2014.04.09

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「約束の海」山崎豊子著

周知の通り惜しくも最後の小説となった作品です

本当に惜しくもです

私が今更語るべくもありません

圧倒的筆力、ペンの強さ深さ重さが文面から伝わってきます

本当に命を削って書いているのだなとわかります

お手軽に映画化されてしてしまう「ホニャララ大賞」受賞作が

泣いて土下座するレベルです

若き自衛官が成長していく様を自衛隊を通じて戦争を通じて

世界を通じて3部構成で表現していく…はずだったんでしょう

その第1部で本作は終わってしまいます

「沈まぬ太陽」の恩地元クラスの主人公やん!と

思わせてくれるだけに重ね重ね悔やまれます

最後に2部と3部のシノプシス(構成)が書かれているのですが

後半のクライマックスに愛媛の三机湾で自衛官の主人公と

元特殊潜航艇員だった父とのシーンがかかれる予定だったようです

資料や映像で知るのではない

山崎作品ならではの表現で知るこのシーンを是非、読みたかったです

一読者として、合掌

4ブック