Archive for the '未分類' Category
ロッベンのイッペン読んでみ!
「もういっかい彼女」松久淳著
最近タイムスリップものを読む機会が続きました
(「花火を上から見るのか横から見るのかどっちでもええやん?」みたいなの)
岩井俊二よりは3倍面白かったかなW
官能小説家が恋人の過去へ戻るというストーリー
細かい設定にツッコミ所満載なのですが
最後のオチが上手いです
3.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「蘇る変態」星野源著
これでほぼ彼の本は制覇したのでしょうか
今回も笑わせていただきました
エライもんで何冊か読むと
「はは~ん、これはエロビデオを見るための長い長い言い訳やな」
とわかってきましたW
ただ今回は闘病生活のエッセイもあるので
ハッとさせられます
あんなヘラヘラしてるイメージだけど
そういえば開頭手術で生死の淵をさまよったんだよなあと
まあそれさえもなんとか面白く書こうとしているのが
涙を誘います
今回も笑かせてもらい泣かせてもらいました
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「ゴールド 金塊の行方」
知らずに観たら最後10秒で凄いどんでん返しが待ってました笑
金(きん)に憑りつかれ一攫千金を狙うゴールドハンターに
外さない男、マシュー・マコノヒー
160億のゴールドはどこに消えたのか?
で、最後どうなるのか?
ここではもちろん言いませんが
ラストを観た時は“マジか~~~(笑)”となります
この(笑)が肝
これまでもラストカットで衝撃を受けた作品はたくさんあります
未だに忘れられないのは「鑑定士と顔のない依頼人」ですね
ラストは腰から崩れ落ちましたね
こちらは“マジかーーー!!!”でした
笑えなかったW
“マジかッ!!”と拍手を贈ったのは「ユージュアル・サスペクツ」
本作に近い“マジか~(笑)”は「スティング」とか「ブラック・レイン」とか「エクス・マキナ」でしょうか
(笑)が付いてくてきます
にしてもマコノヒーは今デ・ニーロですね
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「劇場」又吉直樹著
まあ読んじゃいますよね
で、読んだ後「火花」と比べてみました
共に細かい表現が特徴の又吉節(太宰節)で展開されていきます
偏屈な主人公の青臭さに共感しどんどん引き込まれていきます
が
確かにこちらは“恋愛小説”でした
出会いから別れるまで
若い男女が抱く感情を又吉だけの文章で表現しています
読みながら「そう、それ!その感じ!」
とあの時は稚拙過ぎて言葉に出来なかった中坊・伯洋少年の心情を描いてくれています
こうして大人になってやっと文字で確認すると頭の中ってこうなってたんだと嬉しい気もするけれど
もう戻れないのかと鼻奥ツーン現象が沸き起こり切なさがもれなく付いてきます
ところで
「火花」ではなくこちらから上梓されていたら芥川賞はどうだったんだろう
などと余計なことを考えてしまいました
世間が又吉節に慣れてしまいインパクトが無くなっていたのか
それともやっぱり受賞していたのか
でも「火花」から出して正解だった気がします
両方好きですね
いや「火花」かな
いや…どっちでもいいですね
「火花」のときも思いました
次回作が読みたい!
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「イノセントデイズ」早見和真著
先に「足利事件」のノンフィクションを読んだからでしょうか
「衝撃の結末で3日寝込みました」のコピーが軽く感じてしまいました
いわゆる冤罪ものなのですが
事実のほうがもっとすごいことになってるのを知ってしまってるので
小説ならば見たことも聞いたこともないような展開であってほしかった
真犯人は新興宗教にはまった男だったというのも
いきなりな感じですし
もっとインパクトが欲しーのあき
ミステリーでなかなかヒットが出ません
直木賞に期待するか…
3ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「いのちの車窓から」星野源著
はい、もう完全なファンです
「逃恥」以降の俄かですが何か笑
マルチな才能はまさに“今伊丹十三(賞ももらってましたね)”
中でも「そして生活はつづく」でハートを射ぬかれてからは
文筆活動のファンになりました
本作は「そして~」ほどの爆笑エッセイはありませんが
なんかシカゴ・トリビューン紙のコラムみたいで(読んだことないけど)
ちゃんとオチもある自然体な文章が魅力です
彼も「ラジオに救われた」ってエピソードでまたまた好きになってしまいました
あ、決して同じにしてるのはありませんよ!
