者:松北篠崎E墜疉堯南宇和Я渦

松山聖陵3(0-1、3-0)1西条  得点者:西条だ通據∪士有ッ厖姚二宮┣鰐

吉田2(1-0、1-0)0東予

今治東1(0-0、1-0)0宇和島東 得点者:今治東藤本

新居浜工業1(0-0、1-0)0松山東 得点者:宇治村

済美1(1-0、0-1、0-0、0-0、PK5-3)1川之江 得点者:済美三瀬、川之江斉藤

大洲2(1-1、1-0)1内子 得点者:内子β賁遏大洲増田松岡

松山工業2(0-0、2-0)0新田 得点者:松工山崎ぬ

注目された昨年度チャンピオン・松山北と古豪・南宇和の一戦

シード校潰しと怖れられ

先日のプリンスリーグでは松山工業を破った南宇和

試合前ベンチ

「南宇和から2時間半かけて応援に来てくれた家族、サポーターのためにも絶対勝とう!」

ジャージの左肩に縫いこまれた“魂”の字が羽田監督の思いを象徴していた

本部席を挟んで右側に松山北・兵頭監督

「80分、いや今日は延長入れて100分かもしれんけど松北サッカーを皆に見てもらおう」

「1秒でも諦めない!」

ベンチ内はもちろん、会場の誰もがこの好カードのキックオフに集中していた

そしてその誰もが予想しなかった開始25秒での先制点

南宇和ディフェンスは

松北の新エース篠崎を甘く見ていたわけではないだろうが隙を見せてしまった

その後は南宇和のワントップ二宮に混乱をきたす松北ディフェンス

すかさず大西コーチからマーク修正の指示が飛ぶと落ち着きを取り戻す

31分FKからゴール前の混戦を松山北E墜疉瑤押し込み2−0

ただこのままで終わらせなかったのが伝統校の矜持

ハーフタイム、「去年の松工戦もそう、お前らの大先輩が平成元年日本一になった時もそう逆転だった」

「(後半)ドラマが待ってるぞ!」と羽田監督が選手に投げた言葉が現実になったのが71分

途中交代、南宇和Я渦箸左サイドを鬼あがり

数回、中へ切り替えしゴール20メートルから一閃

右隅に今大会(2回戦現在)NO1のスーパーゴールを決めた

南宇和は後半ロスタイムまで攻めまくったが決定的なシュートに持ち込めず

逆に試合は支配されたが

最後のところでやらせなかったのが松北の組織と経験

「試合は勝ったけれど内容は負けていた」と兵頭監督

「南宇和、特に初戦は大事だと思っていたので勝ててよかったです」と

素直に喜んだ松北・Ь硝楴臂

一方、長い沈黙の後

「・・・悔しいです」と声を詰まらせた羽田監督

後半は手ごたえがあったのではの問いに「いや前半からもありました」と言い返した言葉に

今大会への自信と未練を感じた

上位シード校の鬼門である“初戦の怖さ”をまざまざと見せられた今日の第1試合

今大会のここまでのベストバウトに認定(※個人的に)

遠く北条での第1位試合、松山工業対新田戦を観戦した関係者も

「判定があったら新田やね」とシード校が苦しんだゲームを総括した

ただ鬼門を潜り抜けた後でも

落とし穴が待っているのがトーナメントの定石

ベスト8の激突は来週土曜日に行われる

あ、その日はJrユースのFINALも行われます

サッカーカレンダーの過密さを恨みます・・・

2009.10.10

県大会開幕! 〜雑感&1回戦結果〜

Author: ロッベン江刺

北条スポーツセンター会場
<1回戦第1試合 新田4(2−0、2−0)0小松> 
得点者:新田二宮、H崎、Πど堯↓完隶罅

お互いカタい立ち上がり
これが選手権の緊張感
新田は守りからリズムを作る
キャプテンっ殍椶鉢ヂ臾遒CBコンビが
力強いミドルパスを散らす
前半22分
先制点はヂ臾遒里Δ泙ぅ侫Дぅ鵐箸鯑れたCKから
Ц兇折り返し
こぼれ球を二宮が決めた
小松は武田、川又(新潟アルビ・賢碁の弟)に
ボールを集めビッグチャンスを何度か作る
終了間際「1点返すぞ、1点!」とチームを鼓舞した
キャプテンだったが小松は及ばず
新田は3人の1年生が完全に戦力になっている
特に暇川は小学時代から注目の逸材
次、第1シードを相手に
どこまで出来るか楽しみだ

