親の進んできた道を受け継いでいる子供は一体どれだけいるのだろうか

先代(親)が偉大であればあるほど、その道は険しくなる

「小さいときからここに連れてこられて(丸岡サッカー部の)お兄ちゃんに

遊んでもらってたから、こうなるのは必然でした笑」

北陸では貴重な快晴となったこの日、校内の応接室で微笑んだのは小阪康弘監督
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(写真左:小阪監督)

福井の伝統校、丸岡高校サッカー部

今大会3番目の多さを誇る28度目の選手権出場

礎を築きベスト4の実績を残した偉大な父、清吉さんの後を継いで7年目

「ようやく父が何をしたかったのか、なぜこういうサッカーをしていたのか
わかってきたんですよ」
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サッカー小僧がそのまま大きくなったようなキャラクターにあっという間に虜になった

四国、愛媛との繋がりも深い

父清吉さんが高知県出身、子供の頃よく遊びに来ていたそうだ

自身、丸岡OBで全国選手権初勝利(1988年度)のメンバーでもある

しかし喜びに浸る間もなく次戦で対戦した南宇和に粉砕された

「0-5でやられました メチャクチャ強かったですね」

(因みに翌年89年度南宇和優勝、松工・大西コーチは当時の主将)

その時の悔しさを持ち続けたまま25年以上

選手から監督になった今でも憧れを追い続けている

1時間に1本しか電車が来ない田舎町
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タクシーの運ちゃんが、商店街のおばちゃんが、町の駐在さんが

おらが町のサッカー部に激励の声をかける田舎町

あの頃の南宇和と同じような環境で父の夢を継承している

今度の試合は

“伝統”を守り続けるために戦っている丸岡高校と

これから“伝統”を作り上げようとしている松山工業の対戦だ

守るべきものがある名門校を甘く見てはいけない
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(雪国なのでマネージャーは常に長靴!)

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(部室の大掃除中にお邪魔)