2008.06.03
県総体雑感(FINAL・松山工業3-2松山北)
(場所:北条S)
史上初、人工芝での決勝は
降り続いた雨がその特徴をさらに際立たせ
勝利の行方にも大きく影響を及ぼした。
2年生主体で細かいパスサッカーを身上とする松山北は
高さとパワーも備えた松山工業にサッカーをさせてもらえなかった。
「ここに(決勝に)来ただけでもこいつらは凄いよ」と涙した敗戦の将、松山北・兵頭監督。
「同点にされた時は流石に焦ったけど
こいつらをどうしても全国に連れて行ってやりたかったんよね」と
3年ぶりのインターハイを獲った
喜びを噛み締める松山工業・谷監督。
3点目が決まった時は、兵頭監督のお株を奪うような派手なアクションで喜びを爆発。
この試合への意気込みが伝わってきた。
泣かなかったのは松山北のキャプテン・兵頭陸。
「(松工は)レベルが違っていました。
今までだったら出来てた事がプレッシャーが強くてまったく出来なかった」と
素直に負けを認めた。
この日も1得点で大型ストライカーの片鱗を見せた松山工業・野田真登は
試合終了のホイッスルが鳴ったとたん号泣。
「いままでしんどかったのもあったし
松北とは(新人戦の決勝で負けたという)因縁もあったので」と
涙の訳を照れながら教えてくれた。
4試合9得点という看板を引っ提げて
全国で大いに暴れて欲しい。
そして大きな壁にもぶつかって欲しい。
戦力的にも試合条件的にも
下馬評では松工有利だったにもかかわらず
徳俵まで追い詰めたこの試合は
サッカーの
高校サッカーの面白さ、魅力がたっぷりと詰まっていました。
試合後、兵頭監督から
「この試合をテレビ実況してよ〜」と言われ
苦笑いしか返せなかった自分が情けなかったです。