2008.12.05
サカ魂・スピンオフ企画(取材後記〜DF三上卓哉編〜)
“0(ゼロ)円提示”
あなたとは来季契約しません
つまり“クビ”のことである
毎年11月末になると
チームからその提示を受ける選手が出てくる
大不況の今年はその数が膨れ上がっている
華やかなプロスポーツの残酷な一面だ
ケガもあった京都時代
三上選手もその提示を受けた
「初めて(0円提示を)受けた選手はやっぱり相当キツいと思いますよ」
「しかも僕はリハビリ中だったんで余計キツかったですね、不安で」
自身の1年前を思いだしながら
「でも1度もらえばなんてことはないですよ」
と笑い飛ばした
復活した男の逞しさが素直にカッコよかった
クビを告げるほうも身を削られる思いだ
JFLの最終年
クビ宣告もこなしていた石橋総監督が
「ストレスが溜まる仕事やぞ〜」と寂しそうに言った
渋面が今でも忘れられない
ただ
三上選手のように0から完全復活した男を
目の当たりにすると
同じプロサッカー選手でなくとも
勇気をもらえる現代人は多いのではないだろうか
もちろん私を含めて