<1回戦第2試合 東温0(0−0、0−1)1宇和島東>
得点者:立花

昨年準優勝の宇和島東
3年生がいないので厳しい仕上がりかなと思いきや
「今年は攻撃が面白いですよ」と試合前の山本監督
「特に有間、絶好調です」とニヤリ
「俺達は(決勝まで)5試合やるんだから無駄なファールをしないように」
「1、2年だけでも優勝しよう!」と全選手を前に気合十分
こちらも熱血漢、東温・坂本監督
就任5年目、初の選手権県大会
「俺はお前たちと心中する」
「今日はスタッフ、控えの選手みんなの気持ちを思ってプレーしろ!」
両ベンチからビンビンに伝わる高揚感
これぞ高校サッカー

試合は宇和島東が辛くも勝った

東温の守備は見る者に感動を与えました
宇和島東の猛攻をとにかく守りまくった
特にGK立花
3,4点は止めたのではないだろうか
20本目のシュートだけはどうしようもなかった
坂本監督は
「うちは守備が課題だったんですけど
ここまでやってくれるとは思いませんでした」
「歴史の1ページを始めることができた3年生に感謝です」
と言ってグラウンドを後にした

「(調子は)ビミョーです」と苦笑いだったのは
“早熟のスピードスター・有間”
2回戦、“ドリブラー・伊藤”との個人戦が待っている

シード校とはいえトーナメントの初戦は入りにくいもの
波乱が起きるとすれば来週か

しおさいでは松山北VS南宇和の好カードもあり

自分を 仲間を “信じろ”!

(宇和島丸山会場)
<1回戦第1試合 新居浜工業1(1−1、0−0 延0−0、0−0 PK7−6)今治工業>

<1回戦第2試合 宇和島南1(0−1、1−1)2南宇和> 

aaeii.jpgDF中野圭選手(21)
帝人SS〜帝人Jrユース〜松山工業〜高知大学4年生

・まずはJ1モンテディオ山形入団おめでとうございます!
ありがとうございます!
ずっと憧れていたJリーガーになれたのですっごい嬉しいです

・入団までの経緯は?
一番最初はデンソーカップを(山形スカウトが)見に来てくれたみたいで
僕は知らなかったんですけど1回練習参加に6月末に(山形に)行かせてもらって
その時は僕的には全然ダメだと思っていたけど、そのあと(準優勝した)総理大臣杯も見に来てくれて
それが決定的になったようです

・チーム合流はいつから?
1月の中旬くらいです

・入団決定はまず誰に報告しましたか?
まずは親ですね ずっと夢にしていたんでおめでとうと言ってくれました

・高校時代の恩師、谷監督には?
はい報告しました
J1の舞台で出来るというのでいい経験になるだろうししっかりやるようにと
松山工業第1号なのでしっかりやってくれよと言われました
あと、松工サッカー部の同級生には皆にメールで報告しました

・どんな反応だった?
みんなよかったな応援してるよって

・逆にプレッシャーはあるか?
そうですね
でもずっと(Jリーガーに)なりたいと言ってて、みんなの期待もあったんで
それはプレッシャーになってますけど笑、でもまあ楽しみなんで

・今のところのプロでの目標は?
最初はやっぱり試合に出ることを目標にしていきたいです

・選手権の季節が近づいてきました
そうですね でもあまり見る機会がないんで全国大会くらいしか
全国大会はちゃんとみてますね

・中野君の時は84回大会(平17年度)です。一番覚えていることは?
やっぱり全国1回戦の舞台に立てたというのが凄い印象的でしたね
その時は勝ちたかったっていうのが一番ですね(中京大中京1-1 PK負け)
悔しい思い出ですね
結構、自分たちのサッカーができていい試合をしていたんでそのぶん勝てなかったんが
悔しいです

