2013.10.03

ロッベン的高校サッカー雑感 ~帝京第五~

Author: ロッベン江刺

“植田洋平”

高校サッカーに詳しい人ならピンと来るかもしれない

超名門・長崎国見高校で選手権出場

U-18代表では

小野伸二、高原直泰、遠藤保仁ら

錚々たるメンバーと同じユニホームを着た点取り屋

「小野は当時からずば抜けてましたけど

遠藤がここまでになるとは思いませんでした」と

笑いながら超ハイクラスなサッカートークを

さらりと話してくれた

愛媛史上、最高レベルの選手実績を誇る指導者のいる練習場を訪れて

まず感じたのが強烈な緊張感

選手達全員が監督の下、一つの“軍団”になっていた

細かいところだがここでは先輩を“~くん”ではなく“~さん”で呼ぶ

「(上下関係の厳しさは)国見ではあたりまえでしたよ」

「小嶺(忠敏)監督がいるときはハンパなかったです笑」

リビングレジェンドの教え子が愛媛で国見イズムを注入

就任わずか4年でシード校に急成長させた

“根性サッカー”を時代遅れと笑うのは敗者の言い訳だ

全国で苦しむ愛媛に今、最も必要なのは

この“強者のメンタリティ”ではないのか

「尊敬してますし、(植田)監督がいるのでここに来ました」

大阪から選手権を目指してサッカー留学を決めたFW水田直希

Eリーグをたった9人で戦った苦しい時期を乗り越え

チームをまとめたキャプテン伊藤将平など

厳しさだけでなく結果も出てきた現状に選手達は手ごたえを感じている

初戦のカードは優勝候補の今治東

これ以上ないほどの派手な舞台が整った

「90%の人は向こうが勝つと思っているでしょうが

我々のサッカーでやるつもりです!」

今大会屈指の好カードを見逃すべきではない