Archive for the '高校サッカー' Category
ロッベン的高校サッカー雑感 ~今治東~
Eリーグで圧倒的な強さを見せる今治東
関係者の間で評判がいいんです
「仕上げてきてるぞ」と
谷監督が拘るのが“凡事徹底”
2年目ではありますが
冬の戦い方を熟知している名将
注目は“しまなみのフェノメノ”FW越智亮太
強いです
速いです
久しぶりに楽しみな正統派ストライカーです
ブレイクすれば得点王争いに絡んでくるでしょう
1年生では横江空
攻撃センスは上級生に見劣りしません
初戦は第4シード・帝京第五
もったいないくらいの屈指の好カード
このゾーンを勝ち抜いたチームが
上位に来るでしょう
高校サッカー ~ロッベン的チーム雑感~
【第2シード松山工業高校】
*順不同で可能な限りのチーム紹介です
「ウチは泥臭く前から守備をしていきます」
常勝を義務付けられたチームに来て2年目
大会毎に“らしさ”が出てきた坂本監督
総体は取りこぼしたが
本丸を明け渡すつもりはない
NO.1プレーヤー・MF栗林&NO.1キーパー・岡田
平本、白谷、西岡など
全国選手権を知るタレント力は屈指
速さ、強さ共に県内では今年もトップレベル
「特に攻撃が滞った後の守備を徹底しています」
宮崎・鵬翔、京都・橘、東福岡、滝川第二らと重ねた
トレーニングマッチで
指揮官が出した“全国仕様”の答えがまもまく明らかに
さらに
「1年生も面白いですよ」
と兵頭コーチが目を細めてお勧めするのが
兵頭(保内中学)、筑波(FCゼブラ)、直野(松山SS)らの
1年生ヤングガンズ
いきなりの選手権デビューもありそうだ
「大事なものを失くしているので…」(坂本監督)
夏の屈辱を冬に“倍返し”(←まだ使えますよね?)
エリート軍団の総仕上げは順調のようだ
明日、高校サッカー抽選会!
今年もやります
どこよりもはやい
どこもやっていない(おそらく)
第92回全国高校サッカー選手権大会 愛媛県大会
組み合わせ抽選直後の
テレビ生放送
抽選会は午後5時~
生放送は午後6時30分ごろ
ロッベン的、県総体雑感 ~新チャンピオン誕生!~
決勝:今治西3-1松山工業
文句なし今治西の快勝
絵に描いたような堅守からのカウンター
“ミラクルイレブン・今西”
トーナメントの一発勝負は
下馬評も、伝統も、シードも関係ないということを
彼らに教えてもらいました
4番岡田を中心とした粘りの守備
8番木村(今日のマン・オブ・ザ・マッチ)と
10番橋田のホットライン
少ないチャンスでゴールを襲うスタイルで
見事、創部以来の快挙達成
「奇跡ってあるんですね!」
興奮冷めやらぬ試合後の兵頭監督
「(全国大会で)野球やボートに勘違いされないようにします笑」
照れ隠しな言葉の裏には
インターハイでも奇跡を起こしてやるという
熱血漢の企みが垣間見えた
さて
県総体3連覇を思わぬ伏兵に阻まれた第1シード・松山工業
今日の出来は素人目にもらしさがなく
出足の悪さは目を覆うばかり
あるはずはないと思っていた“慢心”にチームが襲われ
気付いた時には試合が終わっていた
「県内で勝っても全国で通用しない」
「今は前からの守備を徹底させています」
「プライドを持って通過点のつもりでしっかり勝ちたいです」
戦前に描いていた坂本監督のプランが音を立てて崩れた
「これがウチの実力です…」
「(先制されてから)修正することが出来ませんでした…」
築き上げるには膨大な時間がかかるが
崩れるのは一瞬
今日の惨敗をチーム進化の劇薬に出来るかどうかは
これからの選手達次第だ
ロッベン的、県総体雑感 ~史上初の快挙!~
なんと今治西が史上初の決勝進出
確認ですが野球ではなく“サッカー”の話です
準決勝で強豪チームの松山北を2-1で下す大金星
松北の攻撃的で洗練されたサッカーを
何とか守りきった後半
少し距離のある左斜め45度から
9番松村の美しいカーブシュートがゴールに吸い込まれました
「(あの角度は)いつも練習してたので狙ってました」と笑顔満面
足をつりながら必死で走りきったキャプテンの4番岡田
試合終了後、彼が真っ先にしたことは…
なんとコーナーフラッグの後片付け!
