サッカー魂　～本と映画と、ときどきサッカー～

記念すべき｢サッカー魂｣復活の第１回で取り上げる選手をだれにしようか、
相当悩みました。
やっぱり地元出身の選手がいいだろうという考えがほとんどだったんですが
僕は彼の事が前から気になっていました。
正直に告白すると
昨年までは、同じポジションでもあり愛媛出身でチームの顔でもあった羽田選手に
どうしても気持ちが傾いてしまい彼を深く取り上げる事がありませんでした。

でも、練習のあいまに何度か話をさせてもらううちに
彼はかなりの“サッカー魂ヤロー”ではないかと感じていました。
それにいつ、誰と話していても熱いし朗らかだし裏表が無いなあと。

練習を始める時いつも｢よし、元気出していこう〜！｣って大きな声を出してみんなを盛り上げるんですよね。
（他にも何人か声で引っ張る選手はいますが）

このみんなの前での大きな声だしって、どの世界でもそうだけど
実力と実績が伴ってないとなかなか恥かしくて出来ないんですよね。
サラリーマンの世界でもそうですよね。
大人しいといわれているチームの中では貴重な存在。

きっかけは何気なく家族の話をしてくれた時でした。嬉しそうに２人の子供の話をして｢いろいろチームを変わると子供の転校なんかで迷惑をかけるし、今のチームに認められて出来るだけ愛媛にいたい｣みたいな事を言ってくれた。
ああ、この人はいっぱい背負っているんだろうなあと。もっと聞いてみたいなあと。

その思いが消えなかったので記念すべき伝説番組のトップバッターにさせていただきました。

果たして、深くしゃべってみるとやっぱり相当なサッカー魂ヤローでした笑。

元は野球少年でサッカーを始めたのはダイエット目的だったそうで。
（あ、ナイショって言われてたけど書いてしまいましたスイマセン笑）
それから大阪の高校選手権予選で北陽に負けて、大学行って甲府でプロになって
順調に見えるようだけど徳島で生死を彷徨うような大怪我をして運命の眉山に行って笑、
愛媛でプレーしてるってすごい人生の巡り合わせですよね。

嫁さんに頭が上がらないのもヒシヒシと伝わりましたし笑。
キーパーやる選手って何かあるんですよね。絶対。
そういう意味では多田、河原、兼田の３選手もますます気になってきました。

川北選手の試合前の儀式。
必ず左のポストを触ってから右のポストを触るんです。
シュートを弾いてくださいって祈ってるんです。

孤独なポジションだからこそ大きな声を出して仲間とつながって居たいし、
無機質な金属の柱もお友達になって欲しいと思ってしまうものなんでしょう。

さあて、次回のサッカー魂ヤローは・・・