2022.07.05
ロッベンのイッペン読んでみ!
「人間」 又吉直樹著
芸人としても大好きですし
彼が書く本(小説)も大好きです
正確には「火花」以降
芸人としても
小説家としても
ガッツリやっているところが凄すぎます
これまでの小説
「火花」「劇場」「人間」
一貫して
うだつの上がらないダメダメな芸人や舞台俳優を
主人公にしています
ほぼご自身に近いことを書いてらっしゃるのでしょうが
まだまだ言いたいことがあるみたいで
50歳近くになっても
機関銃のように早口でラップするEminemのよう
「みんな芸人が小説を書いたことに
驚きすぎてるよな。
作家然とした人たちも
生まれた時から作家やったわけじゃなくて
途中でそうなったわけやから
異業種に過剰に反応する人は傲慢やな。
芸人やと驚かれるのは
いい意味で芸人が舐められているからやろな」
ほらラップでしょ
強烈なパンチラインです
このような台詞が時には数ページ渡っています
3作品とも
主人公は彼女を不幸にして
人生も大失敗するのですが
本作が最も長編です
俺が言いたいのはまだまだこんなもんやないぞ!という
著者のルサンチマンの雄叫びが聞こえます
ほらラップでしょ
おそらく次作も
同じような内容でしょうが
必ず手にすると思います
4ブック