Archive for 8月, 2021

2021.08.20

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「竜二 映画に賭けた33歳の生涯」生江有二著

早速ネットで取り寄せましたよ~

「ちりめん三尺ぱらりと散って 俳優金子正次 33歳の光芒」の

文庫版だったんですね

両方買ってしまいました泣

出版社が「幻冬舎アウトロー文庫」っていうのが面白い

金子正次が「竜二」を撮る前

アングラ劇団に所属していた時代

故郷、愛媛県中島の津和地

監督や映画スタッフとの確執

松田優作との運命の出会いと別れ

湯布院映画祭での喝采

知らなかった金子正次が

知らなかった「竜二」がここにありました

“花の都に憧れて、飛んできました一羽鳥

ちりめん三尺ぱらりと散って

花の都は大東京

金波・銀波のネオンの下で

男ばかりがヤクザじゃない、女ばかりが花でもありません

六尺足らずの五尺の体

今日もゴロゴロ明日もゴロゴロ寝さまよう私にも

たった一人のガキが居ました

そのガキも今は無情に離れ離れ一人淋しくメリケンアパート暮らしよ

今日も振りますドスの雨

刺せば監獄、刺されば地獄

私は本日ここに力尽き引退いたしますが

ヤクザもんは永遠に不滅です”

もう一回読もうっと

4シネマ

2021.08.17

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「全裸監督 村西とおる伝」本橋信宏著

メディア人のくせにNETFLIXに入ってないので

番組を見てないのが後ろめたく

遅きに失した感はありましたが

どうしても…どうしても気になって手に取りました

そしたら

メチャクチャ面白かったです!

今年NO.1出ちゃいました!!

昨日の映画に続き、本のNO.1決定です!

いや~出る時は出るのですね~

出ちゃうんです♪むしろ出過ぎるのかもしれません

ファンタスティックですね~

黒木香を前にした村西監督の様に

“貪る様に”読みました

著者は村西監督と時代を共にしたブレーン

なので裏側まで細かく赤裸々に描かれてます

前科7犯、借金50億のエロ巨人の半生

そりゃ800ページ超えますわ

時代的に完全にリアルタイム

ブリーフ履いてカメラかついで「ナイスですね~」のアダルトビデオ時代しか

知らなかったので

前のサラリーマン時代

ビニ本、裏本(北大神田書店)時代

息子さん超難関お受験校合格エピソードなど

ホジればホジるほどオモシロビックリ話が吹きだしちゃってます

むしろ吹きだしすぎるくらいであります♪

仕事に関しては自分にも周りにもメチャクチャ厳しく

手も足も出して血を吐くまで妥協を許さない鬼ですが

オネエ口調で繰り出すあの機関銃のような応酬話法との

ギャップに誰もが惹きこまれ

パンツを脱いでしまいます

徹頭徹尾、人生まるっと出鱈目で奇天烈でエキセントリック

むしろエキセントリックすぎるくらいですが

困ってる人を助ける人情派な一面もあって

そこが村西監督の魅力

元フォーリーブスの北公次を芸能界に復帰させようと

映画「竜二」に出演させるんです

あの伝説の映画「竜二」ですよ!

そこも絡んどったんかい~

むしろ絡み過ぎるぐらいです♪

30年振りに大好きだった映画を思い出させてくれたので

改めて主演の金子正次の事を調べたら

松山出身、聖陵高校中退だったんですね!!!

なんちゅう劇的な出会いだ…

これは何とかしなければと思い

今、改めて金子正次関連調べまくってます。

地元(松山)でも彼の功績はほとんど知られていません。

この本を読まなければ再会できなかった「竜二」と金子正次。

ラジオドラマか、金子正二次映画祭か

なんか出来ないかと書籍と映画を集め始めました。

「竜二」「チ・ン・ピ・ラ」「獅子王たちの夏」は観れたのですが

「ちょうちん」が無いんです泣  どこで借りれますか?

当時は黒木香、卑弥呼、沙羅樹らのダイヤモンド映像よりは

早川愛美・星川ひかる・秋元ともみ・かわいさとみらのクリスタル映像(宇宙企画?)派でしたけれど

今は完全に村西とおる派です

5ブック

2021.08.16

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「少年の君」

ついにというか、ようやく出会えました今年度NO.1!

一つだけ気になるところがありましたが(後述)

ストーリー、キャスティング、演技

パーフェクトです!

ほぼ事前情報なしで観たのが奏功しました

いじめがテーマだったんですね

あと格差社会と受験戦争など中国のリアルが描かれています

香港のスタッフが作ってるので

かなり辛辣に中国をイジってます

習近平はこれを許したのでしょうか

いらん心配してしまう程です

主演の女子高生が可愛くて

彼女を守るヤンキー役の男子がカッコいい

「インファナル・アフェア」を最初に観た時のようなカッコいいノアール感に

「キッズ・リターン」と「ディストラクション・ベイビーズ」と「チ・ン・ピ・ラ」と「ザ・キリング」を

掛け合わせたようでまったく新しいアプローチでした

アカデミー国際長編映画賞にノミネートされただけのことはあります

キラキラ学園映画ばかり作り続けていると

邦画はおいて行かれるばかりですよ

ラストのどんでん返しや

伏線回収などもオシャレでした

ただ一つだけ残念だったのが

エンドロールで主人公の男の子が

「いじめがなくなることを願います」みたいなメッセージを

入れたのがいらなかった…

それを伝えるための135分なのだから

テーマを説明しないで演じて伝えることが映画だから

4.8シネマ

2021.08.11

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「イン・ザ・ハイツ」

ミュージカル映画は嫌いじゃなくなりました

「レ・ミゼラブル」と「ラ・ラ・ランド」のお陰です

でも「キャッツ」(映画のほうですよ)の大コケのせいで

また疑い深くなりました

ニューヨークのマイノリティ(移民)が

貧しいながらも前向きに生きていく

しかもラテン系の話なので

とにかく明るいのがいいですね

ラップっぽい曲ばかりなので

急に歌いだすのではなく

会話の流れでそのまま曲に入るのでノリやすい♪

ただストーリーは

移民王国のアメリカならではのあるあるなので

日本人の我々にはなかなかディープな所には突き刺さらない

「あ、そうなんだよねーー」っていう共感が得られないのが残念

「レ・ミゼラブル」や「ラ・ラ・ランド」のような超感動は無いけれど

純粋に音楽を楽しむだけなら

明るく観終わることが出来るでしょう

3シネマ

2021.08.10

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「スーパーノヴァ」

星が消滅する前に一瞬だけまばゆい光を放つ

それが“スーパーノヴァ”

完璧なタイトル

そして

「君の名前で僕を呼んで」「チョコレートドーナツ」「ある少年の告白」「リリーのすべて」・・・

など同性愛の名作たちが描かなかった

枯れた男同士の人生の最終盤

認知症で相手が分からなくなる中、どう答えを見つけるのか

完璧なテーマ

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチという

渋すぎるキャスティング

とここまでは完璧でしたが

期待がマックス過ぎると

外してしまうのも映画界の常泣

認知症になってからの大変さ悲惨さをなぜ描いてくれない!

綺麗な所ばかりしか描いていない!

ピアニストと小説家が

人生の最後を人郷離れた湖水地方で暮らす・・・

浮世離れしすぎていて感情移入が出来ないよ~

もっとリアル感が欲しかった

もっと身近に感じたかった

期待していたのに~

3シネマ