2022.01.05
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ミチクサ先生 上・下巻」(伊集院静著)
文豪界の巨人が文豪界の巨人を書くとこうなります
夏目漱石の生涯を描いています
漱石さんを今まである程度知ってたつもりでしたが
ここまで巨人だったとは存じ上げませんでした
当然、盟友の正岡子規さんもがっつり出てきます
子規さんについては2つ前?の長編小説「ノボさん」でもガッツリ描いています
そこでも漱石さんがガッツリ出てきます
でも
漱石さん目線でじっくり書きたかったんでしょうね
違う目線で同じ状況を描いているので
両方読むと
小説版「羅生門」みたいな楽しみ方もできます
著者については
今更、私が説明するまでもありませんが
“子規” “漱石” “忠臣蔵”
どデカい題材にど正面からぶつかって
しっかり伊集院カラーに咀嚼されて
しかもわかりやすく書いてる(←これ大事!)のが凄い
以前、松山に講演に来られた時
単独インタビューを受けていただき楽屋にお邪魔したら
ラジオで競輪中継聞きながら
「ちょっと待ってね、今大きなレースがあるから」
と言った時の横顔がメチャクチャ渋くてカッコよかった~
ANA機内誌「翼の王国」のコラムも大好きです💛
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