2021.06.07
ロッベンのイッペン読んでみ!
「雪ぐ人 “冤罪弁護士”今村核の挑戦」佐々木健一著
メディア界のテレビドキュメンタリー、調査報道の二大巨頭といえば
NHKの佐々木健一氏と日本テレビの清水潔氏。
「Mr.トルネード 藤田哲也 航空事故を激滅させた男」(佐々木健一著)
「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」(清水潔著)
「“南京事件”を調査せよ」(清水潔著)
いずれも傑作であり大作です。
ヌルい本ばかり読んでるときに
気合いの1本!って時にお二人の著書を手にします。
今回もヌルい私にキツい一発を注入して頂きました~
ドラマタイトルにもなった
日本の刑事裁判の有罪率“99.9%”。
残りの0.1%に挑む自称“冤罪弁護士”こと今村核氏を追いかけたドキュメント。
並の弁護士でも生涯に1件無罪を取れるかどうかの日本の法廷で
今村弁護士が勝ち取った逆転無罪はなんと14件!
異常な数です。
ご存じのとおり刑事裁判で弁護士が無罪を勝ち取るのって
メチャクチャ難しい、不可能に近い上に
過払い金とか大企業、離婚などと違って圧倒的にお金になりません。
この今村弁護士もそうです。
でも己の中の正義の声に従い
弁護側としては普通はやらない“無罪の立証”を徹底的にやって
“冤(えん)を雪(そそ)ぐ”んです。
あとがきを清水潔氏が書いてます。
「本書を私の大切な蔵書の一冊に加えたいと思う」に激しく共感します。
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