2007.07.02

えさシネマ倶楽部 〜DVD編〜

Author: ロッベン江刺

「GINGA」

ブラジルサッカーの原点を紹介するドキュメントで、“ジンガ”とはその真髄のようなもの。
まあ今さらですがやっぱり奴等はスゴイ。
スラム街にはロナウジーニョ級の怪物君がゴロゴロいました。
まったく、恐ろしい国です。
ドイツで2点差以上で勝てるかもと思っていた僕たちを許してください。
改めて、ほんとスイマセンでした。
日本がブラジルに勝てない1000の理由がそこにはありました。
フットサルならJリーガーでもブラジル人小学生に勝てないかもしれません。
マジで。
それくらい上手かった。しかも皆、基本裸足だし。

同時に借りた「レアル・ザ・ムービー」は10分で観るのを止めましたが、
これは最後まで、ただただ感嘆の連続でした。

面白かったのはクラブによって青田買いで欲しい人材が違うと言う事。
あるチームは「体がまだ出来ていなくてもいい。兎に角テクニックだ」と言い。
あるチームは「そんなことよりあたり負けない選手が欲しい」と言います。
またそれがクラブの個性になって面白い。

ドイツでイタリアが勝ち、CLでミランが勝ちました。
これでいいのでしょうかねえ。
フットボールの面白さが消えてしまってるのではないでしょうか?
最後はブラジル(もしくは南米・ヒスパニック系)が勝たないと・・・

“シザーズ”をはじめ“エラシコ”などあらゆるテクニックがこの“ジンガ”から来ているんです。
やっぱりそんな予想つかないようなファンタジックなサッカーが観たい!
(そういえば“ファンタジスタ”は死語になりつつありますね)

ポゼッション-。
プレッシング-。
人とボールが動くサッカー。

日本中の指導者が呪文のようにこの言葉を復唱し、サッカーが画一化されています。
(むしろ小学生世代のほうがテクニック満載、やりたい放題で面白いなあと
愛媛の全日を観て思っていました)
戦術や技術がどんだけレベルアップしても何かが違うような・・・

だからいつまでたっても“あの頃はよかった症候群”に成りかけの我々世代に言われるんです。
『俺たちはアステカ・スタジアムのマラドーナを知っているんだ!』と。

ヨーロッパ選手権が最高峰なのは間違いありませんが、
コパ・アメリカに魅力を感じてしまう今日この頃です。