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ロッベンのイッペン読んでみ!
「盗まれたワールドカップ」デヴィッド・ヤロップ著、二宮清純監修
この数年は本大会前に必ず読みかえしています
いわゆるこんなサッカー選手がいますよ!という爽やかな内容とは真逆です
もともと著者は不正を暴くノンフィクション・ライターとして有名な人物で
この巨大なビッグイベントがいかに金、金、金で腐敗しまくっているかを
500ページに渡り自ら取材したことを元に書き殴っております
その尖ったペンの矛先が“太陽王”ことFIFAの元会長、ジョアン・アベランジェ
試合の途中、一瞬だけテレビに映る
メインスタンドVIP席で大物感を出しまくっている
あの太ったスーツ族のトップ・オブ・トップ
彼がいかにこのサッカー大会を巨大にし
いかに金まみれにしたか
ペレが輝いていた時代から2002年の日韓大会まで
半分は何を書いているか解り辛いのですが
アベランジェが王になっていく様はよくわかります
その流れは今回も変わることなくむしろ膨れ上がり
現会長であるブラッターにも
おそらく次の会長となるプラティニにも受け継がれていくことでしょう
4ブック
えさシネマ倶楽部
「それでも夜は明ける」
アカデミー作品賞は観て置かなければと重信まで
お客さんは結構、先輩方が多かったかな
黒人の奴隷解放映画は今までもたくさんありました
それとどこが違うかと言うと…
正直、大きく違いはありませんし
メチャクチャ新しい展開になるわけでもありません
でも当時は北部と南部で黒人奴隷に対して
かなり違いがあり
拉致されて奴隷にされた人が多数いたことまでは
知りませんでした
ただこの手の作品は
日本人とアメリカ人の捉え方に温度差があるのは仕方がないかも
しかしブラピはオスカーといい
今回の役どころといい
オイシイとこ持って行きますね~
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「一瞬の夏 上・下巻」沢木耕太郎著
名作を巡る旅シリーズ ~沢木耕太郎編パート2~
ボクシング、カシアス内藤のドキュメントだということしか
知らなかったのですが
ここまで著者が食い込んでいたとはビックリ
最後は著者が内藤のために全てをなげうって試合をマッチメークします
伝説のトレーナー、エディ・タウンゼントさんも生き生きとしています
後半は本当に試合は出来るのか?
勝つのか?負けるのか?気になりすぎて
ラストラウンドのラッシュのようにものすごいスピードで読み上げていました
やっぱりボクシングはサイコー!
4.5ブック
えさシネマ倶楽部
「白ゆき姫殺人事件」
オンナならではのジトッとした世界観を軸に展開する
とっても“湊かなえ”らしい作品です
SNSやツイッターのために生活している人種、いますよね~
綾野剛、染谷将太など旬で豪華な俳優達がズラリと出演
このあたりも流石、“湊かなえ”ブランドって感じです
ただ2つほど
井上真央が“地味で目立たないOL”設定なのが無理があるかな
こんなカワイイ子が会社にいたらかなり目立ちますまから!
逆に菜々緒は個人的趣味としてもはまり役
でも
あれだけ嫌な女なのに社内では好かれている設定もちょっと…
3シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「こう観ればサッカーは0-0でも面白い」福西崇史著
今、サッカー解説者で一番解りやすいのが福西さんじゃないですかね
地元贔屓でなく、ガチで
特にサッカーは「俺こそ一番だ!」と思っている
一言居士なファン(私も)が多いので
解説って大変だといつも思いますが
見た目と同じようにメチャ、スマートに解りやすく丁寧に書かれています
おそらくご本人は本気で日本がW杯で優勝できる日が来ると思っているはず
ハートはガッツガツに熱い男なんですよね そのギャップがまた魅力の一つ
普段の本人はすっごい気さくで“新居浜のあんちゃん”って感じなんですよ(失礼!)
今度、番組(おかげサンデー)で直接お話を聞ける予定ですので
12日発表の日本代表メンバーの事も含めて
シャビのダイアゴナルランばりに本人に切れ込んで見ます!
ロッベンのイッペン読んでみ!
「深夜特急 1~6巻(文庫版)」沢木耕太郎著
いつかは読んでみたいと思いようやく読破
レンタルビデオ屋の「この名作、見逃していませんか!?」
コーナーからピックアップする感じですね
もう30年も前の作品ですが今でも面白い
香港からロンドンまでの貧乏バス旅行のノンフィクション
村上春樹と同じでナルシスト感がハンパないです
「竜馬がゆく」もこのシリーズも
10代に手にしていたら人生変わっていたかも
私もナルシストなので何度か一人旅をしてきました
特に海外旅行へのアプローチが変わっていただろうなあ
3.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「村上海賊の娘(上・下巻)」和田竜著
著者にお会いするので
能島村上の櫓捌きのごとくソッコーで読み上げました
主人公の海賊娘より
私が魅力を感じたのは相手、泉州側の海賊でした
コテコテの関西人ノリで
やす・きよ漫才を聞いているようなボケ・ツッコミが好きでした
間違いなく映画化されるでしょう
勝手にキャスティングするとすれば…
景:杏さん
七五三兵衛:阿部寛さん
道夢斎:渡辺謙さん(敢えてこっちで親子競演!)
雑賀党で直ぐ殺される下っ端:江刺
でいかがでしょう?
4ブック
えさシネマ倶楽部
「ダラス・バイヤーズ・クラブ」
アカデミー効果ですね
シネマルナティックに女子の団体がいました
これを観たら
主演男優はマシュー・マコノヒーでしょう!と納得です
レオ様ではまだ勝負になりませんね
それくらい迫真の演技です
今、彼が出ていれば何でも観てしまいますもんね
(一部ですが)医者への不信感に共感できるし
エイズへの再認識も
なるほど、流石オスカー作品です
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「WOOD JOB」
マスコミ試写会で観させてもらいました
“ちゃんと”面白かったです!
林業の話なのでもしかすると
行政が作りましたパターンかと思いきや
声を上げて笑ってました
原作がしっかりしている(三浦しをん著)し
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督と知り納得
「ロボジー」の時はあれ?と思いましたが
逆転でお釣りが出るくらいの秀作です
主演を染谷将太にした時点で勝ったも同然
それくらい完璧に演じていました
ただ林業がテーマだと地味に聞こえるので
食わず嫌いな人が多いかも
軟派な主人公が最後は本物の男になる
日本版“笑える”「バックドラフト」と命名させていただきました
監督インタビューが楽しみです
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「約束の海」山崎豊子著
周知の通り惜しくも最後の小説となった作品です
本当に惜しくもです
私が今更語るべくもありません
圧倒的筆力、ペンの強さ深さ重さが文面から伝わってきます
本当に命を削って書いているのだなとわかります
お手軽に映画化されてしてしまう「ホニャララ大賞」受賞作が
泣いて土下座するレベルです
若き自衛官が成長していく様を自衛隊を通じて戦争を通じて
世界を通じて3部構成で表現していく…はずだったんでしょう
その第1部で本作は終わってしまいます
「沈まぬ太陽」の恩地元クラスの主人公やん!と
思わせてくれるだけに重ね重ね悔やまれます
最後に2部と3部のシノプシス(構成)が書かれているのですが
後半のクライマックスに愛媛の三机湾で自衛官の主人公と
元特殊潜航艇員だった父とのシーンがかかれる予定だったようです
資料や映像で知るのではない
山崎作品ならではの表現で知るこのシーンを是非、読みたかったです
一読者として、合掌
4ブック