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ロッベンのイッペン読んでみ!
「流」 東山彰良
又吉フィーバーに隠れがちですが
今年の直木賞である本作の評価がメチャ高かった
まあ直木賞獲るくらいだからあたりまえですが…
日本の統治下にもあった
そして中国ともまた違う“台湾”を舞台にしています
戦争や内戦に翻弄される若者の青春が描かれています
登場人物が(当然)漢字だらけなので
後半にこんがらがってしまいそうになりましたが
歴史ばっかりの説教的なストーリーでないところが気持ちよく
まったく違う青春時代だったけれど
主人公の激動の人生に
なぜか“わかるわかる”と共感してしまいます
4ブック
えさシネマ倶楽部
「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」
気がついたら唯一劇場で観たいと思えるトム作品
流石に人気健在お客さんは多かったです
確かに飛行機しがみつきトム君などはカッコよくて迫力はあったのですが
これまでの4作品のようにノンストップで2時間中
あり得ないアクションシーンの連続であっという間に終わったぜ感は薄くなってました
派手なバイクアクションは「2」で堪能済
(あの時は長髪&フリークライミング&アンソニー・ホプキンスがメチャカッコよかった)
振りかえると
「1」はもちろん若々しさ&宙吊りブランブラン&ラストの「レッドライト!グリーンライト!」
「3」はなんといってもフィリップ・シーモア・ホフマン
「4」はブルジュ・ハリファよじ登りトム君などなど
これぞ「M:I」というシーン&悪役がいました
ストーリーとしても「4」と同じIMF解体話で
セリフシーンが多かったからかな?
シリーズごとに要求度の増す我儘な私にとっては
こんなもんじゃないはず!と思ってしまいました
こうなると「6」は老いとも戦うイーサンが
ロケットにしがみつくしかないですよね
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「日本のいちばん長い日」
半藤氏の原作では玉音放送までの24時間を
クーデターを起こす側と阻止する側のとの攻防が
1時間ごとに区切って細かく展開していくのがとても緊迫感があり面白かったのですが
映画では作り方が違っていたのが残念でした
それでも評判通りモックンの昭和天皇は格調がメチャクチャ高かったですし
役所広司は海軍のカリスマ(山本五十六)も陸軍の人格者まで何でもござれの安定感
さらに特筆すべきは
二・二六で暗殺されかけた鈴木首相役の山崎努
完全に本人が憑依したかのような怪演振りは戦慄を覚えんばかりです
70年前、長崎に新爆弾が落とされたときに観た本作
胸に来るものがありました
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「その女アレックス」ピエール・ルメートル著
「このミス」など史上初の6巻達成!の謳い文句に
思わず手が伸びました
フランス人作家のミステリーです
ここからは少しネタバレになりますが
最初に登場するアレッスクという美女が
実は連続殺人犯なんです
殺し方が硫酸を口に流し込むやり方でグロいのですが
まあ、今までに無くは無い話で
なんだその女が捕まるのかと思っていたら
終盤に向けて衝撃の事実が!(←陳腐な表現でスイマセン)
映画化されるかなあ
されるとしたらそこの部分は外せないしなあ
と余計な心配をしながら読破しました
映画化キボンヌ
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「漱石先生ぞな、もし」半藤一利著
かなり懐かしい作品ですが
愛媛県人なら思わず手にとってしまうタイトル
著者が大の漱石ファンで
各作品ごとに小ネタを紹介してくれます
ただ「坊っちゃん」しか細かいところまではわからず…
今、漱石ブームも来てますし
もう少し勉強するぞな、もし
3ブック
えさシネマ倶楽部
「セッション」
全国公開より遅れたので
待ちに待っての観賞でした
簡単に言えばドラマーのスポコン映画
期待通りのバチバチ具合でしたし
思った以上にJ・K・シモンズが演じる鬼教官が
最後の最後まで嫌なヤツを貫き通してくれたのが
オスカーに繋がったのでしょう
これを観ると「プラダを着た悪魔」とかがアマちゃんに思えます
特に今、テンパっている人に観てほしい!
大変なことや理不尽なことを上司から
押し付けられている人
そのままイジけていてもこっちが損するだけです
痛快なカウンターパンチ、リターンエースを
ブチかましてやろうじゃありませんか!?
