生放送の関係で午後から移動

最短距離の北条グラウンドへ行く途中

スタッフから衝撃の報告が

「(第2シード)松山工業が負けたぞ!」

20秒絶句

会場に着くと

喧騒の中、顔色を失った松山工業・坂本監督と兵頭コーチ

「(試合への)入り方がぬるかったです…」

「決めるところで決め切れなかった…」

共に搾り出すような悔恨のコメント

この敗戦は尾を引きそうだ

一方

2-1の逆転で見事なジャイヤント・キリングを成功させた松山商業

率いるのは8年前、宇和東時代の決勝で同点弾を決めた大竹監督

「総体で今西に先制されてから一気に崩れたんで

そこを徹底して鍛えてきました」と

選手の成長に目を細めた

しかし

波乱はそれだけではなかった

第1シード・今治西、第3シード・松山北、第4シード・帝京第五も敗れたとの続報

気持ちと体がついていかない中、今日の第2試合が始まる

シード校の相次ぐ敗戦を聞いた大洲は

4番下岡を中心にディフェンスから入る慎重な立ち上がり

7番内山、10番智葉らが徐々に主導権を掴むと

サイドバック5番の赤松は左サイドを完全制覇

今治工業を5-0で退け、唯一残ったシード校の面子を保った

“たられば”はご法度だが

もしもこの試合が午前(第1試合)に行われていたら

大洲も波乱の波に飲み込まれていた可能性は否定できない

トーナメントの怖さ

初戦の難しさを目の当たりにした一日だった

となりの吉田対新田はほぼ互角の展開

吉田の大型ボランチ10番稲葉にスケールの大きさを感じたが

昨年準優勝の意地を見せた新田が

セットプレーからの1点を守りきった

益々、混沌としてきた今大会だが

一つだけはっきりしていることがある

強いチームが勝つのではなく

勝ったチームが強い!