・選手権の県大会で今思い出すことは?
決勝が宇和島東高校で僕たちのサッカーってのが全然できなくて相手のペースでずっとやられてて
ホントに負けるんじゃないかと思ったんですけど
先制点を自分で取れてチームも勝つことができてなんとか
それがすごいいい思い出です

・2点目はオウンゴールだった。下馬評では松工がかなり上回っていたが?
いつも決勝ってなると僕たちは緊張してしまったり、インターハイの時もそうでしたけど
延長戦でなんとか勝ててっていう
なにか決勝だけあまりいいサッカーが出来ないってのがあったんで笑
(決勝戦は)精神的なプレッシャーが全然違いますね

・全国大会では中京大中京高校のエース伊藤翔(現フランスリーグ・グルノーブル)を完璧に抑えました
そうですね 僕と(センターバックで)コンビを組んでいた東岡選手と二人で
伊藤選手には何もさせなかったっていうのが僕たちの自信になりましたし
良かったとは思いますけど…勝ちたかったですね

・こうやっておけばというのはある?
いや、チーム的にもいいサッカーが出来てたんで後は決めるところを決めておけば勝てていたんで 
決定力っていうところがやっぱりだいぶ足らなんだかなと

・全国でも注目された試合でした。そのあと女の子にモテた?
いや〜ゼンゼン笑 ゼンゼンです
終わってからもうちょっとあるかなと思ったんですけど笑

・あと2つくらい勝っとけばあったかも?
そうですね笑

・その年は愛媛FCがJリーグに昇格した時でもあります。どんな風に見てた?
やっぱり地元にJリーグのチームが出来るというのはすごい嬉しいことなんで
(高校時代)何度か練習試合もさせてもらったんでホントに嬉しい気持ちでした
強化指定選手にもならせてもらったし

・全国選手権に出場して人生は変わった?
大きく変わったわけではないですけど、出られた経験
全国の舞台を経験できたというのは僕のサッカー人生ですごい大きいことだと思います

・愛媛がなかなか全国選手権で勝てないのはなぜ?
四国は他の関東などと比べたらレベルの高いチームと練習試合をしたりすることが出来ないところですかね

・その中でも勝たなければならない。全国で勝つには何が必要?
やっぱり個々の技術は必要ですけど、決めるところをしっかり決めることとか
守り切るとかそういう気持ちの問題だったり、そういう部分が大きいかなと

・今大会のキャッチフレーズ“信じる”については?
僕はやっぱり努力するってこと 常に努力して
努力している自分があるから今の自分があると思っているんで
やっぱりサッカーでも勉強でもそうやし何に対しても努力するってことは必要ですよね

・努力するってことに関しては自信がある?
そうですね

・これから選手権に臨む選手たちにメッセージを
選手権に出るっていうのが大きな経験になると思うし、すごいいい自信にもなると思うので
選手権に出るためにどれだけ努力してチーム一丸となってどれだけがんばれるかっていうのが大事になってくると思うので
是非全国出場目指して頑張ってください!

aiiu.jpg㉞MF渡邉一仁(23):愛媛FCJrユース〜済美〜東京芸大〜愛媛FCしまなみ〜愛媛FC
高校3年時に済美初の第83回全国選手権に出場(1回戦3-1実践学園:堀川ハットトリック、2回戦1-2前橋商業)
9月15日(火)サンパークにてインタビュー

・バルバリッチ新監督を迎えての初練習の感想は?
外国人監督なのでどうやってコミュニケーションとるか不安だったんですけど
身振り手振りでわかりやすく説明してくれたので安心しました

・今までの練習と比べて細かく複雑に見えました。頭を使うのが大変?
そうですね。でも楽しく出来る感じもしました

・トップチームに合流して今どのくらい?
2,3週間ですかね
セカンドチームの愛媛FCしまなみにいて3月くらいから半年くらい経って
週に2,3回は(トップチームの)練習に参加していたので(トップに完全に合流しても)
そんなに違和感なくはいれました。みんな仲良くしてくれます

