えさシネマ倶楽部
「ハウス・オブ・グッチ」
ご存じ世界屈指のトップブランドに上り詰めたGUCCI家の光と陰
ハイブランドに興味はありませんが
その一族の黒歴史となると話は違います
しかも監督が「ブラック・レイン」のリドリー・スコット!
まずキャスティングが完璧です
創業家の御曹司に近づいて自分のものにするヤンキー上がりの悪妻
パトリツィア・レッジャーニ役にLADY GAGA
背筋を伸ばして自転車に乗るアダム・ドライバーには
御曹司ならではの品の良さが漂い
どこの親戚にも一人はいる(ここまでではないが)
声のデカい怪しげな叔父さんにアル・パチーノ
特筆すべきはその叔父さんのダメ息子役、ジャレッド・レト!
評判通り強烈なキャラクターを発揮してました
彼の役で強烈に覚えてるのは「リトル・シングス」での異常殺人者
今回はツルッパゲのおデブ愚息
特殊メイクがハマりすぎて
アル・パチーノも「危ないファンだと思った」と気づかなかったそうです
この人も“デ・ニーロ・アプローチ”タイプの拘り俳優です
監督が使いたくなるのがよくわかります
これからどんどん出てくるので注目です
ストーリーは
上流階級の一族に場違いな女が来て
最初はチヤホヤされて調子よかったが
離婚されたのを逆恨みして夫を殺してしまう
地に落ちそうになったGucciブランドを
トム・フォードが救う
と事前情報通りで意外性はないけれど
名監督が名俳優から名演技を引き出しています
なので
名作かというと・・・
一つだけどうしても気になる事があるんです
やっぱりイタリア語でやらんかいッ!と
本作に限らずハリウッド作品には余多あります
イタリア人の話なんやからイタリア語やろ
申し訳程度にイタリア訛りの英語ってなんや!
微妙にニュアンスが変わってくるはずなんです
この違和感は私だけでしょうか
忠臣蔵や戦国時代の作品を顔が似てるからって
中国語や韓国語でやられても困るでしょ
この作品を見たイタリア人はどう思ってるのでしょう
3.5シネマ