高校サッカー選手権愛媛県大会見どころ
大混戦必至の今大会
まずは県総体優勝の第1シード、松山工業
インターハイでの初戦負け(山形・羽 黒 3-1 松工)を受け
「サイドで主導権を取らないと全国で勝つことは出来ない」と
CBキャプテンの福桝をサイドにコンバートした谷監督
右からの攻撃というオプションをつけた松工はさらに破壊力を増した
チームを安定させている後藤、伊藤のボランチは全国クラスのコンビ
この3人は関係者から早々に第2代最優秀選手にノミネート
一方、第2代得点王は高校通算78ゴール(9/12現在)ストライカーの野田が筆頭か
彼が爆発するかどうかが松工覇権の鍵を握るだろう
その松工と新人戦地区、同県大会、県総体など
今年度全ての大会で決勝で顔を合わせているのが第2シード、松山北
ここまでは松工2勝、松北1勝
中でも雨中の県総体決勝はまさに死闘だった
結果は天も味方した松工に軍配が上がったが
後半は完全に松北がゲームを支配していた
打倒松工の闘志は県内随一
最高の舞台で勝率をイーブンに戻せるか
県総体を終えて
3年生がキャプテンの兵頭陸一人だけになり
戦力低下を懸念する声があるが
もともと1,2年生が中心のチームであり
FWの玉井、サイドの堀部や脇坂など能力の高い選手が多い
元愛媛FC監督同士である兵頭龍哉監督(陸の父)
大西貴コーチの豪華なベンチが作り上げた攻撃力は見るものを魅了する
今大会は第3シードとなった済美だが
ディフェンディングチャンピオンの意地と
キャプテン林をはじめスタメンの半数近くが
全国選手権を知っているアドバンテージは大きい
しかしプリンスリーグで露呈した
ディフェンスの課題を修正できているかが気になるところ
プリンスリーグで済美と同じく苦戦した今治東は
キャプテン越智秀のラストイヤー
中学時代から注目されていたドリブラーが悲願の全国キップを目指す
その今東と対戦するのが
こちらも小兵ながらドリブルの切れが鋭いキャプテン小原擁する松山聖陵
越智と小原の“ドリブル主将対決”も見ものだ
他にも昨年準優勝の南宇和と対戦する新田も面白い存在だ
越智新監督が就任した新田
愛媛に新しい旋風を起せるか
侮れないのが東予
「全員の技術がしっかりている」(坂本県サッカー協会第2種委員長)
と評価の高い東予は現在E1リーグ全勝中(5節終了時)
勢いに乗れば古豪の復活もあるだろう
大本命不在の愛媛大会
11月8日のファイナルは同時間にキックオフされるJリーグよりも熱くなる!