・トップに完全に上がった時は誰に報告した?
親と大学とか高校とかで携わってくれた人ですね

・トップに合流して早々に試合も出まし、直ぐに先発出場もしました(37節甲府戦途中初出場、38節札幌戦初先発)
運が良かっただけです。たまたまです。(運を)持ってました笑
チームにケガ人とかも多かったので

・夢にしていた“J”の舞台に立った感想は?
でもまだまだ判断にしてもスピードにしても今までの環境よりレベルも高いし、まず慣れるというのが第一だったので

・周りの反響は?
そうですね…あんまり連絡を取ってなかった人からも連絡が来るようになりました笑
高校の友達とかサイトを見た大学の友達とか
普段連絡とってないのに試合出ると笑
親からはプロの世界に行ったんで体調面とか周りから見られてるというのもあるから
プロ意識を持ってやれ!と言われました
弟(済美出身)が「おお出たな!やったな」って反応してくれました

・今、高校選手権が近づいてきますが気になる?
はい。済美に(トップチーム)昇格のあいさつに行った時に監督たちと話しました
この時期になると胸が躍ったりしますね。やっぱあの音楽(「振り向くな君は美しい」)ですよね

・選手権の一番の思いでは?
もうちょっとやれたのにっていう
全国でもうちょっと上に行けたかもっていう…思いですね
インターハイで全国は経験していたので選手権で緊張感とかはなかったんですけど
あんなに人が入ってる中でやって、テンションも上がるし
それ目指してみんなやってきたし 
いざ(選手権のピッチに)立つと特別な思いがありましたね

・初戦は派手な勝ち方で2戦目で敗れた(1回戦3-1実践学園:堀川ハットトリック、2回戦1-2前橋商業)
なつかしいですね

・我々も2試合で終わるとは思ってなかった
そうですね。ぼくらも最低一桁、ベスト8以上って目標を掲げてやっていたんで
2回戦の前橋商業でセットプレー2本でやられて…
もっと(セットプレーの)対策をしておけば良かったなと
まあ終わってからですけど そう感じました

・じゃあ悔いが残ってる?
そうですね もうちょいやれたっていうのが正直、今でもありますね
チームなんで、もうちょっと詰めるとこ詰めておけば良かった
もっと納得いくまで話し合って  急にうまくなったりしないんで
コミュニケーションですかね  とことん話し合って

・そういう細かいところまではなしておかないと全国では一瞬でやられる?
そうですね 今はどうかわかんないですけど
そんなに差はないと思うので、そういうところで勝敗が決まってくると思うんで

・全国選手権に出て人生は変わった?
いまでも選手権に出たことは財産ですし 高校3年間その為にやってきたし
負けたっていうのが大学での活力になったし
選手権に出た出ないより存在自体がでかいんで

・県大会での思い出は?
PKが2つあったんが今でも運があったなと 苦しんで
前評判が相当高かったからあの時は

・当時のメンバーは今でも交流がある?
あの時の2人はしまなみFCで一緒にやってる小笠原と谷東ですし
西原(当時主将)は岡山(ファジアーノ)に行ったし堀川(元ジェフ)も仲良しです

・その中で最初にJデビューできたのはなぜだと思う?
う〜ん、目の前のことを地道にやってきただけなんで

・愛媛が全国で弱いのはなんでだと思う?
僕らも勝ってないですけど、レベルは関東とかと比べると四国は低いと言われてるし
その中で全国で勝つためには四国でダントツに強くなること
そうじゃないと全国では勝てないかなと

・全国で勝つために必要なことは?
戦術とか上手さとかありますけど最後はやっぱり諦めないっていう気持ちやないかと
走ることとか(ボール)取られたら必死に取り返すとかそういうことのほうが
大事な気がしますね 高校年代は特に

