2008.05.07

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「相棒」

何よりお客さんの年齢層の高さ
特に奥様達が多くてビックリしました。
その方たちには丁度いいのでしょうが
細かい所が気になって
乗り切れなかったですね。
ああ、やっぱり日本の刑事ドラマの延長やなあと。
例えば黒幕の西田敏行さん。
まず、ダミーとはいえ猟奇的殺人をするような犯人に見えない。
さらにパソコンを使って犯行を指示したりなどの知能犯的なイメージもない。
チェスを使って暗号代わりにする発想などは無理がありますね。
設定としても息子が殺されるまでは実直な普通のお父さんだし。
そんなことをしでかす犯人なら
もうちょっとシュッとした危ない感じの俳優がよかったのではないでしょうか。
なんか西田敏行の演技力に任せておけば
重厚さが出るだろうみたいな作り手側の逃げの姿勢が見えてイヤでしたね。
最近の邦画によくありますが。
また、殺された息子を非難したからと言って
殺されたコメンテーターなども
殺されるまでの理由がイマイチ弱い。
それなら最初から首相に行っとけよ!って感じでしたね。
ついでに、闇サイトが出てくるのも
とりあえず今風なものも出しとかなければという
これも作り手側のやっつけ感が見えてしまいました。
まあエンドロールを見ていると
いろいろしがらみがあったんだろうなあという
ことばかりが目に付き
ドラマも見てみようとは思わなかったですね。
でも、水谷豊かには“奥様達”という強力な相棒がいる事が
よくわかりました。
興行的には成功するでしょう。
3シネマ