下馬評通り宇和島東と松山工業の2強が生き残った

共にホウホウの体での決勝進出ではあるが

「決勝前に地獄を見たのは逆に良かった」と

山本、谷両指揮官は口にした

まず、第1シード・宇和島東

攻撃の中心富永の決勝欠場(累積)はチームを震撼させた

チーム一の練習の虫で朝練を始めた選手であり

「高校サッカーといえば選手権でしょ!」というこの熱い男は

準決勝・今東戦後、号泣

ただ誰もが「一番練習してきたのは富永だ」と認める選手だけに

「ALL FOR 富永」で挑んでくるはず

最もチームを一つにさせる男が欠場となったのは

不幸中の幸いとなるかもしれない

そして決勝でも鍵を握るのはここまで5得点1アシストで

単独得点王を突き進む有間

インターハイ優秀選手として鳴り物入りでの開幕だったが

きっちり結果を出してきた

本人もチームもガッツリマークされることは覚悟の上

そこで結果を出せるかどうかが本物への分かれ道

準決勝・松山北戦でエースとして結果を出したのが

松山工業東野

眠っていた獅子がようやく目覚めた

「(得点がなく)ストレスが溜まっていたが吹っ切れた」

「決勝で有間が1点取るなら僕は2点です」とライバル心剥き出しで直接対決に挑む

もちろん試合に勝ってこそと付け加えたが

個人的には一番見たかったマッチアップ

松工は全選手に「(新人戦、県総体で敗れた)松北に勝った自信」が出てきている

さらに激戦を勝ち上がった逞しさもオプションに加わった

またセ宛VSB臉のセンターバック対決や

中平VSЬ床爾亮磴ゲームメーカー対決など今年のFINALは見どころ満載

あと一つで全国という舞台は

今年の少年、Jr ユースのように

何が起こるか分からないし

何かが起こることは必至だ

52年振りに半世紀の重い扉を宇和島東がこじ開けるのか

5年振りのエリート軍団・松山工業が切符を掴むのか

共に4回目となる“ザ・選手権”へのキックオフは

いよいよ今週土曜日午後1時、県総合運動公園球技場で!

PS.ゲスト解説は自らも三重・四中工時代に選手権出場経験のある愛媛FC金守智哉選手です
 (サッカーファンはそのままニンスタへGO)