・渡邉君にとって“信じる”とは?
やったぶんだけ返ってくるということですね
練習とかでやった分だけ返ってくるって信じながらやってますね

・今大会に出場する選手たちに言いたいことは?
高校年代でサッカーやめる人もおるかもしれんけど
そのメンバーでやれるのは最後なんで悔いの残らんように
仲間を信じることにつながると思うんですけど
コミュニケーションとか話すこと、つめるとこつめて悔いの残らんようにやってほしいです

現在の永田町のごとく2大勢力が君臨している今年の愛媛高校サッカー界。
まずは優勝候補筆頭、第1シードの松山工業。
注目はU-18JFA選抜に選ばれたFW山崎。
偶然、県総体決勝を訪れたヴィッセル神戸の幸田スカウト(南宇和高校〜愛媛FCなど)から
“しなやかさ”を評価された大型レフティー。
山崎がゴールを量産すれは得点王と4年ぶりの県チャンピオンは鉄板だ。
Jクラスの身体能力を持つDF柳など選手層の厚さはダントツ。
ただ盤石に見える松工覇権への道を曇らす大きな懸念がある。
キャプテン林晋のケガだ。
靱帯断裂で県大会出場は絶望。
林晋ショックをどう払拭するかが優勝へのカギとなる。
(江刺チェック:GK森田のキック力!)

兵頭監督&大西コーチ体制で今や堂々の強豪校となった松山北。
去年、46年ぶりという偉業を達成。
悲願の選手権出場となったが全国の芝は辛かった(松山北1-7國學院久我山)。
大敗の悔しさを晴らすべく、ほとんどの選手権メンバーが残留。
しかし、県総体決勝では松工に敗れ第2シードに“下野”。
ただ“愛媛のランパード・松本”、“決勝弾男・西原”など全国選手権を知っているメンバーは
まさに愛媛の銀河系軍団だ。
さらに大エース玉井がケガから8カ月ぶりの復帰という好材料も。
100%の復調ならば大会最優秀選手に最も近い男だ。
(江刺チェック:FW金橋のスピード!)

さて、この2大勢力に風穴をあけるのはどこなのか?

9月11日組み合わせ抽選後、松工・谷監督に
「あそこと(ゾーンが)離れて助かった〜」と言わしめたのが南宇和。
去年、準々決勝PKで敗れた悪夢は苦手意識を増幅させたようだ。
布山、千谷らを中心に熱血青年・羽田監督が作り上げた古豪を侮れば痛い目にあう。
選手権の勝ち方を最も知っている南宇和のDNAが覚醒すれば
今年もシード校潰しの嵐が吹き荒れる。
今年はなかなか力を出せていない済美。
守備面でやや不安は残るが能力の高い選手は揃う。

チームの勝利だけでなく、優れた逸材を見つける快感も選手権の醍醐味だ。
去年、FINALの舞台に立った宇和島東“早熟のスピードスター有間”。
東予の雄、第3シード・今治東から“ドリブラー伊藤”など。
いつの年も圧倒的な個人能力は我々を魅了してくれる。
もちろん我々の知らない“未知との遭遇”にも是非是非期待したい。

全国大会で長いトンネルを抜け出せない愛媛の高校サッカー。
愛媛代表になったところで満足しているわけではないだろうが
いつのまにか全国から取り残されてしまった感は否めない。
もう一度、あの輝きを取り戻そうと全ての関係者がもがいている最中だ。

例えば、松山東(第4シード)が県総体で見せた絶対に走り負けないあのド根性。
そこにこそ、光明を見出すヒントがあるのではないかと私は“信じ”ている。
時代が違うと嘆く暇があれば、いっそのこと時代を変えてやろうじゃないか。
愛媛のサッカー小僧たちよ、総選挙より熱くなれ!

(大会パンフレットより抜粋)

2009.10.05

高校サッカー開幕特番OA決定!

Author: ロッベン江刺

「第88回全国高校サッカー選手権大会 愛媛県大会開幕スペシャル」

10月7日(水)27:05:00〜27:20:00
10月8日(木)26:45:00〜27:00:00(再放送)
10月9日(金)26:25:00〜26:40:00(再放送)

かなり深い時間ですが
過去の県大会決勝ダイジェスト、今大会全チームキャプテンインタビューを
放送します!

泣けます