ロッベンのイッペン読んでみ!
「いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯 上・下巻」 伊集院静著
テンションが上がっていたので新刊を、しかも上下巻一気に買っちゃいました
まあ間違いのない著者なので外すことはないと思っていたら
やっぱり外しませんでした
上巻でなかなか刃傷事件にいかないなとちょっとやきもきしましたが
下巻の冒頭で
松の廊下で浅野内匠頭が吉良に切りかかってからの~
赤穂浪士が恨みを晴らすまではあっという間でした
誰もが知ってるこの物語を
今あらためて読むといろんな感情が沸き出てきます
特に部下を持つ立場の人にはチョーおススメ
大石内蔵助良雄が誰にも迷惑をかけないように
そして絶対に失敗しないように討ち入り準備にメチャクチャ時間をかけるんです
そんな大将を見てなぜなかなか決起しないんですか!と部下がキレるんですが
それでも時機を見てじっくりと待つ
大事を成すには絶対にブレてはいけないんですよね
念には念を入れ、石橋も叩きまくる
これが出来るのが真のリーダーなんですよね
この年齢になると小さな気の緩みが失敗に繋がることを
実体験として知ってるし
焦って良い事なんて一つもないと身に染みてることだらけ
著者は時々、こういったメジャーテーマに真正面から切り込む
それが、またカッコいい
リアル世代ではないので
伊集院さんのエッセイ作品などは敷居が高いのかな~と食わず嫌いだったけど
以前の「ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石」を読んで以来
大好きになりました(遅ればせながら)
その後、道後に「ノボさん」講演でいらっしゃった時、
ダメもとでオファーしたたらなんと独占インタビューを快諾!
楽屋にお伺いした時
「あ、今大きなレースしてるからちょっと待ってね~」と
オールスター競輪が終わるのを待ってからお話を伺いました(競輪大好きなんですよね)
ガチガチのローカルアナウンサーの質問に丁寧に答えて頂き
最後にサイン&メッセージも貰っちゃいました
夏目雅子さんじゃなくても、そりゃ惚れるわっ
と納得しながら帰社したことを覚えています
(ANAに乗ると「翼の王国」の「旅行鞄のガラクタ」も必読)
あの頃は出来なかった“我慢すること”
少しは出来てるといいな
伊集院さんに少しでも近づけますように
4.5ブック