決勝:今治西3-1松山工業

文句なし今治西の快勝

絵に描いたような堅守からのカウンター

“ミラクルイレブン・今西”

トーナメントの一発勝負は

下馬評も、伝統も、シードも関係ないということを

彼らに教えてもらいました

4番岡田を中心とした粘りの守備

8番木村(今日のマン・オブ・ザ・マッチ)と

10番橋田のホットライン

少ないチャンスでゴールを襲うスタイルで

見事、創部以来の快挙達成

「奇跡ってあるんですね!」

興奮冷めやらぬ試合後の兵頭監督

「(全国大会で)野球やボートに勘違いされないようにします笑」

照れ隠しな言葉の裏には

インターハイでも奇跡を起こしてやるという

熱血漢の企みが垣間見えた

さて

県総体3連覇を思わぬ伏兵に阻まれた第1シード・松山工業

今日の出来は素人目にもらしさがなく

出足の悪さは目を覆うばかり

あるはずはないと思っていた“慢心”にチームが襲われ

気付いた時には試合が終わっていた

「県内で勝っても全国で通用しない」

「今は前からの守備を徹底させています」

「プライドを持って通過点のつもりでしっかり勝ちたいです」

戦前に描いていた坂本監督のプランが音を立てて崩れた

「これがウチの実力です…」

「(先制されてから)修正することが出来ませんでした…」

築き上げるには膨大な時間がかかるが

崩れるのは一瞬

今日の惨敗をチーム進化の劇薬に出来るかどうかは

これからの選手達次第だ