2021.06.14

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「キャラクター」

サイコパス系の映画というのは

「完全に狂ってるけど、そうなっちゃうよね~」と思わせる“納得性”を

どれだけ高く保持できるかが大事なんです。

いきなり上からで申し訳ないですが

Fukaseさんにはそれが無かった…

ピンク頭で、首をカクカクさせて、虚ろな目でしゃべる、みたいなのは

どっかで見たサイコパスで

どっかで見たストーリーで

凡庸感が払しょくできない

まず、ホントのサイコパスならピンク頭なんて

目立つようなことするわけないやん!ってとこから納得性が低くなるのです

どうしてもアーティスト感が抜けない

名前はFukaseだけど

シリアルキラーだけが持つ

この人、闇深いな~という

“”闇Fukase感”が出せてない

SEKAI NO OWARIが透けて見えるので

ああ、がんばってるなあと白けてしまう

その点、これまで名作と言われた作品に登場するサイコパスは

どこまでも恐ろしくて

どこか寂しげで、なぜか共感できる

恐怖と畏怖とカリスマ性が共存してるんです

レクター博士のアンソニー・ホプキンスを筆頭に

「ミザリー」のキャシー・ベイツ

「セブン」のケヴィン・スペイシー

邦画にもいます

「復讐するは我にあり」の緒方拳

「冷たい熱帯魚」のでんでん

最近では「ヒメアノ~ル」の森田剛

などなど

まあ、それほど難しいんでしょうけどね

Fukaseさんと菅田将暉さんが対峙してると

このまま歌いだすのかな、新曲出来たんかなと思ってしまう

レビューで好評価を書いてるのはファンの人ですかね

厳しくいかせていただきます

2シネマで