まあ、私は常に喜んで上司の仰る通りにしますけどねっ
4.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「評伝 森岡天涯 日振島の自力再生にかかわった社会教育者の生涯」 木下博民著
日曜日の担当ラジオ番組の関係で
愛媛の偉人に凝っております
その中でもかなりマニアックです笑
恥ずかしながら存じ上げませんでした森岡天涯
今日取材で日振島に初上陸
南予の教育界に革命を起こした凄い人です
簡単に言うと
親の借金返す為アメリカに出稼ぎ↓
帰国後、島の教育を向上させようと小学校を作ろうとする↓
お金を捻出する為、島民に禁酒運動を勧める↓
お酒大好きな島民に鉈で殺されそうになる↓
諦めず島の再生の為に道路(「天涯道路」という)も作る↓
日振島だけでなく宇和島、南予の教育向上の為偉い人を呼んで講演会を開く↓
中にはあの新渡戸稲造さんもいた
などなど…
しかもそれらをエラソーに説き伏せるのではなく
ユーモアを忘れず相手をおだてながら成功させたというところが素晴らしい!
取材した自称“現代の天涯”こと笠岡組合長が言ってました
「殺されそうになるくらいやらんといかん!」と
この本は小説というよりは資料的な要素が大きいですが
まさに隠れた偉人を見つけたりでした
とっても充実した取材を終えさあ面白い番組にするぞ!と
この胸の高鳴りをどう落としこめるのか
苦しくなったら天涯さんのこの言葉を唱えます
“大きな石は俺にもてころ”
3.5ブック
全てが強引ではなく
えさシネマ倶楽部
「あん」
樹木希林さんが日本にいてよかった~
と心底思える作品です
原作を先日ご紹介しましたが
想像通りの外さない演技でした
永瀬正敏の二人をキャスティングした時点で
河瀬直美監督の勝利でしたね
内田伽羅ちゃんも最初は大丈夫かな?と思いましたが
その自然な感じが良かった
河瀬監督好みって感じでしたし
市原悦子さんの再ブレークも頷けます
ただ原作で読むとそこまで感じないのですが
ちょっと重過ぎるのか説教くさく感じてしまう人が要るかも
敢えてバラエティ要素を増やせば若者達にも感心を持ってもらえるような…
そこがグランプリを逃した要因か
などと勝手に詮索しておりました
でも秀作には違いありません!
4シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「あん」(ドリアン助川著)
メチャクチャ良かったです!
カンヌ映画祭で話題になった河瀬直美監督作品の原作
原作読んじゃうと映画が物足りなくなるパターンは多いけれど
これは違います
ずっと樹木希林と永瀬正敏の声と演技を想像しながら読んでると
止まらなくなり自然に涙が溢れてきます
河瀬監督のキャスティング力、100点満点です!
小さなドラ焼き屋さんのぐうたら大将と
元ハンセン病患者のおばあさんとの物語
決して説教くさくないのでとっても自然にメッセージが心に沁みこんでくるんです
自治体やスポンサーの意向を丸呑みしたような無脊椎映画とは違います
CGも派手な爆発シーンもまったくありませんが
これだけ骨太な作品が出来るんです
映画も絶対観ます!
これを書いた著者も凄い
出ました5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「運命の法則」「『生きる力』の強い子を育てる」(天外伺朗著)
こういった自己啓発系の本は読まないのですが
FC今治のオーナー岡田武史さんに大きな影響を与えた理論だと
ある人に勧められたので思い切って読んでみました
タイトルだけだとちょっとアヤしいですが笑
一気に2冊読んでしまいました
著者はSONYでCD作ったりAIBO作ったりした知る人ぞ知る天才です
「“FLOW(夢中になる)”状態に入れば奇跡が起こり運が良くなる」
私が簡単に言っちゃうと実に陳腐なのですがハマりました
上からの押し付けに悩んでいたら
「人間万事塞翁が馬」
子育てや周りのお受験戦争に悩んでいたら
「小さい頃に“古い脳”を鍛える為にペーパーテストではなく
自然に触れさせることが大切」など
今の状況にバッチンバッチンに当てはまる内容ばかり
これも“FLOW”のお蔭なのでしょうか
そういえば最近は兎に角、やりまくるぞ!と気合を入れていましたが…
よく考えると全てが繋がっているんです
「最も真剣に準備した人のところに強運が訪れる」
4ブック