注目された昨年度チャンピオン・松山北と古豪・南宇和の一戦

シード校潰しと怖れられ

先日のプリンスリーグでは松山工業を破った南宇和

試合前ベンチ

「南宇和から2時間半かけて応援に来てくれた家族、サポーターのためにも絶対勝とう!」

ジャージの左肩に縫いこまれた“魂”の字が羽田監督の思いを象徴していた

本部席を挟んで右側に松山北・兵頭監督

「80分、いや今日は延長入れて100分かもしれんけど松北サッカーを皆に見てもらおう」

「1秒でも諦めない!」

ベンチ内はもちろん、会場の誰もがこの好カードのキックオフに集中していた

そしてその誰もが予想しなかった開始25秒での先制点

南宇和ディフェンスは

松北の新エース篠崎を甘く見ていたわけではないだろうが隙を見せてしまった

その後は南宇和のワントップ二宮に混乱をきたす松北ディフェンス

すかさず大西コーチからマーク修正の指示が飛ぶと落ち着きを取り戻す

31分FKからゴール前の混戦を松山北E墜疉瑤押し込み2−0

ただこのままで終わらせなかったのが伝統校の矜持

ハーフタイム、「去年の松工戦もそう、お前らの大先輩が平成元年日本一になった時もそう逆転だった」

「(後半)ドラマが待ってるぞ!」と羽田監督が選手に投げた言葉が現実になったのが71分

途中交代、南宇和Я渦箸左サイドを鬼あがり

数回、中へ切り替えしゴール20メートルから一閃

右隅に今大会(2回戦現在)NO1のスーパーゴールを決めた

南宇和は後半ロスタイムまで攻めまくったが決定的なシュートに持ち込めず

逆に試合は支配されたが

最後のところでやらせなかったのが松北の組織と経験

「試合は勝ったけれど内容は負けていた」と兵頭監督

「南宇和、特に初戦は大事だと思っていたので勝ててよかったです」と

素直に喜んだ松北・Ь硝楴臂

一方、長い沈黙の後

「・・・悔しいです」と声を詰まらせた羽田監督

後半は手ごたえがあったのではの問いに「いや前半からもありました」と言い返した言葉に

今大会への自信と未練を感じた

上位シード校の鬼門である“初戦の怖さ”をまざまざと見せられた今日の第1試合

今大会のここまでのベストバウトに認定(※個人的に)

遠く北条での第1位試合、松山工業対新田戦を観戦した関係者も

「判定があったら新田やね」とシード校が苦しんだゲームを総括した

ただ鬼門を潜り抜けた後でも

落とし穴が待っているのがトーナメントの定石

ベスト8の激突は来週土曜日に行われる

あ、その日はJrユースのFINALも行われます

サッカーカレンダーの過密さを恨みます・・・