2014.10.23
ロッベンのイッペン読んでみ!
「理系の子 高校生科学オリンピックの青春」J・ダットン著
ノーベル賞フィーバーに乗っかっとけでは無いですが
自分とは真逆のタイトルに惹かれ何気なく手に取ると
これがまあ面白かった!
ああ、なんで高1で数学を捨ててしまったんだろうと後悔笑
毎年アメリカで開催される科学オリンピックみたいな大会に
実際に出場する高校生達を追いかけたノンフィクション
この子供達が凄すぎるんです
原子炉を作ったり、ハンセン病を研究したり、ゴミ捨て場から暖房機を作ったりとか
天才にありがちで
幼少時代は自閉症だったり引きこもりだったりするけれど
一つ「これだ!」というものを見つけるとブッ飛んでいくんです
で、ここからがLEDの中村教授が嘆くように
日本では考えられない仕組みになっていて
それらの発見や実験が大会で認められると子供だろうが大人だろうが
何百何千という高額な賞金がもらえたり
有名な大学へ奨学金付きで進学出来たりするんです
しかも優勝したりすると
まるで甲子園で日本一になったように
テレビや雑誌で取り上げられ学校のヒーローになって
女子にもモテモテ
そりゃ理系のうらなり君たちもがんばりますよ
同じような科学系のコンテストが日本にもありますが(アメリカはその数も桁違いで多い!)
優勝してもらえるものはせいぜいトロフィーとか賞状くらいではないですか?
“世の役に立つ(お金になる)”と判断されればその対価として
きっちり払うものを払うのがアメリカなんです
亜米利加万歳!と妄信するのは嫌いですが
日米のノーベル賞受賞者の数に圧倒的な差がある原因がわかりました
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