人生の暗黒時代(勝手に自分で思ってるだけですが)だった浪人中
テレビも見られない高予備の寮生活で唯一許されていたラジオ
あの小さな黒い箱から流れてくるダウンタウン、今田、東野さんらのバカ話にどれだけ救われたことか
二人共同部屋だったのでイヤホンで音が漏れないようにしながら
それでも笑いをこらえるのに必死でした
受験に失敗したのはトラウマとなり
今だにもう一度受験をしなければいけないという悪夢を見るけれど
ラジオ好きになった原風景はあの狭い6畳部屋の隅っこで一人聴いていたあのシーン
後ろがどっちかわからなかったので前を向けなかった陰気な浪人生にとって
なによりの生きる糧でした
今はその時の恩返しが少しでもできるようにとマイクに向かっています
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ケモノの城」誉田哲也著
久しぶりにミステリー小説を読んでみたくなりました
拷問好きなサディストが遊びのように何人も人を殺め
洗脳させた奴隷たちに浴槽で死体をバラバラに…
その描写が克明でグロでゲロで毎日悪夢見てました(マジで)
でもまた読みたくなる筆力があります
こういうの好きなのかな(大丈夫か俺?)
ただ
同じようなアプローチは
映画だと「冷たい熱帯魚」(←名作です!)
小説だと「黒い家」で経験済み
なのでよほど新しい展開じゃないと次が予測でき驚きはなかったかな
エンドに少し変化がありましたが
「うわ~そうきましたか!」っていう新発見はなかったです
3ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「< 完全版>下山事件 最後の証言」柴田哲孝著
「文庫X」と全く同じ商法で店頭に並んでいたので即買い!
「足利事件」の次は「下山事件」です
戦後、GHQ占領下にあった日本
国鉄総裁下山定則が出勤途中に失踪、轢死体で発見されるが
自殺なのか他殺なのか公式の捜査結果を発表することなく迷宮入りとなった謎の事件
今回も全く知らないことばかり
著者はその事件に絡んでいたGHQのスパイの孫!
もうこの時点でぶっ飛んでいます笑
日本経済を立て直すためにアメリカから強制されたいわゆる「ドッジ・ライン」で
国鉄職員を大量解雇せざるを得なかった下山総裁
殺されたとすればそれが原因なのか?
いやいやそんな単純ではありません
実はあの日本一カッコいい男、白洲次郎が深く絡んでいたとかいないとか
そこにマッカーサーが絡んで吉田茂もいてシャグノンもウィロビーもいると…
メチャクチャ難解です
その時代が混乱したカオスだったから起こった戦後の闇だったのでしょう
全てを理解するのは私には無理でした…
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「メッセージ」
宇宙ものなのに“作品賞”としてオスカーにノミネートされ話題になりました
(結果は音響編集賞のみ受賞)
*ここからネタバレ注意
“未来が見える”というのがオチです
ちょっと「インターステラ―」を髣髴させます
が、ス○ルバークが作るような突っ込みどころ満載の宇宙ものではありません
全て納得のストーリー
終盤になるにつれ答えがわかってくる納得感
「あ~!もう地球終わりやん!」の緊迫感から
ギリギリのところで危機を脱する「フ~、危なったぜ~」の安寧感へ移行していく心地いい感情
名作に必須な“緊張と緩和”が見事です
元が短編小説ってところも魅力
ただ宇宙人の見た目がタコタコしてて
触手から墨を吐くのもやっぱりタコタコしてるのがビミョー…
ヴィルヌーヴは「ブレードランナー」続編の監督にも抜擢!
そっちも楽しみです
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「夫のちんぽが入らない」こだま著
今、鼻で笑ったアナタ
タイトルに騙されていはいけません
かなり面白いですから!
面白いというか実際は大変なというか衝撃的というか…
ある女性が罹った難病(?)の実話です
望んでも性交渉ができない夫婦間のいろんな出来事を
本人が赤裸々に書いているだけでなく
学級崩壊などの社会問題まで出てきます
しかも文章がメチャクチャ上手!
泣きそうにもなるし声を上げて笑いもします
系統としては「困ってる人」(大野更綾著)に似ている
手におえない苦しみの中に立たせれた時って
実は男性より女性のほうが
どこか客観視出来てユーモアをもって捉える事が出来るんでしょうね
男だと「もうだめだ~」「死ぬ~」とかオロオロしてしまうだけで
夫には内緒で上梓しているらしく
バレた時はどんな反応になるのでしょう?
文中で察すると笑って許してくれそうなパートナーですけどね
4ブック