他のメンバーはゴールを運んでました
こんなチーム初めて見ました
「兵頭新監督が来て自分達の甘さに気がつきました」
「今はサッカー以外も全てゼロから勉強してます」
普通なら歴史的な勝利の余韻に浸ってハッチャけてしまうもの
素晴らしいチームです
一方、磐石の強さを見せたのが松山工業
準々決勝・今治東に2-0、準決勝・帝京第五を3-0のシャットアウト
「今は徹底して守備を鍛えています」
全国出場が命題の坂本監督
去年の選手権で中心だった中盤が最上級生になりました
ゼブラ仕込みの展開力は8番白谷
タクトに円熟味が加わった7番栗林
そして、今日のマン・オブ・ザ・マッチ10番平本
新人戦も優勝した実力は健在
欲を言えばレギュラー組を脅かす
ヤングガンズがちょっと寂しいか
敗れたチームには面白い素材を発見
今治東や帝京第五はこの敗戦を糧に
冬までに化けてくれそうな期待大だ
一方、厳しいようだが
実力を出し切れていない済美と大洲には
特に奮起を期待したい
今年の愛媛高校サッカーの命運は
この2チームが握っているといっても過言ではないのだから
さて
夏の代表切符まであと一勝
勝てば3年連続11度目となる“愛媛のエリート軍団、松山工業”か
それとも歴史を変えるのか“史上最強チーム、今治西”の初優勝か
KICK OFFは明日の午後2時!
松工、初戦で散る・・・
地元以外にも
他の試合中継をお手伝いしていたので
ただいまの帰省となりました
「決めるときに決める、守るときに守る
その差が出ましたね・・・」
坂本監督が試合後に振り返ったコメントが
全てですね
次への戦いはもう始まっています
高校サッカー、緒戦決定!
愛媛県代表、松山工業は
石川県代表、星稜と対戦(2回戦1月2日)!
全国大会の常連、今をトキメク本田圭佑の母校
地元アナの情報によるとGKが代表経験ありだとか…
相手にとって不足なし
こっちはシャットアウトディフェンスで
もてこい!もてこい!
ロッベン的、高校サッカー ~代表決定戦~
決勝:松山工業5-0新田
意外な大差がつきました
しかし内容はスコアーほどの開きはありませんでした
坂本、小野両監督の宣言通り
これまで培ってきた自分達のカラーを存分に発揮
新田はFW市田が何度も松工の危険なゾーンに
走りこもうとしましたが
GK大森、CB宮本&山崎の鉄壁を
切り崩すことは出来ませんでした
それでも愚直に繰り返したアタックは
見ていてとてもとても気持ちよかったです
「今日の敗戦が新しい歴史のスタートになれば
それだけでもやってきた価値があるかなと思います」
試合後、やりきった笑顔を見せるチームメイトの傍で
一番最後まで厳しい表情を崩さなかった
新田の“ザ・リーダー”市村
「ゼッタイこの場所に帰ってきます」
無欲の若き指揮官、小野監督も
初決勝の魅力に取り憑かれたようだ
勝った側はなお更だろう
最優秀選手に値するプレーを披露したGK大森主将
ゲームのマン・オブ・ザ・マッチで言えば
キレキレだったMF栗林だろう
さらにゲストの三浦アツさんを唸らせた
平本、西岡の両サイド
県大会完全シャットアウトを達成した
ディフェンス陣はもちろん
ベンチの選手層の厚さなどなど
3年連続決勝敗退の不名誉に
お釣りをつけて返す理想的な結果となったが
名門らしい頼もしさも失っていなかった
「これはまだ通過点です」
次は全国の猛者に対しどこまでやれるのか
7年ぶり4回目のチャレンジャー達は
まだまだ先を見据えている
(全国抽選会:11月19日)
尚、愛媛県大会の各賞は次の通りです
MVP:GK大森伸平(松山工業 3年)
得点王:MF平本崚二(松山工業 3年 6点)
ベストイレブン:
GK:大森伸平(松山工業 3年)
DF:光野泰生(今治東 3年)
下岡廉(大洲 2年)
宮本昌栄(松山工業 3年)
MF:中村慎太郎(新田 3年)
栗林倫也(松山工業 2年)
平本崚二(松山工業 3年)
高山晃司(松山商業 3年)
FW:市田滉(新田 3年)
市村喜一(新田 3年)
清岡恭祐(松山北 3年)
ロッベン的、高校サッカーファイナリスト~松山工業~
「(勝つ自信は)100%あります!…
と言わないと自分が倒れそうになります苦笑」
強豪校を初めて率いる坂本監督の正直な感想だ
「でも、選手の意識、スタッフ、環境
全てにおいてトップクラスなので冥利に尽きます」と語気を強めた
インターハイで自身初の全国切符を手にしたとはいえ
本番の“選手権”を獲るまで認められないことを
監督は一番よくわかっている
もう一つの十字架
『3年連続決勝敗退』
並のチームなら県大会準優勝という素晴らしい記録だが
名門・松工にとってはただの汚点でしかない
もし、取りこぼせば愛媛史上最多となる4年連続…
「僕達の代で(3年連続敗退の)壁を壊したいです」
去年、ベストイレブンに選ばれながらも
先輩達の涙を見つめることしか出来なかったGK大森は
今年、キャプテンマークをつけてさらに頼もしくなっていた
経験豊富な守護神と山崎、宮本のセンターバック
全国クラスのディフェンス力で
ここまで完全シャットアウトの無失点
守りだけではない
攻撃的な両サイドバックに
2年生カルテットの中盤で組み立てる伝統の鋭いサイド攻撃
前線には3年生エース久保とルーキー野川
ベンチにもタレントが控える
怪物はいないが隙も無い
「皆一人一人ががんばれる」愛媛のエリート軍団
振り返ると
愛媛にプロサッカーチームが出来た6年前から
選手権全国出場が途絶えている松山工業
“伝統”はプレッシャーにもなるが
特に大舞台ではその何倍もの力を与えてくれる
「真面目に、謙虚に、大胆に狙っていきます」
長い間止まっていた時計を
自分達の手で動かす為に
決勝のピッチに還ってくる
ロッベン的、高校サッカーファイナリスト~新田高校~
“奇跡は偶然では起こらない”
チームモットーは
サッカー界のカリスマ、ヨハン・クライフの名言から
準決勝の松山北戦で0-2からの
大逆転劇を演じ
それを見事に実証して見せた
ノーシードから一躍台風の目となり
浮き足立っているかと思いきや
練習グラウンドに足を入れると
私の邪推は一気に吹っ飛んだ
キャプテン市村を中心に
全選手が実に引き締まった表情でボールを追いかける
「彼が今年のチームを作りました」と
監督も全幅の信頼を寄せる“ザ・リーダー”の存在が
新田の屋台骨
他にも
相手の攻撃を摘み取るアンカー中村
中盤には大逆転への狼煙となったミドルが魅力の中川
抜群のスピードを持つ市田は4得点で現在得点王タイ
ルーキー高岡は「1年生での得点王を狙います」と静かに闘志を燃やす
などなど
決勝に来たのが偶然ではない
十分な実力のあるグッドチームだ
「次(決勝)で勝てばもう奇跡とは呼ばれませんから」
奇跡を起こすのはお家芸の“ミラクル・新田”
狙うは31年ぶりの大偉業だ